ザリガニを家庭で飼育するにあたり「繁殖」も1つの醍醐味になると思います。
1度でも繁殖に成功すると一連の流れが理解できると思いますが、その後に待ち受けるのが【数が多すぎて収容できない問題】ですよね?
正直なところ、魚類とは大きく習性が異なるのでビビる人が続出すると思います(笑)。生き物である以上ブリードには“それなり”の基準を設け選別淘汰をする必要があるので「出来ない人」や「無理な人」と向いてない人が必ず出てくるので安易な繁殖は避けてお気に入りの色味のザリガニを単独飼育させるのも一つの手だと言えます。
これには理由があって、ザリガニを繁殖させた後はそれなりに容器の数が必要になり購入代金(設備投資)はもちろんの事、設置場所や維持にかかる手間を考慮すると「1.お金で対処する」か「2.時間で対処する」の2択になります。
つまり?
買った方が安い!(爆)
もしくは「未判定種」みたいな生体単価が比較的高い種を狙ってみるかだよね?繁殖に成功するかどうかはシランケドw
・繁殖に成功すると?
アメリカザリガニを筆頭に「Procambarus系ザリガニ」は一度の抱卵数が多く最大で400個ぐらいになるとか?ハッキリ書いとくけど、全ての生体を育て上げるのは不可能です!
もちろん生体の大きさにもよるので生後6~8ヵ月の若い生体の初産であれば多くても200個ぐらいだと思いますが、それでも稚ザリの成長は早く1ヵ月もすれば気絶しそうなレベルになるので悶絶必至と言えそうですねw
アメザリの中でも商材となる「カラーザリガニ」であれば色味の出方等で多少は楽しめると思いますが、それでも…本当に好きな人以外は…w
・選別淘汰は必要
「生き物は大切に育てましょう!」という建前とは別に「弱い個体はふるいに掛けましょう!」という本音があります。
見方によっては完全にダブルスタンダードだよね?繁殖させてしまった宿命でもありますが、要は良心…つまり罪悪感を覚える人も必ず出てくると思います。どこかで感覚をマヒさせる必要があるだろうし、やり過ぎたら地獄に落ちるだろうねw
それでは【本題】です!
僕も善人ではないけど一応ダラダラと“建前”を書いてみましたw
でね、ハッチアアウトした稚ザリの「育て方」は非常に悩む問題であり、多くの人が「収容容器」で頭を抱えると思います。
・どうすればベスト?
ベストなんて無いよね?
みんな使えるお金と設置場所つまり経済力が違うんだからw
その中でも繁殖させた生体を「商材(物)」とするのか「生き物」と捉えるかで方向性が変わってくるので“僕の”手段を軽く紹介したいと思います!
【なんちゃらウォチタ】
これは以前にも紹介した画像ですが「1次選別」に漏れた負け組の個体たちです。
そう、1次なんですよ!
『“自然”環境下と“水槽”飼育下の決定的な違いは?』と質問されたら何て答えます?
自然環境を知らない多くの人はたぶん「大きさ(広さ)」と答えると思いますが、それでは半分正解で半分間違いですね!
やはり極端に小さな箱を用意すると問題ですが、「Procambarus系ザリガニ」においては規格60㎝水槽で十分で90㎝や120㎝は不要です。(※ニチザリは90㎝~を推奨)
規格60㎝水槽の淵ありの安物であれば量販店でも3,000円ほどで購入できますよね!ADAみたいなボッタクリは「世界水草レイアウトコンテスト(レイコン)」に参加する人以外は不要です。
規格60㎝水槽はコスパもさることながら、「環境製作」の観点からも非常にパフォーマンス(※期待値)が高いので僕のオススメです。
・環境を“変更”する重要性について
「生け簀&塩ビパイプ」のよくある劣悪環境で一体何ができるんだろう?なぜアレで完結できると思えるんだろう?なぜアレで多くを求めるんだろう?
