ザリガニに限らず水生生物の飼育において「飼育水」は生体を元気に育てる為の環境の1つとしてとても大事な役割があります。
故にベテラン飼育者ほど命の水とも言える「飼育水」に力を入れていると思いますが、ザリガニの飼育においては「pH」について意見が割れていますよね?
要は「アルカリ性寄り」もしくは「中性」もしくは「酸性寄り」のどれが良いのか?
この分野もザリガニ飼育初心者は「誰の意見を信じて良いのかわからず」大いに悩むと思います。
僕も相当悩みました!
ただね、日本国内でザリガニの飼育が始まったのは何十年も昔の事であり、未だに「どちらが理想なのか?」の結論が出ていない現状を考えると…
原則どちらでも良い!
そこまで難しく考えずにコレ(↑)で良いと個人的に考えています!
ただし
これは「比較的タフなアメリカザリガニ系の飼育において」であり、繊細な北米系のザリガニについては飼育水をしっかり作り込む必要があると思います。
この水に関しては本当にいろいろな意見があり「どれが正解なのか?」について水生生物飼育の初心者以外の方も大いに悩まれていると思いますが、それもそのはず大きく分けると「西日本」は軟水寄り、「東日本」は硬水寄りになり、もっと厳密に言うと各家庭の蛇口から出てくる水道水の成分も千差万別になります。(※後述)
(出典:牛乳石鹸共進社株式会社)
有名所では「牛乳石鹸」の赤箱と青箱の成分違いや、食で言えば関西の「出汁文化」と関東の「醤油文化」の違いもこの軟水と硬水の違いによるものです。
オマケで言うと
(出典:関西電力株式会社)
西と東で電源周波数も違いますね!
あとは…阪神巨人…(?)
補足すると、「タイゴーストザリガニ」の一大生産地のタイ(タイ王国/タイランド/泰)の水質は関東に近い硬水と言われています。
ここまでは知っている方は知っている内容なので特に目新しさがありませんが、ここからはもう少しミクロな視点でツッコミたいと思います!
大きく分けて日本の西と東で水質の違いがありますが、漠然と「水道水」と言ってもその他に「蒸発残留物」「遊離炭酸」「残留塩素」「臭気」等々いろいろな項目があり、日本全国の各自治体では主水源の水質が異なるので浄水場での殺菌消毒方法も異なります。
厳密には国が明確な「水質基準」を設けているので一定以上の有害物質は含まれていない事になっていますが、これはあくまでも浄水場内で殺菌消毒された上水の値になります。
※ちなみに大阪市では全ての浄水場(柴島、庭窪、豊野)に高度浄水処理を導入し、平成12年3月より市内全域に高度浄化水の供給を開始し政令指定都市としては初となる全量高度浄水処理を導入しています。(たまにはええことするんやなぁ…)
ここまでも健康意識が高い人は調べている内容なので特に目新しさがありませんが、さらにミクロな視点で水道水を見ていきます!
上で書いた「各家庭の蛇口から出てくる水道水の成分も千差万別」これを掘り下げていきます。
大阪市(夜間人口272万人/面積223km²(東京都区部の1/2) ※H30.6.1現在)では浄水場が3つあります。1つの浄水場の1日あたりの最大供給量がおよそ決まっている為ですが、各自治体の浄水場の数も人口比率(総使用料)から算出して数が決まるので単純に地方は数が少ないでしょうね!
浄水場で殺菌消毒された安全な上水が各家庭に届くまでには、道路の下を走る大きな配水管を経て各家庭の給水管(私有地内)を通り蛇口から出てきます。
つまり、現在のお住いの家から浄水場までの距離が変われば大きな配水管の距離も異なります。(地方の方が長い傾向)
ここで大事な事は『自分の家に届く配水管の埋没時期はいつか?』であり、日本全国の配水管の総延長がどのぐらいになるのか判断できませんが、とにかく全てが異なります。
そして、私有地内に引き込まれた給水管も単純に築年数に比例し内部が汚れていきます。
恐ろしい事に未だに「鉛の給水管」の撤去が進んでいない地域もありますね!
