これから小型のオーバーフロー水槽を2個製作しますが、その前に一度【オーバーフロー水槽】の仕組みをおさらいしたいと思います。
特に目新しい商品ではないので知っている人は知っていますが、これからオーバーフロー水槽を製作したい人向け及び、各【製作記】を円滑に進める為に特徴なども確認したいと思います。
まず、僕は過去にオーバーフロー水槽を一度製作しており要領がわかるので製作のポイントをしっかり載せていこうと考えています。
今回は絵を描いてみました。
しっかり?描いたんだけど遠近法で若干斜めに映っていますが、そこはご容赦くださいね!
これは水槽です。
各種サイズがありますが、あくまでも生体を入れる「入れ物」なので、これだけでは生き物を長期間飼育できません。
エサの食べ残しや糞を取り除く「物理フィルター」が必要になります。
ペットショップで購入できる「物理フィルター」を形状で分類すると
「外掛け式」は小型水槽においてメジャーな商品になりますが少し問題があります。
・ろ過能力が低い
・専用フィルターが必要
・値段もソコソコ
水をしっかり循環できるほどの能力が無いので、水槽内に生き物をたくさん入れるとすぐに水が汚れます。
また、フィルターは専用品が必要になりランニングコストが上がります。
コスパ最強「上部フィルター」
45㎝水槽~60㎝水槽で一番使われるタイプになります。
・本体価格(セット物)が割安
・フィルターは汎用品が使用可能
・化学ろ過も可能
・一部海水魚も飼育可能
通常飼育においてはこれで問題ありませんが、1点デメリットを上げると
・水槽上部の約半分の面積が遮られる
ポンプの位置が高く水量を相当上げる必要があり、浮き草(ほてい草)とは相性が悪いですね!
水草水槽に使用する場合も照明が当てにくいのでオススメではありません。
ろ過能力最強の「外部フィルター」
60㎝水槽から選択肢に入りますが、90㎝水槽以上では必須になります。
・ろ材が大量に入れれる
・水量が増す
・海水魚には必須
・水槽上部がスッキリ
水質を安定させたい場合には必要になります。
一見するとメリットが大きいように思えますが
・価格が高い
・パーツはほぼ専用品
・壊れると素人は直せない
・デカくて邪魔
・水が漏れだすとパニック
最強は最強なんだけど、それに伴うデメリットがハッキリとした商品だと思います。
通常飼育の物理フィルターは上記のどれかを使用します。
「オーバーフロー水槽」はこれらのさらに上をいくろ過機能を備えた水槽になります。
とりあえずこんな感じです。
水槽下にろ過をする為の小さな水槽を設置し、上下の水槽の水を循環する仕組みになります。
一概には言えませんが、およそのイメージで言うと
水槽本体の水量を100とした場合
「外掛け式」が3~5%の水量UP
「上部フィルター」が7~10%の水量UP
「外部フィルター」が10~15%の水量UP
組み合わせ次第で数値は異なりますが、およそこんな感じになります。
一方、オーバーフロー水槽は
これも組み合わせによりますが、60~80%の水量UPが見込めます。
メリットをまとめると
・水量が増す(水質安定)
・ろ材が大量に入れれる。
・ヒーターその他も濾過槽へ隠せる
・水槽上部がスッキリ
・大きな生体も飼育可能
・いっぱい生体を入れれる
・海水魚も余裕
120㎝以上のサイズになるとオーバーフロー水槽が一般的になります。
デメリットは
・専用水槽が必要
・専用水槽台が必要
・濾過槽が必要
・専用配管が必要
・価格が高い(ヤフオクでも3万円台~)
・重い
基本はセット物を購入すると思いますが、イニシャルコストがべらぼうに高いのでなかなか踏ん切りがつかないと思います。
そして、何より重い!
水槽サイズにもよりますが、木造住宅では設置場所の床材の補強が必要になる場合も出てきます。
アクアリウム初心者には非常にハードルが高い水槽になりますが、ソコさえクリアできればいろんな生体が飼育できる水槽でもあります。
オーバーフロー水槽の仕組みと利点を軽く(抜けてるかもね)まとめましたが、上下水槽の水の循環が出来れば「オーバーフロー水槽」になります。
僕が過去に製作したのは何の変哲もない水槽で
当然、「3重管」を使用しました。
これが一般的になりますが、価格が高い!
ぶっちゃけ、どこも足元を見た価格設定なので単体で購入する場合も悩む人が多いと思います。
今回製作するオーバーフロー水槽は2個!
詳しくはそれぞれの【製作計画】で説明をしますが、どちらも「3重管」を使用しない構造にします。
1個はガチで製作しますが、先に作る簡易版は非常に簡素にします。
まぁ…ダイソーで調達できる物を多用して…
夜店の金魚を持って帰った事をきっかけに飼育を始める方が意外と多いと思いますが、いきなり高額な水槽なんて買いませんよね?
水量が10ℓで1,480円
20ℓで1,980円
こういうセット物から始める人が多いと思うんですよね!
でね
向いてない人はココで辞めますが、続ける人はさらにグレードアップをしていきますよね?
そして
この小さな中途半端な水槽が残りますよね?
であれば?
オーバーフロー化!
考え方としてはこうです!
オーバーフロー式がいくら高性能とは言っても「あくまでも同規格の水槽に比べ」なので、総水量が20ℓ程であれば通常の60㎝水槽(約57ℓ)を使った方が水質は安定します。
なので
『余ってるのがあれば作ってもいいんじゃない?』ですね!
一個あれば何かと便利だと思うんですよね!
いじめっ子の隔離や、稚魚の育成とかとか…
そういうわけで
1個はお金を掛けずに簡単に作ろうと思います。