内心もう『書くのが面倒くせぇなぁ…』と思いつつこのままでは「書く書く詐欺」になるので【ウォチタの繁殖について】の記事を書いていこうと思います。
比較として「その他の甲殻類」も出した方が話が分かり易いと思いましたが、中途半端に記事が長くなったので今回の記事は【前編】とし「脱皮」を行う同じ甲殻類の「ヤドカリ」と「ヤシガニ」の2種類を用意しました。ついでに画像も増やしています!
『何故この2種なんだ?』と突っ込まれそうなんだけど、生き物関連で画像を勝手にパクってくる訳にはいかないしわざわざ許可を求めるのも面倒くさい、たまたまフォルダにあった物を使っています。特に「ヤシガニ」については“ついでに”書きたい事(本体)もあったのでタイミング的にもちょうど良かったのかな?と。
ではスタート!
CASE1:ヤドカリ
十脚目ヤドカリ上科
軽く調べましたが物凄く種類が多いみたいなので今回登場するヤドカリがどの種に分類されるのかまでは調べていません。昨今はホームセンターでも販売されており手軽に購入できますが、生態について詳しく調べている人は少ないと思われます。つまりこの種についてもザリガニ同様に“なんちゃって”飼育が相当多いであろうと!
【ヤドカリさん】
ご存知…と言うか、想像のマンマのフォルムですよね!最大のポイントは貝殻を背負う?身に危険を感じると貝殻に納まる?
とにかく不思議な生き物!
だってさぁ、貝殻を背負う前提で生きてるわけだよね?もしも貝殻がなければどうしたんだろうね?(笑)
とにかく!
ペットショップやホームセンターで販売されている物は「オカヤドカリ」という種類が多いみたいで基本的には陸生となります。
「陸生」ねぇ……w
エラ呼吸…甲殻類…w
天敵がいない「飼育環境下」では最大で20年も生きるそうですが、どうですか?ご自身で用意された環境で何年生かせますかね?
よく目にするよね?
日本国は世界的にみても紛争すらない平和国家なので、生き物の飼育なども法律で規制された種以外は特に制限らしい制限がありません。そう、お金さえ出せば未経験であろうが素人であろうがほとんどの種を購入できます。だからSNSで「いいね」欲しさに見切り発車で飼育をスタートしようが「後から詳しい人に聞けばいいだろう」の精神が多く、一言で生き物を侮辱し過ぎ。当人はもちろんのこと“ソレ”に気付いてない周りも同レベルの知能。正に生き物(を使って自慢すること)が大好きです!
【ヤドカリの大きさ】
子供の手で持ってもこの大きさです。1~2匹ぐらいであれば爬虫類用のゲージ(45㎝)等で問題ないと思います。
本格的な飼育方法は次の「ヤシガニ」と被るので割愛しますが、基本的には「海辺の生き物」なので人工海水やサンゴ砂等も必要になってくると思います。
成長(脱皮)に伴い体が大きくなり新しい貝殻を求めだしますが
探せば意外と販売されています。夏限定になりますが100均でもこのような貝殻が売られていますね!
ある程度の大きさになればそこまで貝殻の交換はしないそうですが、適当に数を入れておけば“引っ越し”の瞬間も見れるそうです!
っていうことは?
遊べるぞ?www
これはガチャだからあくまでも参考画像なんだけど、ヤドカリは貝殻の内部の形状に合わせて多少は隠れている(腹部?尻尾?)部分が変形?するそうなので基本的な体構造(体積)の仕組みさえ押さえておけば意外と楽勝とも言えます!
つ ま り ?
例えばドラゴンクエストに出てくる「スライム」なんかが分かり易いと思うけど、内部をしっかりらせん状に作ってあげれば貝殻になりますよね?
『どうやって作るの?』なんて声が聞こえてきそうなんだけど、データを一から作る必要がありますが「3Dプリンター」があれば楽勝です!オマケに樹脂の色を変えれば「レッド:スライムベス」や「グレー:メタルスライム」等の複製がいくらでも製作できますね!
そして私!
3Dプリンターを持ってますw
来年ぐらいに作ってみようか?(※絶対にやらんけど)
ちなみに!
