では忍者一番刀の改造に入ります。
今回の改造は「大型化」であり劇中オリジナルに限りなく近づけるのが最大のポイントになりますが、市販品のおもちゃをベースに全てのギミック機能を残すのでさすがに限界があります。
もっと言うと、細部の造形がオリジナルと異なる箇所もあります。
この辺りは現物確認の収まり重視で仕上げる必要があります。
まずは本体裏面に刃を取り付けた状態で仕上がりになるベースラインを引きます。
続いて、刃を取り外して確認をします。
取り外した純正の刃ですが、よく見るとすでに湾曲しています。
【改造計画】でも説明しましたが、今回の素材は本当に柔らかいのですぐに変形します。穴の位置もすでにズレていますね!
あーーーっメンドク…セ
DX無双セイバーの純正刃との比較
全長はほぼ同じサイズですね!
改めて見ると無双セイバーの刃も垂れていますが切先部分は厚みがあるので安定しています。比べ忍者一番刀の刃…切先までダレダレじゃん…ダメダナ
切先を落とし余分な厚みを切除し型を取るために薄くしました。
反り方が凄いね(笑)
これを本体と照らし合わせながら穴位置をトレースします。
続いて、一番大事な刃の長さを決めます。
各部の寸法を測り劇中オリジナルから適正比率を計算します。単純に長くしてもバランスが悪ければ意味がありません。
3本引いています。
全てシュリケン取り付け部分から先の「刃の長さ」になります。
中央の212㎜が純正サイズになります。
下の365㎜(153㎜延長)は「柄を延長しない場合の適正値」になります。
最後の上
495㎜(283㎜延長) これが「柄も延長した場合の最適値」になります。
【無双セイバー・改】では柄の延長をしませんでしたが、今作は気合が入っているので柄の延長まで行います。
つまり
刃の長さは495㎜で確定しました。
切先のネジネジ部分
このパーツはさすがに削り出しで作れないので純正刃から切り出しましたが、途中の画像が1枚もありません。
軽く説明すると、まずグラインダーで出来るだけ余分な部分を削ります。
素材がポリ塩化ビニルの類なのであまりガッツリ連続で削ると熱ダレを起こし
ビヨーーンっとなるのでグラインダーではある程度までしか削れません
このパーツは当然1個しかないので絶対に失敗が許されません。
ある程度削れたら次はカッターナイフで部分取りをしていきます。
写真の状態はまだ70%位になりカッターナイフの刃は適度に刃を折って使えば綺麗に切り出せます。
切り取ったネジネジを置き仕上がりイメージの確認をします。
柄を延長しない方のイメージになりますが、これ以上伸ばすとバランスが崩れますね!
忍者一番刀の刃は本体に取り付ける為の穴が非常に多く実に15個もあります。
ただ、改造にあたり不要な物も出てくるので確認します。
画像中央手前に黄色のポッチがありますが、これは要らないのでペンチで取ります。
切り取った後でわかりにくいですが、峰側の一番本体側に近い所にも同じ黄色いポッチがあるので同様に切除します。
忍者一番刀の改造では【無双セイバー・改】の「刃の入れ替え」では終わらず、本体側パーツも触るので刃先に一番近い穴も不要になります。空ける穴は計12ヶ所になります。
型に使用した純正刃があんな状態だったので穴位置は正確でない可能性があります。細いドリルで下穴だけ空けておき後は本体に合わせ現物加工をします。
大きい穴からドリルで拡張していき位置を確定させていきます。