昨今はホームセンター等でも原種カラーである赤いアメリカザリガニ以外のちょっと変わった色味のアメリカザリガニを見ることが増えてきました。
・色揚げ / いろあげ
錦鯉や金魚を飼育されている方はよくご存知だと思いますが、体色(赤色)を良くするために用いられる手法?であり、基本的には人工飼料から摂取させることになります。
量販店で手軽に購入できる価格帯の商品ですら標準スペックとなっているので必ずどこかで一度は見かけると思います。
アメリカザリガニについてもこの【色揚げ】が有効とされています。このような人工飼料を始め、アナカリス(水草)等を与えるだけでも発色が良くなったり…一度ぐらいは聞いた事があるかな?
た だ し !
アメリカザリガニは全てをひっくるめた「飼育環境」で大きく色が変わる事が多いので他人様と“同じような”飼育環境であっても結果(違い)が変わる事も相応にあるので過剰な期待は厳禁ですね。(笑)
さ ら に ?
アメリカザリガニは外側の固い甲羅(外骨格)に摂取した栄養から色素を取り込み貯めるので成長と共に色味がハッキリしていきますが、脱皮をする事で色味が大きく変わる事があるので購入した時の色味がそのまま死ぬまで続く…ということも色味(体色≒品種≒遺伝)によっては厳しいと言えます。
オ マ ケ に ?
個人を含めザリガニ種を販売(生業)する方々(業界)には生体価格に直結する難しい“大人の事情”が色々とあるそうなので、これからお子さんと一緒に楽しいザリガニライフを送る予定の方々は首を突っ込まない方が無難と言えます。
つ ま り ?
水生生物全般(アクアリウム)において「ザリガニ」とは正しい飼育方法が確立認知されていないので本来の魅力が伝わる前に「下等生物」の先入観(レッテル)で飼育対象にすらならない人が多いと思います。故に非常にマイナーな生き物であり、業界シェア率がかなり低い(飼ってる人が少ない)ので協会や組合みたいな情報等を一元化する組織が皆無です。
まぁルールなんて無いから「やりたい放題」が簡単にできちゃうよ!って事ですね!
で あ れ ば ?
例えば「Aの成分1.5%以下、Bの成分0.7%以下」の範囲内の人工飼料しか使ってはいけない!等の厳格な基準がある訳でもないので好き放題ができます!
何でもアリです!
楽しんだ人が勝ち!
【イエローマジック】
僕は店頭で購入しましたがあまり売れる商品ではないので基本的には「取り寄せ」となります。問屋の在庫状況によっては入荷までに数日~2週間とバラつきがあるので確認して下さいね!
定価は500円ぐらいみたいですがこの店舗では298円+税でした。
ダイソー(100均)のエサが60gで108円だから、イエローマジックは40gで298円+税なのでなかなか高級なエサと言えそうです(笑)
色味はこんな感じ。
小動物のうんこみたいw
【クチナシ】
この成分が入っているので黄色の色素が乗ってくるそうです。
白色→黄色っぽく
青色→緑っぽく
色味の変化を楽しむためには白色系のザリガニが有効なので原種カラーのザリガニには効果がほぼ出ないとさています。
でだ!
購入日:6月16日
2日後の18日から使いだしたのかな?(←既に記憶があいまい)
10日が経過してもさほど変化がみられません…おかしい…
あ~…1日2~3回かぁ…
本来のザリガニの成長スピードからすれば確実に与え過ぎになるからメーカーに確認しました!
結論としては「色味の変化を楽しむエサ」になるから多めで与えた方が良いとのことでした。
疑問:自然分解する?
我が家の飼育環境の話になりますが、ここまで多く人工飼料を与える事はないし屋外で飼育をしています。
屋外と言えば?
そう、みんな大嫌い「紫外線」という破壊光線がもれなく降り注ぎますね(笑)。コレが1番気になりましたが、「クチナシ」の色素は紫外線による分解は無いそうなのでペースを落としてもエサを与え続ければいつかは色が変わる!ということで良いそうです。
実は水面に上げた方が黄色が分かり易いです。理由は知りません。
だがしかし?
この部分に隙間ができてくると「脱皮直前」となり脱皮をすると色が戻ります。
【なので脱皮】
脱皮殻を見る限りそこまでクチナシの色素が沈着してるとは…
はい、元通り(笑)
ザリガニは脱皮殻を食べるのでそのまま放置していれば「色素を含んだ脱皮殻」なので多少はクチナシの色素を再度取り込めることになります。
※終了する場合はこのタイミングで脱皮殻を取り除き通常のエサに戻しましょう!
【脱皮殻との色味比較】
あまり差が…
【色味比較-その2】
同環境でもう1匹にもイエローマジックを与えていましたが、黄色っぽいというかクリーム色…
まぁ…
変わるっちゃ変わる…
でもね、特にアブナイ成分が入っているわけではないので純粋な「色遊び」としては良いと思うし、小さなお子さんにはウケるんじゃないかな?
余談:ハサミの大きさ
右側の個体。
TL6.5~7.0㎝のオスと見せかけてメスです。
ハサミが大きいよね?
バーンスポットと思わせて実は細かい赤色が入ってるんですね!
それはいいとして
これね、メスなんですよ!
【タイトル】に違和感を感じる人もいてるかもしれませんが、そのうち時間があれば細かい説明をしt…熱意が残っていればねw
それはいいとして
捕まえたこの個体。
「CB」なのか「WC」なのかを調べる為に持ち帰りましたが、「CB個体」が確定してるので屋外放流個体になります。
こんなもんわざわざ調べるまでも無いんだけど、僕もね最初は間違っていましたがこの個体は「オス」なんですよね!オマケにTL7.0㎝。
自然の摂理に逆らった作為的な急成長をさせるとハサミにしっかり栄養が行かず体が大きくなる方にエネルギーを分配しちゃうんだろうね!
このTL6.5~7.0のオスとメスはハッチアウトから8ヵ月ぐらいです。
最終的な大きさにまで育てばハサミも必然的にそれなりの大きさになりますが、自然採取したアメリカザリガニの方が圧倒的にハサミが大きいよね?
理由はたぶんコレ!
色で遊ぶのも結構ですが、こういう所をしっかり攻めてこそ“大人の”ザリガニ飼育だと思うんだけどねー。シランケド
終わり。