「アメリカザリガニは不思議な生き物である!」と思いませんかね?
家庭における「生き物の飼育」においては「犬や猫~金魚」に至るまでペットショップで販売されている専用のエサ(人工飼料)を与えるだけで基本的には完結します。むしろそれが普通であり固定概念化されていますね!
『ザリガニもそれでいいのか?』
改めて考えた事はありますか?
アメリカザリガニは「雑食」で、ありとあらゆる物を食べます。現在は輸入物の人工飼料もあるそうで「嗜好性」や「発色」の観点から話題に上がることもあります。
特に「嗜好性」については間違った認識を持った人が多そうです。それは【本編】で書くので置いといて、今回は改めて「デトリタス環境」を再考したいと思います。
・デトリタス(有機物)とは?
1から説明すると長くなるので
こちらを読んで下さい。
アメリカザリガニはデトリタス食性なので微生物がウジャウジャと付着した物を好む傾向で、微生物が付着していればフィルタースポンジですらかじって食べてしまいます。
ここまではご存知の方も多いと思います。
では、この【デトリタス】
『これがあれば十分なのか?』
むしろこちらに疑問を抱かれる人もおられると思います。
実際にどうだろうね?
ちょうどタイミングよく我が家の生体で確認ができるので…
それでは【第4の冬眠水槽】の開封の儀を粛々と執り行いたいと思います。
ついでに「バーンスポット」の確認もしましょうか!
あ~メンドクセ~(超本音)
事前に落ち葉を回収してましたがこれで1/3です。これは上層部の原型が残ってる落ち葉だから比較的簡単…残り…しばらく放置。
あっ出てきた!
もう昔過ぎて前回はいつ確認したか忘れましたが、久しぶりに姿を現しました。
すっげー元気そうw
パッと見はバーンスポットも無さそうです。
「三太郎網」で捕獲します。
簡単にいくと思うでしょ?
甘いね!
この生体は元々人慣れしてないので野生個体に限りなく近い状態です。
この隅にいます。
生体を傷つけないように注意を払います。
焦りは厳禁です!
危険を感じて後ろに『ピュン』と逃げましたw
ここで一旦終了!
素人はここで追いかけると思いますが、この環境で無意味に追いかけると生体が損傷する可能性があります。
もう少し落ち葉を回収します。
『流木を取れば早くね?』と思われそうだけど、その通りで圧倒的に早いですねw
ただし、オモシロクナイ!
この捕獲方法は大阪城公園での捕獲に近い物があります。
そうです!
けっこう楽しんでました!(爆)
同じく隅にいますが、もうダメですね。
この生体は「どのような状態」なのか?
ほとんどの人が「知らない or 気付いてない」だと思いますが、アメリカザリガニを家庭で飼育する場合に割と重要になります!
一旦晩飯だな!終了。
1時間もすれば出てきます。
大阪城公園でも同じですが、このように一度逃げられたらその日のその個体の撮影は終了です。簡単に写真を撮ってると思われそうだけど、実はボツ写真がめちゃくちゃ多いからねw
今度こそ…今度こそ…(4回目)
やっとだ…
『手で捕まえたら?』とか思われそうだけど、僕は基本的に網しか使いません。そもそも滅多矢鱈に触って良いのか知らない。
少し『ドキッ』としました?w
何の疑念も抱かずに他人の真似事ばかりが目立ちますが、生体のことを一番に考えると完全に間違った「付き合い方」だからそのうち問題提起するからねw
とにかく1匹を捕獲。
元気そうです。
ハサミや足の欠損は見当たらずバーンスポットも無いかな?
水銀灯をON。
これが実際の体色で「赤~茶褐色」と言うよりはなんて説明して良いのかわからない色味です。もちろん落ち葉に紛れ込むと目視でパッと見つける事は少し難しいです。
もう少し生体を確認します。
側面からLEDライトで照らし体を透かしていますが、注目は「腸」の色味の変化ですね!