このヤドカリは次のヤシガニと同じ場所で撮影をしています。
【アメリカ領 グアム島】
ヤシガニも共通ですがグアム島は一年中海で泳げる【亜熱帯気候】になります。すでにヤドカリの飼育をしてる人はご存知だと思いますが、これからヤドカリの飼育を始めようと考えられている人はこの【亜熱帯気候】を調べる所から始まります。『エサは何がいい?』や『脱皮のさせ方は?』とかそんなのは後。そもそも小さな飼育環境で【亜熱帯気候】を再現できなければ長期飼育ができないんだからいくら調べても時間の無駄。順番が逆。見切り発車。
最難関の人工繁殖
ヤドカリは貝殻を脱いで交尾をしますが、問題は「交尾~産卵~ハッチアウト」の過程です。産卵自体は貝殻の中で行いますが、卵の熟成が進むと海に入りハッチアアウトという流れになります。
まぁ無理だろうなw
もちろん海水だしガチの環境を用意しようと思うと大きな水槽を用意して「陸と海」を作らないとダメなんですよ(笑)
そういう意味ではヤドカリの飼育においては「オス一匹の単独飼育」を推奨します。『やってみなわからんやろ?』なんて声が聞こえてきそうなんだけど、日本国内に生息するオカヤドカリ全種が国の天然記念物に指定されているからね!(※数は多いらしい)
市場に流通する生体の国産外国産の比率なんて知らないけど…って現在は輸入禁止なのかな?とにかく、あまりナメた飼育はしない方が良いだろうね!と個人的にw
ヤドカリは終わり。
CASE2:ヤシガニ
コレですね!
生き物が好きな人で特に甲殻類、ザリガニを飼育してる人はなんとなく知っていると思います。
先に書いておきますが
【絶滅危惧Ⅱ類(VU)】
ニホンザリガニも同じカテゴリーですが、広大な北海道の調査を誰もできないので「情報不足(DD)」が付きます。ニチザリについてはヒグマと格闘する前提で人が立ち入らない山中の沢沿いを歩いて行けば比較的容易にたくさん確認できますが、ヤシガニについてはガチで数を減らしています。
実は沖縄県にもヤシガニが生息してるそうなので那覇っ子に一度話を聞いてみようと
ゴールデンウィークw
いかにこの記事を後回しにしていたのか…w
ちなみにね、『那覇にヤシガニなんていねーよバーカ』と「本命:ヤシガニ」の話は6秒ほどで終わりましたとさ。なんか…前にもこんな…デジャヴ?
この那覇市がある沖縄本島では『ヤシガニが絶滅した!』と言われていたそうですが、2006年~2010年の調査で
直ぐ上に「美ら海水族館」もありますが、この「国営沖縄記念公園 / 海洋博公園」内にヤシガニがひっそり生息しており絶滅を逃れていたことが判明しました。
この公園は観光開発によって作られたものですが、結果として絶滅危惧種のヤシガニを守ったわけです。ちょっと皮肉な話だよねー。
この黄緑色の部分が国営公園の敷地になります。特に塀で囲われているわけではないそうですが、基本的には入り口からしか入れない?とにかく夜間は勝手に侵入することができないそうです。だから密猟者から守られていたんでしょうね!
この公園では参加費無料事前予約制の「ナイトツアー」を第2、第4土曜日の月2回開催しています。このツアーに2回参加した人からもお話を伺えましたが、トータルで3匹のヤシガニを観れたそうです。雨天の場合は中止やコースの変更等もあるそうですが、1回で歩く距離は…1㎞~2㎞らしい。まぁ…女性に細かい数字を求める方がナンセンス…。とにかく確率的にヤシガニが絶対観れる保証は無いとのことでした。
これは沖縄本島の話です。
ヤシガニを観たいのであれば先島諸島の方が確率が上がります。沖縄本島に比べヤシガニの総数が多いとされていますが、現状は酷いみたいでやはり大幅に数を減らしているそうです。
はい、八重山ヤシガニ
先ほどのグアムヤシガニと色味が全然違うよね?
場所はココね!
【八重山列島 鳩間島】
もちろん【亜熱帯気候】です!
石垣島からフェリーで45分ほどで行けます。
もう時効だから書くけど、G20大阪サミットが終わった後に息子はママ方と一緒に沖縄県に行ってるんですよね。もちろん学校はお休みねw
何だかんだバタバタしててヤシガニの話なんかしてなかったんだけど…ちょっとね、その日の晩の息子との会話でもw
スタンプで息子の雰囲気を表現してみましたが…
酷いわwwwww
伊勢海老ってwww
この2匹というのは
足?ハサミ?
共食い?お食事中?
この1枚からはよくわかりませんが、それもソノハズ…撮影後に速攻で息子が逃げたらしいです…
なかなかカワユイやろ?
生き物が好きな人からすればありえない…バカにし…息子をバカにしたらとりあえずシャイニングウィザード3連発はいくで?
