それでは張り切って【後編】のスタートです!
ザリガニの飼育においてエアレーションはした方が良いのは良いです。
が!
インターネットで検索してもたぶん検証をしていないコピペサイトが多いので鵜呑みにするのは危険です。
ようは
エアレーションをしなくてもザリガニの飼育ぐらいはできるので、これからザリガニの飼育を始める予定の方々にはしっかり確認して貰いたい内容になります。
ザリガニという生き物は【ニホンザリガニ】と【アメリカザリガニ】を除き「特定外来生物」か「未判定外来生物」に指定されています。
オマケに
・共食いをする
・単独飼育が基本
とネガキャンのオンパレードです。
ちょっとキツい言い方になるんだけど事実だから書かしてもらいますが、SNS上ではザリガニが好きなのか嫌いなのかわからないほどの無意識の自傷行為を残念なほど多く目にします。
「傾向と対策」として伝える分には何ら問題が無いと思いますが、明らかに間違った飼育方法によるネガキャンが横行している間はザリガニは流行らないでしょう!
それに金魚やメダカに比べクセの強い生き物なので「向き不向き」が当然出てきますよね!
経済的な視点からザリガニ飼育を語っている人がたぶんいないと思うのであえてツッコミますが、「車」や「バイク」に「ゴルフ」、「釣り」等々の男の道楽にはお金がかかるものが多いですよね!
アクア関連も趣味よりは「道楽」寄りになると思いますが、飼育を続けれるかわからない初心者の方々は『形から入らない方が良い!』と言えます。
それに外来種ですからね!
簡単な設備では2~3,000円程度で済みますが、大事なことは掛ける金額ではなく自分にとって「必要か?不必要か?不要か?」であり、その見極めもできないのにお金を使ってしまう癖があれば将来的に「人生負け組」になる可能性が非常に高いでしょうね!
本来ザリガニの飼育に過剰な設備は不要です!
一度飼育をして『これなら続けれる!』『めちゃくちゃ楽しい!』と思えてから設備にお金を掛けてだしても全然遅くありません!
「エアレーション」が無くてもザリガニが問題無く飼育できるのであれば初心者でも色々な容器で飼育ができ設置場所も選ばないので単純に導入コストを下げれるし、分岐を除き水槽毎の電源も不要になるので現在ザリガニを飼育している方々にも考えようによっては飼育の幅が広がると言えます。
本記事のもう一つの趣旨は上記になります!
それでは【後半】の本編です。
まずザリガニが生命維持の為にどの程度の酸素量を必要とするのか?
これは「種」によって若干の差があるそうですが、現在市場に多く出回るアメリカザリガニは回遊魚以下でも特に問題ありません。
昨年11月に東京・サンシャイン水族館のメイン水槽「サンシャインラグーン」で全生体の94%にあたる1235匹が酸欠による大量死をしました。
もしアメリカザリガニがこの中にいても死ななかったと思います。
冗談はさておき
ザリガニの飼育と言えば小学校で習ったと思いますが
ザリガニが溺れないように『水深は浅く~』の変な理屈を無意識に固定概念化してる人が多いと思います。
現に僕も昨年のザリガニ飼育を始めた時は
これだったんですよね!
これ…良く見たら…一緒やんw
一応上下で循環する仕様ね!
長期間の安定した飼育を目指すとこれでは圧倒的に水量が足りませんが、水量を増やし生体が完全に水が浸かると「=エアレーションが必要」と必然的にそう考えてしまうと思います。
始めは僕もその理屈だったんですね!
それに
ザリガニはこのように「常に底にいる生き物」という固定概念も持っている人が多いと思いますが、いろいろ調べていくとそうでもないんですね!
これはちょっとわかりにくいけど、ほてい草の根に掴まって横向きで寝てるタイゴーストです。
これも水面付近だね!
色味でわかりにくいですが、手前のだらーんと水草の上に乗ってくつろいでる稚ザリです。
これは顔が出るか出ないかギリギリ
死んでいません。寝てるだけです。
これも水面付近です。
先に稚ザリをまとめましたが、水面付近がどうも好きそうですね!
ではアダルトサイズは?
一緒ですわw
もう水草をベッドのようにゴロンゴロンですわw
尻尾が水面から出てるね!
足も割と出てるね!
これもそう!
足が出てるね!
顔を出してるのはしょっちゅうです。
これもそう。
顔が完全に出てるでしょ。
これは稚ザリ
やっぱり足を出してるね!