マジで理解できん!
この辺りは趣旨が大きくズレるから別記事でボロクソに書いていい?
とにかく!
ザリガニは種を問わずハッチアウト直後の大きさは1㎝に満たず、しっかり育てたアメザリではTL10㎝オーバー…つまり「TL」ベースですら10倍以上の質量で考えると何倍だ?
僕が調べてきた内容になりますが、アメリカザリガニについては「TL5㎝」が環境を作る上で一つのターニングポイントになります。この「5」という数字は基本的にザリガニ飼育に出てくる事は少ないと思いますが、「TL5㎝±0.5㎝」を境に「行動パターン」が大きく変わってきます。知ってましたか?
ハッチアウトした生体から大人サイズになるまでの1年弱の期間に最低4回(※理想は8回)は「環境」を変更するべきであろう。僕が出した一つの結論ですね!(←既に飽きだしてるw)
絶対に理解できてないよね?知ってるw
・超えられない壁
例えがアメリカザリガニになりますが、自由に動けるフィールドがある前提で考えれば1日で何十mも移動をする生き物です。
移動するという事は?
当然ザリガニから見える景色も変わり、コレが水槽飼育下での一番の欠点つまり「自然環境を絶対に越えられない壁」となります。箱の大きさはその次だね!
【違うグループ】
1次選別で漏れたグループとは別に“違う”環境で育てたグループです。
良く見ると?
「大」「中」「小」
実は1次選別後に同じ大きさで揃えグループとしましたが、ここまで差が開きました。期間は…忘れた!
ちなみに!
コレが1次選別で漏れたグループ(6匹)の中で一番大きく育った生体になります。
この残った4匹も大きさが「大」「中」「小」と分かれていますね!
つ ま り ?
【2次選別の途中経過】
右と左で環境を変えたわけですが、新しく環境を作り移動させたことでザリガニの中にある「行動パターン」の一部がリセットされたので、新しい「力関係」が形成されそれが成長差になった…と考えるべきでしょうね!
ようはね、1次選別で漏れなかったグループの一番成長が遅い個体と1次選別で漏れたグループの一番成長が早い個体を比較すると逆転現象が起きたことがわかりますね!
そもそも僕の飼育方法では全ての稚ザリに満遍なく人工飼料が行き渡るような与え方をしません!つまり早い者勝ちです!
冷水環境を好み成長が遅い「ニチザリ」や「Cambarus属」は脱皮の頻度が少ないのでそこまで差が開くことは少ないと思いますが、暖かい地方に生息する「Procambarus属」は摂取した栄養がそのまま成長スピードに反映されるのでエサをしっかり確保できた個体から大きくなる!
つ ま り ?
陰キャと陽キャですw
「Procambarus属」は体の大きさがそのまま同環境における力関係になるので毎度大きな個体はエサをしっかり食べれるし、小さな個体にエサが回る事などありません。
2次選別は敗者復活戦!
コレが自然下であれば居心地が悪いと感じたザリガニは自ら移動し新しい環境(※リセット)を求めますが、水槽飼育下ではそこまでが補完できないんですよね!
脱走wwwww
この4匹の中で一番育った個体は小さい奴と脱皮が失敗した計2匹の兄弟を捕食したおかげで一番大きくなれたわけです。
2次選別までを勝ち上がってきた生体たちは欠損率が低く色味も良くパーフェクトと言えます。
色味なんて関係ない未判定種の稚ザリの育て方はこういう感じで良いんじゃないかな?と思う今日この頃。
これが商材となる「カラーザリガニ」であればそこそこ成長させないと色が乗ってこないので小さなプリンカップ等で全ての個体にしっかりエサを与えれば大きさが揃ってくるので判断しやすいんじゃないかな?シランケド
ザリガニの飼育は『奥が深い!』と以前から書いていますが、最後は「何を求めるのか?」コレに尽きるんじゃないかな~。シランケド
終わり。