「各家庭の蛇口から出てくる水道水の成分は千差万別」とはこの事で、飼育に使う水道水の成分が前提の時点ですで異なるので同じものさしで測る事は不可能になります。
つまり、インターネットで検索した「飼育水作り」がそのまま自分の水槽にフィードバックできる事の方が珍しいと言えますが、フィルターやろ材、バクテリアの種類その他等についてはどんどん参考にするべきだと思います。
逆説で言うと、同じマンション内や数軒隣の同じ時期に建てられた戸建てにガチの飼育者がいれば菓子折りを持って頭を下げて「水作り」を教えて貰えれば確実と言えます。
飼育水でいろいろな見解があるのはこの「前提の違い」によるものと僕は考えているので、まずは3ヵ月なり半年なり我流で飼育をした上で足りない部分を模索すれば良いのではないか?と。
とは言っても、そうそう見つからないですよね?
そういう人には!!!
いや…飼育とか関係なく…
僕は浄水器を強くオススメしています!
これはママの仕事の付き合いでポーラ化粧品の浄水器になりますが、日本トリムのOEM商品です。
詳しくはコチラ ↓
まぁ…たぶん…興味ない人が…多い…
絶対に読んでくれないと思うので商品スペックをおさらいしますが
価格はコチラwww
すでに現実的な金額とは到底言えません…
ただ、このレベルになると浄水機能も素晴らしいので
そのまま飼育水の足し水として使えます!
注意点は温度管理ぐらいかな?
僕自身この浄水器の存在を忘れていましたが…
なんと!
酸性水も作れます!
なかなか魅力的ですよね?
この商品のウリは水素水なので
こちらがメインになり
スペックがこちら ↑
どうですか?魅力的?
水槽の数が20個を超えたあたりから費用対効果の面からも導入しやすく、水生生物の飼育販売を生業にしてる方にはオスス……経費として認められるかは知らんけどねw
そういうわけで、飼育水用に浄水器の使用はアリだと思いますが、「理想の飼育水」を作るためには人の意見はソコソコにし我流でも多く経験を積んで…
『テメーを信じろ!』
この方法が一番現実的でその後のスキルアップに繋がると思います!
----ここから余談----
浄水器があるにはあるんだけど、現在この浄水器の水をザリガニの飼育には一切使っていません。
理由は簡単なんだけど使ってるのがバレたら…
ママに真顔で怒られるw
そういうわけです…。
ただ、この浄水器で生成した「強アルカリ性」「強酸性」の水を飼育水として使用し、カラーザリガニを飼育した場合に「どのような変化が生じるのか?」これはけっこう興味があります。
今は使っていませんが30㎝OF水槽があるので、これぐらいの容量であれば極端にpHを弄った水を無限供給する事ができます。それなりに正確な試験的な飼育も可能じゃないかな?
ただねぇ…やらない!
以前も『人間の行き過ぎた探求心は危険』とどこかで書きましたが、なんでもかんでもやれば良いってものではありません。
『お前もバースポットで遊んどるやん?』とか思われるかもしれないけど、あれには一応『症状が良くなるのではないか?』の自分なりの根拠があり、症状の改善が見込めたら今後の複数飼育の可能性も広がり、そこに大義があるとの考えで検証をしています。
それに
趣味程度の飼育であれば特に問題がありませんが、こんなクッソ高い浄水器から生成した水をベースに「飼育水」を作ったところで誰の参考にもならないんですよね!
そういう意味では…
井戸水か湧き水での飼育は良さそうです。
温泉水は…
ラジウムやラドンの放射線量が多ければ…ゴジラみたいに変化するのかな?
神への挑戦やなw
終わり。