まぁいいや。
ヤシガニの飼育方法
あの~そもそもね
亜熱帯気候に生息するこんな生き物を本土で飼育しようと思うこと自体が既に間違いです。それに絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、現状は捕獲においても条例でいろいろ制約がありますね!
何故飼おうと思うのか?
って言うか!
ヤシガニは木登りをしますね!もちろん知ってるよね?
コレが習性となります。
一般常識を持ち合わせていればこの1枚を観ただけで普通は諦める。もし知らないのであれば勉強不足の見切り発車。知っていた上で強行すれば只の自慢坊の故意犯。
ド素人がなんちゃっての環境を作った所で本土で飼育をすれば2年以内もしくは2回目の脱皮でほぼ確実に殺すことになるだろうね。
平均寿命は50年!
8月上旬に日本列島に近づいた今季最強の「台風9号」
935hPaが先島諸島を直撃しましたが、まぁこの程度の台風では基本的に直接要因では死なんだろうねw。だって毎年直撃弾があるじゃんw
でも人が飼えば余命は2年w
いや~罪だわ。(真顔)
ちょっと現実的な話をす…
サラリと流していましたが1枚目の生体もそうだけど、グアムヤシガニはマジで「ヤシの実」を背負ってるのねw
けっこうオシャレかもw
あっそうそう、飼育下において「何故短命に終わるか?」疑問を覚える人も多いと思います。一言で片付けると『生息環境を調べてないからでしょ?』で終わっちゃいますが、僕はどうせ飼育することなんて無いから本格的には調べていませんがわかる範囲だけ書いときますね!
・とにかく狭い!
ヤシガニは海岸から6㎞離れた場所でも確認されているので圧倒的に「移動」をする生き物であること。
飼育面積については最低ラインで2坪になります。
・多湿環境
これを家の中で再現したら速攻で黒カビが発生するに決まっとるやんw。
つまり換気が必要
・高温環境
亜熱帯気候の生き物だから冬季においても気温20°はキープしましょう!
・風 / Air
サーキュレーターが必要。
・その他モロモロ
登れる木、でっかい岩、サンゴ砂、海水、いろいろな植物、果実
もう面倒くさくなってきたんだけどこれぐらいで良いかな?
おっと忘れてた!
・超重要:雨
コレを再現しないと話にならないから!
コレを1つにまとめようと思うと、2坪サイズの犬用のゲージ(柵のみ)が入るサイズのビニールハウスを用意。オブジェのレイアウトなんてどうでもいいんだけど、冬季は石油ストーブをガンガン焚いて尚且つ湿度が80%を切らないように加湿器モワモワ。サーキュレーターを3方角に配置してランダム首振りで風を再現。100L貯水槽も隅に置いておきカルキを抜くついでに水温を上げておく。1週間に1回は体の汚れを落とす意味で少し圧を上げて雨を再現。
たぶんコレで10年以上は楽勝で飼育できるよ!なお、イニシャルコスト&ランニングコストは不明。
もっと本格的にやるなら土台を嵩上げしてビーチを作っても面白いだろうし、ペア飼育で産卵まで持って行けるかもね?せっかくだしバナナの木も2本ほど敷地内で植えて収穫を楽しもう!食べて良しエサにして良し一石二鳥。
愛があればできるよ!
っていうか!
日銀ですら3年先を読めないのに、購入時に余命30年は残ってそうなお金がかかる生き物を飼育するって一言で博打。短命に終わろうが長命になろうが個人がヤシガニに手を出した瞬間に詰んでるでしょw
ヤシガニなんて探せば水族館にもおるから観に行けばいいんだよ。本当に生き物が好きなのであれば「飼わない」という選択肢(決断)も持ち合わせているハズなんだよね!少し前に関西ローカルだったかな?鳩間島のヤシガニの保全に取り組んでいる人たちの活動が報道されていたね!他の島もそうかw
本当はザリガニの記事を書く予定だったのに長々と別の生き物の話がメイn…えっ…ザリガニ?
でっ?なに?
淡水ザリガニの長期飼育がどうしたって?
【後編】に続く。
あっ!!!!!
【後編】に行く前に「ニホンザリガニ」と「始祖ザリガニ」についての2本の記事を先に書こうと思います。
この2本を先に書いておいた方が後編が分かり易いのと、こちらも書く書く詐欺が継続中の【革命級】の記事を大幅に修正して後編を実質革命級にします。たぶんオモロイよw
【真理級】については平成30年度中に書いた記事をまとめて真理級で良さそうなので現状は何も考えていません。
とにかく!
ちょっと先になるかもw
まぁ僕の集大成だね!
続く。