「フン」が出口付近に確認できますが、色味的に頭胸部側には無さそうです。
つまり?
そこまで「デトリタス付き落ち葉」をガッツリ食べているわけではなさそうですね!
これはちょっと意外でしたが、このような栄養価が低そうな物はもっとガツガツ食べているイメージがありました。
ちなみに!
「腸」を見る場合はカラーザリガニの稚ザリを使い
金魚用の色が付いたエサを与えると1発で確認できます。
このような白い個体に「赤い」エサを与えると確認しやすいですが
先端までしっかり詰まっています。ここから「栄養の吸収」が始まると思いますが、この状態まで行けばエサを食べなくなります。
足の数が少ないねw。コイツは茶色くなっていませんでした。これから変色かな?
もう一度確認すると
これですね!
【冬眠】こそしてませんが、現在は水温が低い冬季なのでコレを全ての基準にすると後々失敗しそうです。
「デトリタス」はあくまでも補助的であって、コレがあれば『良いんだろう!』ではなさそうな予感がします。
そこで?
僕が「可能性」を感じたミズムシさん!
「水生昆虫」に分類されるそうで…
「水中 ダンゴムシ」で検索したら出てきたんだけど…合ってるよね?
最大で1㎝未満かな?
「ダンゴムシ」と言うか、大阪で言うところの「便所ムシ」。
テトラポットによくいる「フナムシ」の小さい版みたいな感じで、ゴキブリ嫌いの僕としては『マジでキモい』の一言。
ただ、ザリガニの「動物性の生餌」としてはバツグンで、現にこの環境からミズムシさんはほぼ消えました…小さな愛の結晶をいっぱい残して逝ったわ…(キモッ)
あとは「スネール」も入れとけば意外とイケるね!この個体は昨年11月15日から人工飼料を与えていませんがめっちゃ元気です!
ただし!
アメリカザリガニの「成長期の栄養の摂取量」という意味では「下限寄り」になると思いますが、日本全国で爆発的に生息域を拡大させた歴史的事実を考えれば…やっぱり下限かな?w
このような「飼育環境」を用意する人は少ないと思いますが、改めて「人工飼料の質や一度に与える量」などを見直す切っ掛けになると思います。
せっかくだし…
ダイソーの「ザリ餌」を与えてみました。
普段はまともな「動物性」にありつけなく嗜好性ギンギンビクビクの人工飼料です。
食べないんだなぁコレがw
『えっ?』と思いました?
食べるわけないんですよw
30分もすれば食べるんじゃないかな?
そういえば前に『餌を食べない抱卵個体』の話も出しましたよね。別に出し惜しみをしてる訳ではありませんが、このような時事ネタ関連を先に書いてたら時間が無くて…そのうち書きます。
あとね、ザリガニあるあるの
「頭の上にエサw」
けっこうな頻度でなるよね?w
ついでに「バーンスポット」の確認。
一部に黒い点がありましたが、これは「色素の沈着」で違うかな?色味は目の付け根部分と同じです。
とにかく
待ってても仕方が無いから隔離。
この水槽は「アナカリス育成水槽」に変更します。
この前に紹介した「PSB」がクッソ余ってるからブチ込んでやろうと…良いんだよね?「水草にも~」と記載し…
そういうわけで!
また【本編】で詳しく書きたいと思いますが、「デトリタス環境」でもアメリカザリガニはそれなりに育ちます。そういう意味では人工飼料の与え過ぎは割と危険な香りがします。
要は「異常に成長速度が速くなる」ということで、それがどの程度生体の負担になっているのか?
まぁ知らんけどねw
とにかく!
ベランダならともかく部屋の中で「ミズムシ」はいいわ。マジでキモい。
生き物好きはこういうのを見ても『可愛い~』とか言うんでしょ?
いや、無いわ!(真顔)
オマケに…
卵かな?お尻に何か付いてるし…
ただ、「動物性の生餌」としては大きさも質量もちょうど良いサイズなので大いに「可能性」があると思います。
僕はもういらんけどね!
続く。