ザリガニの一番有名な病気?としてバーンスポット病がありますね!
飼育経験者にはお馴染みだと思いますが、治療の為の薬が無いので現状は「早期に脱皮」をさせる事でしか対処できません。
しかし、成長したアダルトサイズの個体は1年に2回ほどの脱皮回数に収まるのでバーンスポット病にかかると病状が進行するケースが多く、pHショックで脱皮を促す荒業もあるようですが生体への負担を考えれば現実的とは言えません。
水槽飼育下ではバーンスポット病にかかる生体が多いと思いますが、原因としては「飼育環境の悪化」や「免疫が下がった個体」が発症しやすいとされています。
完全に防ぐ方法があるのかわかりませんが「一定確率で発生する」と割り切った方がストレスが溜まらないと言うか、「なんとか治療ができないか?」に切り替えた方が建設的なような気がします。
まだまだ観賞用のカラーザリガニは割高ですよね?
それなりの数を飼育し繁殖までを行っている飼育者は脱落個体がいても多少割り切れると思いますが、ペア2匹や数匹しか飼っていない人にはその後の繁殖計画を含め頭が痛いと思います。
さらに問題なのが複数飼育の場合です。
喧嘩による傷口もバーンスポット病になることがあるので
ザリジャンプというか、後ろに勢いよく逃げた際に固い物にぶつかり傷ができると同じくバーンスポット病発症の原因となります。
これを考慮すると「種親候補」は完全な単独飼育が望ましいと思います。
で、このバーンスポット病
なんとか治療できないか?
考えました!
以前
こういう記事を書いたんですね!
これだけでは意味がわからないと思うので補足すると、『病気を詳しく知るには病気になること』です。
人工的にバーンスポットの症状を進行させました。
倫理的な問題があるので画像は載せていませんが、正直…まぁまぁ進行させました…
赤い部分が欠損箇所です。
大きな両ハサミの欠損は喧嘩が原因ですが、説明が長くなるので割愛。
加え左側の中2本の足も欠損。
足先もバーンスポットが進行し欠損状態で右側の小さなハサミが1本残っただけなのでなんとか自力でエサを掴める程度です。
長い2本の触覚も完全に欠損し、全ての損傷箇所断面が茶色くバーンスポットになった感じです。
一言で言うとボロボロです。
たぶん、ここまでの症状になれば諦める人の方が多いと思いますが、ここからなんとか回復できないか治療に入りました。
経過観察中の痛々しい状態なので自主規制にしていますが、薄っすらシルエットで両ハサミの欠損が確認できると思います。
本当はまだ記事にする段階ではありませんが、2週間ぐらいで欠損箇所の茶色くなった部分がほぼ無くなり、触覚の1本も再生が始まり少し伸びてきました。
尻尾に穴が開くほどのバーンスポットではないので症状としては軽い方なのかもしれませんが、茶色くなった足の断面部分や触覚はそのまま放置してても一向に再生する気配が無かったことから「症状が改善」したように見えます。
ただ、かなり弱っています。
この後どのような経過になるかわかりませんが、画像付きで最終報告の更新をします。(※時期未定)
本来はバーンスポットを発症させない飼育方法がベストですが、SNS上でもそれなりの頻度で確認できるので全国的にも発症事例が多いと思われます。
治療できれば…理想なんですけどね…