えーっとですね!
『もう飽きたんじゃねーの?』と思われてそうですが、別に飽きたわけではなく僕のホームである大阪城公園が2020年、2021年と止水措置によって満足に調査できなかったので行ってなかっただけです。はい。
来年2023年に「特定外来生物」に指定される流れもあるし、着々と「アメリカザリガニ」のオワコン化が進み、「自称生き物好き」連中の“損切り”も始まったようで何よりです。
こういう奴らって色味でマウントを取って現金化するだけが生き甲斐だから、全然アメザリに詳しくないし、むしろ「嘘」を垂れ流してるのでさっさと消えて欲しい本音があります。
でね、今回は超久しぶりの「ザリガニの疑問アレコレ」シリーズになりますが、面白いツイートが回ってきたので紹介したいと思います。
※閲覧注意※
よっぽど暑かったんだろう
ボイルされたザリガニが、田んぼに浮いている ( ゚д゚)エェ… pic.twitter.com/qH5hSiAwl7— しろえもん (@shiroemoon) June 30, 2022
20万以上のいいねが付いていますが、コレが今の現状というか昔から日本国内における「アメリカザリガニ」の世間一般的な知識になるんでしょうね。
当ブログで展開する「ザリガニ飼育奮闘記」は全て「川ザリガニ」の生態を模した構造で作っているのであまり仕様の詳細は書いていません。
ついでに書いておくと、ネットやSNSで簡単に見つかる…と言うか、出回ってる情報の90%以上が嘘というかデタラメですねw
この一枚の画で『別にボイルで死んだわけじゃないけど?』とわかるかどうか?
まぁ…色遊びしかしてない連中にはわからないだろうし、それこそ「生け簀で養殖」しかやってない連中にも無理だろうな。
この生け簀で養殖というのが広く認知された「池ザリガニ」の飼育方法になり、モチのロンで「脱走」する環境になります。
要はね、しっかり「生態」を調べて正しい「飼育環境」を用意してあげればザリガニは脱走しません。
意外でしたかね?
話をもどし…
この陽気では田んぼの水温はどこまで上がるのか気になり、昨日と同じ時刻に同じ水田で計測してきました
水深が浅い場所では43℃(左
少し深い場所ならば41℃(右
まだ稲が小さいので、日光を遮ることができず、水温が上昇しやすいのかもしれません pic.twitter.com/pgUJvCXVMz— しろえもん (@shiroemoon) July 1, 2022
“答え”が出てしまったか。
まぁコレはこれでありがたいんだけど、僕の調査結果も書いておくとアメリカザリガニの生存可能な限界水温は「38度」でした。
もちろん急激な水温変化はNGだし、たぶん生殖機能とかも壊れると思うので健康を維持するための限界水温は「33度」になります。
もちろん生き物であり個体差もあるので一概とは言えませんが、できれば「30度」ぐらいまでに抑えた方が安心ですかね?
せっかくだから関連する内容を2本書きたいと思います!
【 クロベンケイガニ 】
コレは5月下旬ごろの撮影になりますが、すでに死んだ状態です。
ここでまず押さえておくべきポイントは甲殻類の外骨格の成分になります。
エビやカニを茹で上げると真っ赤になりますよね?
本来の色味とは異なり赤くなりだしていますが、この人工の小川の水温は条件によっても異なりますが「33度」が一応の上限になります。
ちなみに、左側に写ってるのが1つ目の“ヤマタノオロチ”ですねw
コレが本来の色味です。
少し茶色っぽく、大きなハサミは先端に向かい白っぽくなります。
これは先の1匹目と異なる場所ですが、水面や川底の藻類を流した状態になります。
ここに3匹写っていますがわかりますかね?
正解はココでした!
別に故意にいじったわけではなく、この位置関係で3匹と先ほどの1匹も近い場所なので計4匹の死骸を見つけたことになります。
どうでしょうか?
この断片的な情報だけで「死因」を断定できますかね?
僕は無理だと思う。
クロベンケイガニは淡水でも死ぬことはなく、それなりに寿命も長いことからこの場所で偶然たまたま同時期に4匹が死んだことは考えにくいですね!
ちょうど川を横断できる箇所なので、一番に考えられる理由としてはペットとして飼われていた個体の飼育方法を間違え殺してしまいこの場所で遺棄した。じゃないですかね?
ツイートの個体がコレ。
上におたまじゃくし、下にゲンゴロウみたいな生き物が写っていますが、水温が40度を超えて問題ないんですかね?
たまーに「水田」の画を出してたと思いますが、実はアメリカザリガニを探してたんですよね。
要は「田んぼザリガニ」の生態を知らないから!
そのツイートの亡骸に戻りますが、この状態を見て何か気づきませんかね?
わからんかなー?
まぁザックリと「外骨格の色味」になりますが、真っ赤というよりもピンク色に近いですよね?
で、ピンク色というよりも「白」が目立ち始めてますよね?
ある程度日陰ができる大阪市内であれば「死後5日~」ってところかな?
日陰が一切無い田んぼ、まして直近の猛暑日を考慮して…それでもその色味になるまで3日はかかると思うんだよね。
だからね、別にボイルされて死んだわけではないってことなんですけどねw
これはたまたま昨日の午前中に撮影してますが、ザリガニが打ち上ってました。
どこから出てきたのかわかりませんが、お腹の色味の通りギリギリ生きてます。
ただし、もう体の自由がきかないのか起き上がるとことも…足を動かすのも限界に近い状態でしたね。
これが15分後ぐらい。
尾が丸まっており完全に息絶えてます。
『助けたれや』と思われそうですが、この日は水が止まってたから助けようがありません。無理です。
コレが前日に死んだ個体です。
日中は紫外線が常時あたるわけではないのでこの色味で留まっていますが、ここから白化するまでは…やっぱり5日ぐらい?
要は紫外線による劣化で白化するわけです。だから白っぽくなるわけです。
もう一度この画に戻りますが、よく見るとある“特徴”が確認できます。
そうですねぇ…「頭胸部の浮き」になりますが、脱皮を試みた形跡が確認できます。
SNS等ではよく「脱皮不全」で片づけられますが、本来の自然下での脱皮の失敗確率は「1%以下」ぐらいじゃないですかね?
この個体群の死因についてはたぶん急激な水温上昇による急激な水質変化だと考えられます。たぶん弁を閉めて止水状態だっただろうし。
先ほどの限界水温の補足になりますが、水生生物が問題なく生命活動ができる前提での温度になるので水質が悪いと当然ながら限界水温も下がってきます。
要はね、何かしらの数値が跳ね上がるとザリガニ種はその水質に適応させるために脱皮を試みます。
コレが小汚い養殖下においては全く意味をなさないのでザリガニは死にます。
で、亡骸を見つけて『脱皮不全で☆になりました…』『悲しいです…次こそは…』になっていくわけですが、そのザリガニを殺したのは貴方ですからw
だから飼い方を間違えてもう既に“死んでた”って話なんですけどね。
なんでこんな簡単なこともわからないのか不思議ですが、本来「アメリカザリガニ」を健康に育てようと思ったら規格60㎝水槽に1匹の計算になります。
そんなお金のかかることができないので2018年からスタートした「多頭飼育論」に発展していくわけですけどね。ちなみに飽きたから未完w
おわり