アメリカザリガニを元気に育てる為に必要なエサ。
何が良いのか?
たぶん昔から議論されていたと思います。
そして?
なにやら「餌」についてまた動きがあったそうでw
ザリガニ飼育を始められてすぐの初心者やこれからザリガニを飼う予定の方々向けになりますが、先に結論を書かしてもらうと「pH」と同様にいろいろな見解があると言う事は…
答えは1つではない!
至極単純な話です。
何故難しく考えるのか?
自分の思う通りに飼育すればいいんじゃないの?
そもそも…
それなりに実績がある飼料メーカーが作った配合飼料の成分なんて「団栗の背比べ」でしかないと個人的に考えています。(※後述)
というか…
なんで「代理戦争」みたいになってるんだろう…w
「色揚げ」の観点からの「見解違い」になるのかな?
すでにザリガニの飼育をされている方々には不要な説明となりますが、まだ飼育歴が浅い初心者や、これから新たにザリガニを飼育される方の為に一度「人工飼料」について考えたいと思います。
・「人工飼料」とは?
これは字のごとく「人工物」であり、飼料メーカーが作る「配合飼料」のことです。
ペットショップはもちろんのこと、「輸入物」や「自家製」に100均のダイソーですら販売されている物です。
基本的にはコレを与える事でアメリカザリガニの終生飼育が可能とされています。
が!
ザリガニ種は「デトリタス食性」なので突き詰めて考えていけば実はそう単純な話でもありません。
・「色揚げ / いろあげ」とは?
言葉ぐらいは聞いた事があると思いますが、カラーザリガニは「成長」に「環境」や「与えるエサ」によって体色が大きく変化していくことが多いです。
ザックリ言うと「金魚」と理屈は同じで「色固定」が出来ていない!になります。
一過性とは言え「発色」を良くするために「カロテノイド」や「アスタキサンチン」が含まれる人工飼料を与える事であり、個人的には人間でいう「女性の化粧」に近いものを感じます。一般的には「動物性飼料」の方が即効性があるとされていますね!
・「色揚げ」でできること
勘違いをしてる人が多いと思いますが、いくら「色揚げ」効果が見込めるお高いエサを与えようがカーストの階級が上がることはありません!
要は持って生まれた「素質」や「遺伝」の方が重要になってくるので、本当に色で遊びたいのであれば少々価格が高くても信頼できるキーパーのブリード個体をチョイスし「種親」にするべきですね!
これも価格が高ければ単純に良いというものではないので、価格が安くても綺麗な個体も探せるのでじっくり構え計画性が必要になります。
あとは販売者に「わからない事」を質問して回答が得られないのであれば偽物と判断して下さい。
・だから…人工飼料…
結局のところ何が良いのか?
何でもいいです!
全然重要ではありません(※後述)
むしろ、どうでもいいですw
『どうでもいい』と書いたら流石に怒られそうだね(笑)
でも本当に大して重要じゃないからね。(※ザリガニ種において)
本当はエサ関連の【本編】で書こうと思ってた内容になりますが、一度ペットショップで簡単に入手できる人工飼料の成分を確認したいと思います。
この3種が多いと思います。
左右が「キョーリン」で中が「イトスイ」になります。
裏側に成分が記載されています。
無意味なんだけど1個づつ確認しましょうか…
キョーリンの安い方
イトスイ
キョーリンの高い方
ついでにダイソー
何か感じ取れました?
ほとんどの人は意味がわからないと思いますが、それがごく普通の感覚でこんな成分表を見たところで「ザリガニがどのように成長していくのか?」なんて一般人には予測できません!
それよりは「個体差」の方が遥かに憂慮すべき点と言えます。
では!
【本題】に入りましょうか!
・大局を見極める!
これが大事ですね!
結局のところ「コレ」を知らない人があまりにも多すぎます。
・人工飼料を過信するな!
次にコレですね!
何も考えてない人は飼料メーカーが作る物に全幅の信頼を置いている事かと存じます。
どの産業でも商品の企画や開発に携わった事がある人なら知っていると思いますが、民間企業は慈善団体ではないから「利益の確保」が至上命題になります。上場企業なら「株主の目」があるからなおさらですが、最終最後にしわ寄せが行くのが「原価」です。
つまり?