溶存酸素量が低下したことで酸素を吸いに上がってきてるわけではなく
見ての通り…
ただ寝てるだけです!
現に人の気配を感じるとスッと逃げますからね!
この一連の画像だけを見ると多くの人が『エアレーション不足』と捉えると思いますが、ザリガニってね水面付近が好きなんですよ!
ついでに余談を挟むと
横向きで寝るのも好きみたいですね!
こういう感じで大きなハサミをだらーんと下げて寝ることが多いですが、どうもリラックスできるようです。
これもそう。
いくら浮力がある水中でもやっぱり重いんだよ!
もう落ちかけてるけどね!
ここまでの説明では『お前の飼育方法はオカシイで』な~んて言われる可能性があるので答え合わせに行きましょうか!
はいっ、いつもの人工の小川です。
一緒だね!
足を出して寝ています。
それも横向きね!
もちろんこの小川で溶存酸素量が低下することなどありえません!
これも水面付近で横向きに寝ています。
苦節何カ月かかったかわかりませんが、やっと撮影できた1枚です。
水草に足を掛けて横向きで顔を出して寝ています。
安心するとこうやって寝るんだろうね!
記事にする構成で写真の順番を逆にしましたが、ザリガニのこのような生態を昨年中に確認してたから半年以上をかけて水槽レイアウトを幾度も変更しザリガニの大きさによる違いの有無等もしっかり検証をしています。
結果としては色味が違えどアメリカザリガニは自然下水槽下共に同じ行動をしますね!
本当はもうちょっと早くに記事を書きたかったんだけど、なかなか写真を撮らしてくれないんですよね!
野生の生体だから人慣れしてるわけもなく、夜間でしかこのような撮影ができませんがライトを当てるとものの見事に一目散に逃げますw
そりゃそうだよねw
僕が自分用でザリガニの観察をする時は驚かせないように100㏐のライトで、ブログ用にしっかりザリガニと状況を撮影しようと思うと最低で500㏐、理想は800㏐以上が欲しい所ですが…昼間ぐらいの明るさを求めると…
本当に逃げるのねw
でもね、言葉で説明するより写真の方が間違いないでしょ?
本当に頑張ったわw
簡単に伝えてるけど、できるだけ驚かせないようにライトを当てるコツとかもあるからね!
そうそう!
『エアレーション関係なくね?』って思いました?
関係アリアリです!
ザリガニを飼育する上で大事なことは、水面近くまで移動できる環境をしっかり作ってあげることになります!
水槽を本来の3D空間として使えればザリガニにとって居心地が良くなるので多頭飼育をしても副産物で喧嘩の頻度を下げれます!
これは「多頭飼育」のポイントになりますが、デメリットもハッキリしているので別記事で詳しく書きます。
底面の2Dでしか水槽を使えていない環境でも成長や抱卵にふ化までしっかり行えるので本来は問題が無いと言えますが、その環境がザリガニとって『本当に良い環境と言えるのか?』を今一度考え直す必要があるし、とにかくロスが大きいですね!
ようは
このように自由に上まで上がってこれる構造の水槽にしてやればエアレーションは不要です!
ザリガニが何故このような寝方をするのか理由を突き止めていませんが、水槽で飼育する場合は「しっかり上下にも動ける構成」にさえしておけばとりあえず問題がないので、その後の飼育に直接影響がでない関係ない「この理由」についてはスルー推奨です!
ザリガニ道を究めたい人は更に突っ込んで調べれば良いのではないか?と。
ただね…
エアレーションは不要なんだけど絶対に水流は有った方が良いですね!
そこがね…ちょっと問題…
ソレがクリアになると完全に電源レスの水槽が完成するんだけど…
そう!
有事の際でも一切問題が発生しない違う意味で最強の水槽が作れますね!
これは追々…無理かな…
本題に戻り
こんな感じでザリガニって本来は簡単に飼えるんですね!
いろいろ追求していくともっと奥が深いですが、まずはコレでいいと思います。
お金を掛けるのは最後ね!
ちなみに
僕はエアレーション不足を理由とする事故が一度も起こったことがないので、巷の『エアレーションがどうたらこうたら△■×…』の発言自体に信憑性というか…そもそも結果だけの報告が多くプロセスがほぼ無いから全然入って来ないんですよね!
そういうわけで!
この「エアレーション」に限らず、色々と試行錯誤をする場合は必ずメモを付けた方が良いですね!
確実にスキルアップに繋がりますから!
おしまい。