我が家で育てていた「ギンヤンマのヤゴ」の生餌としてメダカを導入したのがキッカケでしたが、現在はトンボに羽化し巣立ったのでメダカが残りました。別に残したいとは思っていませんでしたが。
【 ギンヤンマのヤゴ 】
羽化用の最終環境への移動の為に捕獲を試みましたが、なかなか見つからずにやっと見つけたと思ったら物音にビックリしてコーナーフィルターの裏に逃げ込んでいたの図。
基本的には“放置”に近いのでそう毎日毎日確認することもありませんでしたが…この時に気付いたんですよね!
何か泳いでる…
【 ヒメダカの稚魚 】
メダカの飼育をしてる人であればこの“状態”がどの段階かわかると思いますが、メダカの稚魚(針子)が卵から孵化すると暫くは泳ぐ力がないので壁面にベターっと引っ付いています。
元気に泳ぎだしているということは孵化からそれなりの日数が経っており自立したことを意味します。
【 親ヒメダカ 】
ヤゴに捕食され数を減らす度に追加していたのでこの生体が本当の親かどうか定かではありませんが、日々ヤゴに狙われながらも産卵までもっていけたわけです。
当時のヤゴの記事で『メダカにもドラマがある。一粒で二度おいしい。』と書きましたがズバリこれの事なんですよね。
まぁ平たく「種の存続」になりますが、親メダカはヤゴに狙われ命を落とそうがしっかり産卵できたのでこの環境においてはメダカの勝ちだね。ヤゴはこのサイズの稚魚を狙わないからね!
針子を移動させる場合は
水ごと掬いましょう!
この環境においてはヤゴが主人公だったので邪魔だったヒメダカを別の容器に移しましたが、この状態をSNS上でよく見かけると思います。
【 既製品産卵床 】
こういう物を使い卵を採集し別容器で孵化させた状態のことですよね。
1個あたりがそれなりの価格なんですよね。物によっては繰り返し何度も使用できるみたいですが。
あとはね
メダカの卵を採集したらこのような薬剤を使用し水カビから守る。な~んて事も度々耳にすると思います。てか、いくらするんコレ?
本来の【自然】から外れた意味不明な飼い方(=想像飼育)をするからこのような不要な工程に目が行くわけで、コレらを買うお金で大好きな生き物を追加購入できるんじゃないの?どちらが『生きたお金の使い方ですか?』マジでコレだから!
ワンモア!
採集した卵が無事に孵化し針子の確認ができたとして、だいたい決まって次の質問になります。
『エサはどうすれば?』
『光合成細菌(PSB)を毎日与えましょう!』
こういう感じですよね。
いくらするんコレ?
そもそもこのPSBが『何なのか?』や『何のために』が理解できていれば不要なんですけどね?
「種の存続」ができる環境を用意しておけば本来は不要だし、そもそも針子にエサを与えなくてもしっかり育つんですけどね?
実は大阪市内のコンクリート河川でも野生のメダカを現認しています。地方に行けばメダカぐらい簡単に見つかると思いますが、まさか…奇特な誰かが毎日エサを与えに行ってる…とでも?
ワンモア!×2
『針子がどんどん落ちていきます。どうすればいいですか?』
もうため息だわ(笑)
この「環境」って生き物に『死ね!』って言ってるようなものだけどわからないのか…そうか。もう向いてないんじゃない?
よくね水生生物の飼育においては「落ちた」や「☆になった」等の濁した言葉が使われますよね。図鑑に載ってる平均寿命に達していれば問題ないというか間違っていませんが、家庭における水槽を使った通常飼育においてはなかなか難しい場合があるとはいえ、平均寿命に達していないのであれば間違った飼育方法によって「生き物を殺した」ことになります。
とりあえず水草を追加しましたが、メダカだったら死なないと思います。
が!
じゃあ『死ななければ何でもいいのか?』この解釈が難しいと思います。このような水生生物の飼育においては自らの意思で飼育をする「生き物好き」とお子さんに付き合わされている「被害者」とを分ける方がベターだと思うので【子供と楽しむシリーズ】を別枠で作ったんですけどね。
こういう「環境」を作っておけば大きな失敗がありませんが、特にYouTube等で「大規模メダカ飼育」の動画があふれているので一度ぐらいは…?