既存商品はメーカーが【本当に作りたかった構成内容】なのかは不明。
(※輸入物は知らん。)
・雑食=食の多様性
アメリカザリガニは雑食です。
いろいろな物を食べますね!
・・・?
こういう言葉を見たり聞いたりした事が一度ぐらいはあると思います。
その割には「実践=画像」をSNS上でほとんど見かけないですよね?
・人工飼料論争
何が1番なのか?
僕は「答え」が無いと考えています。
と言うよりは「1番」を求める無意味さ。
以前「人工飼料のローテーション」の無意味さにも触れましたが、ザリガニ種の摂取する栄養面で考えれば大して重要ではありません。
これは「言葉」で説明するよりも「図」を見て貰った方が早いですが
ザックリになりますが、現在よくある家庭での「ザリガニ飼育」はこれぐらいの比率になっていると思います。
「発色」を意識するキーパーはエサ関連にウエイトを置いてると思うので最大で7割ほどに達するのではないか?と。オマケにここ10年は不変であろうと。
ちなみに!
僕の「ザリガニ飼育」は
このような比率になります。
これは僕が実費で調べてきた野生個体の生息状況からザックリと算出しています。
『いやいや、エサが全てだろ』
このような意見もあると思うので僕は否定しませんが、アメリカザリガニの飼育においては「環境作り」が非常に重要で軽視できません!
1日辺りのザリガニに携われる時間は限られていると思うので、一番目に入る「エサ」について考える時間が増えるのが現状だと思います。
だからこうなるんだろうと。
ただね、「人工飼料」だけでここまで時間を割くなら
本当は…
こうなるんですよね!
オーバーしとるがな…
もっと分かり易く説明すると
一言で【動物性】と言っても大きく分けて「天然」「人工」の2つがありますね!
「配合飼料」はさらにその先で、そこから各メーカーの配合飼料(※成分違い)へと細分化されます。
ザックリになりますが、もう一方の「天然」はこんな感じです。
【動物性】を語るなら…
【植物性】もいるよね?
基本的には「アナカリス」になると思いますが、本気で「エサ」を語るなら
全部試す必要があるよね?
「アナカリス」だけで終わる話ではありません。
っていうのも
アメリカザリガニについては本当に何でも食べ、記憶に新しい所では昨年2018年に「れんこん」なども話題になりましたよね?
最後に…
【デトリタス食性】である…
この「エサ論争」については呆れてる人も多いと思いますが、そう感じるの当たり前の話で枝も枝のこんな末端の話でドンパチやってるわけです。
上の方で『配合飼料は団栗の背比べ』と揶揄しましたが…
これは…
ただ単に…
「栄養」の話…
僕が…
算出した…
黄金比率は…
寝る時間なくなるわw
まぁ何だかんだ言ってドンパチやるって事は、それだけ「情熱」がある裏返しなんだから良い傾向じゃないの?(←他人事w)
本当に怖いのは無関心だからね!
・「総括」として
配合飼料は「色揚げ効果」において各社の成分違いがあるので厳密に言えば飼育目的によって「選ぶ」ことをオススメしますが、そのうすーい誤差を補完するために時間を割くぐらいなら全てをひっくるめた「環境という大枠」を見直した方が間違いなくパフォーマンスが大幅に上がります。僕が伝えたかった事はソレです。
お高いエサを与えるだけで簡単に「脱卵」が無くせるならいいんだけどねw
最後に少し補足しますが、僕はザリガニ飼育における「環境作り」を重要視しています。これには複数の理由がありますが「エサ」だけでは絶対に解決しない問題があると考えています。
そのうち公開する予定の【ザリガニのハサミが大きい理由】は【第4回 多頭飼育論】の前哨戦の位置づけで冒頭に少しだけ「考え方」を書いているので興味がある方は読んで下さいね!
本当は【未判定種】の話を出したらもっと分かり易いと思いましたが、日本国内におけるアメリカザリガニのシェア率は99%以上だから出したところで…
需要があれば書きますけどね!
終わり。