骨折をした場合の「保存治療」において患部をしっかり固定するための【ギプス】
本来は担当医の判断によって取り外す物になります。
そう、本来は!
外すものではありません!
ただね、ちょっとギプス自体にも不具合があったし…
そう!
DIY歴が長くなると自分の気に入らない物はすぐに目につきイジりたくなる…
例えそれがギプスであろうが…
例外ではございません!
まぁ簡単に言えば『外しちゃうぜ!』という暴挙とも取れる内容になり、僕の悪いクセですね!
良い子は真似しないように!
前フリはこんなもんでいいかな?
とりあえず11月6日に左肘側の橈骨を骨折しました。
1発目の記事がコレです。
『終わった…』と言う表現を使っていますが、流石に「左手」が使えないと話になりません。
空手で例えると強い蹴りを打ち出すにしても「軸足」がしっかりしないことにはインパクトが弱いですね!
これは「DIY」でも同じですが、利き手がいくら器用でも片手でできる事には限界があります。
とは言っても所詮は骨折です。
骨折ごときでいちいち終わってたら何も始まらんからねw
でね、今回の【改造計画】はぶっちゃけ「切る」とういう内容だけになるから尺がありません(笑)
せっかくだし、ちょっとギプス生活の話でも!
この「ギプス」。
骨折した場合の「保存治療」でのみ装着する物なので、骨折をした事がない人には人生において無縁となりその不自由さと言うか、不便さと言うか、不快さが絶対に理解できないと思います。
それを先に書いていい?
・case1:痛み
ギプス自体はガッチガチの固い物になりますが、ぎゅうぎゅうに巻き付けると血流が悪くなるので、どちらかと言うと「ふんわり」寄りで多少はクリアランスを確保しています。
これが少し厄介で、僕の場合は肘を約75度で固定したので腕を前に持ってきても張り出しが大きいので無意識で壁等に接触する場合があります。
ぶつかると痛い!
・case2:お風呂
これが最大の問題です。
ギプス装着部は濡らせないのでお風呂に入る場合もビニール袋等で覆い濡れないようにしますがもれなく蒸れます!
当初はクリスマスぐらいまでの装着予定でしたが
縦に裂けるように骨が割れた為に骨折面積も大きくなりました。真横にポキっと折れた場合に比べると、今回の骨折は単純比較すると通常の橈骨骨折の4~5倍の骨折面積に相当します。
本当は手術でビスを数か所に打ち込んで締めた方が治りが早いのですが、保存治療になった為に完治するまでには少なくとも数カ月かかります。
当初予定してたクリスマスまでのギプス装着も大幅に延長され来年以降に変更となりました。
お風呂に入りたいんだよ(怒)
・case3:勧誘
これは本当にビックリした!
車の運転こそできますが、もしもの転倒リスクを考慮すると流石に自転車には乗れません。
基本的に「歩く」ことになります。
この前テクテク歩いてたんですよ。
そしたら前から大きな紙袋を持った人が現れて…『天理教いかがですか?』って。
もちろん『はぁ?』ですよw
思わず『俺の顔に宗教に興味がありますって書いてるか?』と真顔で聞いちゃったよw
そりゃそうでしょw
っていうかさ、ある?
いやいや、ないよね?www
いきなり宗教の勧誘ってw
ちょっと腕が折れてるからってナメられたもんだわ(怒)
しかも、ノリが軽いのねw
『ナナコカードどうですか?』ぐらい。『今なら300ポイントプレゼント~』みたいな感じだったねw
そんなノリで宗教に入るもんかね?
今や檀家の数が減って2世、3世も減ってるから大変なんだろうね。
機嫌が悪かったら「宗教法人とお金」の内容でガッツリ話すところだったわ。
・case4:罵声
これは「酷い」よりも「悲しかった」話ですね。
またテクテク歩いてたんですよ。
ちょうど小学校が終わる時間帯で前から女の子が3人歩いてきました。
良く見ると息子の同級生です。もちろん普段から挨拶をする可愛らしいお子さんです。
僕を見つけるなり…
『うわっ腕折れたヤンキーおる』って指をさして大爆笑…
・腕折れた ← わかる
・ヤンキー ← ???
その日の晩は枕を濡らしました。
・case5:優しさ
これが一番意外でしたね。
全国的に見ても『大阪なんてアホばっかやんw』なんて言われそうなんだけど、決してそんな事がなくて優しい人が多かったですね!
片腕状態でしょ。特に飲食店等の自動ドアではない店舗では親切にドアを開けてくれる人が多かったですね!
これは大阪で括るより地域差がモロに出るかな?
とまぁ、そこまで不自由する事も無くギプス生活を送れたのかな?と。
長くなったなw
ここからが【本編】です。
まずは「グラスファイバー」とは何ぞや?という所からになりますが、世間的には「FRP」と書いた方がわかりやすいかな?
身近な物では「建築防水」「ボート&ヨット」「サーフボード」「ヘルメット」とかかな?
ベースは全て「FRP」ですね!
これが「ガラス繊維」の生地です。
右側の「ツバメの巣」みたいな物が一般的ですが、左側の「織物」もあります。
こちらが「FRP」の樹脂で主剤になります。
ホームセンターでも購入できます。
こちらが硬化剤です。
主剤と混ぜて2液性にし、ガラス繊維に染み込ませ硬化すれば一応の完成になります。
通常のFRPは物凄く刺激臭があり、換気ができない屋内作業では中毒を起こすレベルになります。
・一方の「医療用」は?
病院内でこんな物を使えないので
水に浸けると化学反応で硬化する専用タイプになり、匂いがほぼ無く硬化も約10分ほどになります。
これをグルグルと巻いていき形成します。
めっちゃ簡単です。むしろ欲しい!
最終はこうなりました!と。
普通の人は写真なんて撮らんよね?
完全にフラグだったわけで、ギプス固定になると説明を受けた時点で僕の中では【計画】がスタートしたわけです。
よーく見て貰うとわかりますが、蒸れ防止の為にメッシュ素材を採用しています。
要はスッカスカなんですね!
これは楽勝!
ギプスを装着したのは人生初でしたが相手はあくまでも「FRP」です。
つまり?
FRPの知識さえあれば料理は簡単で、もっと身近な物で言えば社外品の二輪車の【カウリング】や四輪車の【エアロダイナミクス】はほぼほぼ「FRP」製品になります。
楽勝やんけ!
おまけにメッシュ素材でしょ。
簡単に言えば「樹脂の吸出し」が終わってる状態です。
FRPの上位版で「カーボン」があります。
要は「炭素繊維」であり、「綾織」の方が人気がありますね!
たとえば
ヘルメット(綾織)
グローブ(平織)
サイレンサー(ケブラー)
とかね。
基本的な作り方はFRPと同じです。
ギプスは「FRP製品」と言う事で加工や改造も楽勝とご理解頂けと思います。
・ギプスを何で切る?
FRPはノコギリでも切断ができます。
手っ取り早く作業をするには
グラインダー…
人に切ってもらうならこれが早いですね!
「超音波カッター」があればそっちの方が安全で最速になります。
ギプスを巻き付ける前にこのような筒状の生地を被しています。
その上にクッション材を兼ねてこのようなウールみたいな素材を巻いています。
クリアランスがありますね!
1ヵ月も装着してれば筋肉が痩せるので本来は取り外す頃にはガバガバになっています。
が!
僕は1週間で切ったから…
あまりクリアランスが無いし…
1人で切るし…
ルーターでイケますね!
そういうわけで!
切ります!
続く。