ザリガニを家庭で飼育されている人で「屋外無加温環境」を採用してる方はごく少数だと思われます。
大半が屋内環境であり、ヒーターによる加温で繁殖が目当てともとれる飼育環境が多いですよね?通常の繁殖時期ともなると『ウチの卵を見てやって下さい。』『ウチの稚ザリを見てやって下さい。』的なハナテンのオークション会場を彷彿させる絵面に少々違和感を覚えますが。
TL4.5㎝
昨秋生まれなのでハッチアウト後半年以上経った個体です。
TL4.8㎝
同じく昨秋生まれでヘッジの意味合いでごく少数ですが残しています。
加温環境で飼育してる方々は『成長が遅いなぁ』と感じると思いますが、日本における通常飼育ではコレが正しい成長スピードになります。
過去に一度試していますが、さっさとデカくしたい場合は水温26℃で1日5回エサを与えれば80日程でTL7.5㎝まで大きくできます。
た だ し !
僕はこういう落ち着いた色味が好きなんですよね!
一応”発色”にも興味はありますけどね。
でだ!
本題に入りますが、アメリカザリガニの通常の繁殖時期は「春ごろ」と「秋ごろ」の年2回になります。
どっちが良いのかな?
考えた事はありますか?
次に書く記事に繋がりますが、基本的にはそこまで大差が無いと思うのでザリガニのペースに合わせてやれば良いかと。
と言うか、人によりますね!
僕のケースで紹介させてもらうと
・秋生まれ(10~12月)
産卵抱卵は9月頃から狙えるのでハッチアウトする時期が上記になります。この時期は日に日に水温が下がっていくので抱卵期間(ふ化まで)が長くなる傾向です。
もちろんハッチアウトが完了し、ヨチヨチ独り歩きを始めても水温が低く活性も下がっているのでエサ食いも悪く成長が遅い傾向になります。
屋外無加温環境であれば12月~の冬眠時期に突入するので、その期間は基本的に脱皮をせず暖かくなる春頃までさほど大きくなりません。
初めての繁殖は1年後の秋ごろになるので、実は計画的にザリガニを増やす場合は計算がしやすくなります。
僕のオススメです!
・春生まれ(4~6月)
産卵抱卵は3月頃から狙えるのでハッチアウトする時期が上記になります。この時期は日に日に水温が上がっていくので抱卵期間(ふ化まで)が短くなる傾向です。
もちろんハッチアウトが完了し、ヨチヨチ独り歩きを始めても水温が高く活性も上がっているのでエサ食いが良く成長が早い傾向になります。
初めての繁殖は半年後の秋ごろになるので、実は無計画にザリガニを増やす場合はオススメなります。(※セメント線が発達しなければ来春まで我慢となります。)
・屋内加温環境では?
オスとメスがお年頃になると交尾ができるので年がら年中繁殖を狙えます。
ちょっと本音で書かせて貰いましたが、生き物を閉鎖的な小さな環境で飼育する場合はできる限り自然に近づけてあげる方が良いですね!
つまり?
しっかり季節を感じさせてあげる事です!
これはかなり大事なことです。
要は丁寧に飼育をすればさほど生体にトラブルは発生しません!
この理屈を逆説的に考えれば、大きめのクーラーとヒーターを用意して水温を完全にコントロールできれば、「地球と太陽の関係」つまり自転(約23.5度の傾斜)と公転の規則性をひっくり返す事が可能になるから、生体に一切の負担を掛けずに”春夏秋冬”の年4回の繁殖が可能となります。
そこまでやれば…
真性のバカ(誉め言葉)
続く。