アレって「飼育」ではなく「養殖」って理解してますかね?養殖業者ってさっさと大きく成長させて「出荷」するまでが仕事なんですよ。そもそも「終生飼育」なんて眼中にないからアレでもいいわけ。はて???
業者には業者のノウハウがあるから猿真似では失敗する事も出てくるでしょう。はて???
だからね、「飼育」と「養殖」ではコストの掛け方が異なるから中途半端に真似をすると事故のもとなんですよね。そして『メダカは難しい…』みたいなカオスになる。
息子は新5年生になりましたが
教科書に載ってました。
メダカって所詮はこの程度の小魚なんですよね。
メダカを『難しい』と言っちゃうと残すは「ミジンコ」ぐらいしか…。
・エサについて
色遊び用の生き物は総じてエサの種類も多い傾向になります。
ベースの色味によっては少し意識した方が良いのかもしれませんが
飼料メーカーもビジネスだから本気で作っていると思いますが
金魚とは異なりメダカの消費量はそこまで多くないので、少し高い程度であっても誤差の範囲と言えます。
基本的には何でも良いし、ダイソーでも販売してますからね!
我が家のメダカはもう2週間ほどエサを与えていませんがそこまで痩せていません。これ以上痩せてきたら流石に与えますが、基本的には「ボウフラ」を食べています。てか、ソレが目的なんですけどね。
だからね、世間一般的には「エサ=配合飼料」になっていますが、「栄養の摂取」という観点が完全に抜けてるんだよね。このメダカに配合飼料を通常通りに与えるとボウフラを食べなくなるもん。
これはザリガニ用のデトリタス環境だから詳細を出せませんが、メダカの飼育にご法度の「上部式フィルター」を使っています。
世間一般的に言われている「メダカ飼育」とは全然違う内容になっていますが
それでも「種の存続」は可能なわけなんですよ。
特に「メダカ」「ベタ」「ザリガニ」等の色で遊ぶ水生生物においては生体価格が高い傾向なので設備投資にお金を掛けない(回せない)人が多いと思います。
「ベタ」についてはラビリンス器官という呼吸器官を持っており、水面の空気を直接取り入れる肺呼吸が可能なので特にふざけた「環境」を目にしますが、「メダカ」や「ザリガニ」においても吐き気を催すような物が多いですよね。
コレは我が家のアナカリス(水草)をストックしてる入れ物ですが、この1枚から何か感じませんかね?ヒントを書いておくと風が強かった日。
これが【自然】を知ってる人と知らない人の決定的な違いになると思いますが、こういうことって飼育をしていくと色々出てくるし割と「壁」になることもあります。とかね。
適当な容器に水を張りブクブクのみの人がこのような「環境」を見ると『わぁすご~い』になるのかもしれないけど、僕から言わせれば『全然アカンなぁ…』になr…と言うか、本質的に大事なことは生き物“目線”であって人間“目線”なんて要らないんだよね。
例えば富士山。
遠くから観る分には「綺麗」で終わりますが、グっとクローズアップすると登山客が捨てたゴミが視界に入ってきたり。ちょっと違うかw
例えばレイコン。
水草のコンテストね。植えた水草の管理具合も審査対象になるので一概には言えませんが、のっぺりしたクソ絵画みたいな作品も多く目にしますよね。ちょっと違うかw
だからね、【自然】ってクローズアップすると実はシンプルなんだけど泥臭い一面もあったり…なんだよね。コレを忠実に再現するとSNSでは間違いなく映えない(笑)
特に今年は「コロナショック」が猛威を振るっておりなかなかお金を掛けれない事情も家庭によってはあると思いますが、この記事に限らず僕が一貫して書いている事は『抜くところを間違えたらアカンよ?』なんですよ。お金をかけるだけが「飼育」ではないし、お金をかけれないのであれば「手間」で十分カバーできるんですよ。キャパオーバーしていなければね。
そういうこっちゃ!
おわり。