アメリカザリガニを家庭で飼育する上で色々な疑問が出てくると思いますが、その中でも見解が分かれるものが大きく分けて3つです。
2.砂利(底材)
3.水質(pH)
あってるよね?
実はこの【2.砂利】についても以前おメールを頂きまして『そういえば…まだ書いてなかった…』という事で、ついでに切り離せない【3.水質】についても難しく考えずに緩い感じで書いていきたいと思います。
・敷くか?敷かないか?
まずはコレですね!
どれを選ぶか?の前に「敷かない」という選択肢もあります。
いわゆる「ベアタンク」という手法になり
当ブログでも度々登場していますが、この環境はあくまでも「検証環境」なので後のリセットの手間を考慮して敷いていません。
そもそも「ベアタンク」とはアロワナやアリゲーターガーなどの大型肉食魚の飼育環境に用いられることが多く、基本的にはオーバーフロー水槽の下にドデカい濾過槽があるので長期飼育のシステムとして成立します。
止水に近い小さな箱でベアタンクをしてしまうと、バクテリアによる生物ろ過が追い付かないので結果として水が痛むスピードが増すリスクがあると言えます。
ちなみに!
非オーバーフローのベアタンク環境でもバクテリアを爆湧きさせる方法がありますが「ウォチタ飼育 奮闘記」の方で書くので割愛。
・砂利は敷く方が良い!
ザリガニ種は食い散らかしが凄いので一見するとベアタンクの方がメンテナンス性が良さそうですが、トータルパフォーマンスで考えると絶対に砂利は敷いた方が良いと思います。
・何が良いのか?
なんでも良いです!
終わり。
これで終わっていいんですが、せっかくなのでもう少し掘り下げたいと思います。
・基本は「大磯 / おおいそ」
これでいいと思います。安いし。
ホームセンターではこの価格です。
【中目】でもけっこう細かいです。
本当はもう少し粒が大きく汚れが下に落ちる(溜まる)状態にしてあげた方が良さそうな感じがします。
というのも、どのタイプの砂利を使っても確実に汚れが溜まっていきますが、中途半端に掃除をしてしまうと逆に汚れが舞って水質が悪化するリスクがあります。(※水量とろ過機能にもよる)
ちなみに!
この環境は【大磯:6.5 赤玉土:3 川砂:0.5】の比率になります。
【3.水質(pH)】については後半に軽く触れるので実店舗で安価で簡単に入手できる物を確認していきたいと思います。
【メダカの焼玉土】
【コーラルサンド】
【クリスタルオレンジ】
【魚に優しい天然砂】
ゼオライトです。
これは…何か…あったよね?
【その他多数】
ざっと確認するだけでもそれなりの種類がありますよね。
ザリガニ飼育以外でも大いに議論されている事かと存じますが、『何故議論が終わらないのか?』に着目すると答えが無いからです。
だから何でも良いんですよね!
日本国内のザリガニ飼育の歴史を振り返り、本当にザリガニ飼育に適した【最適】があるならば、すでに全員がソレを使ってるでしょw
結局のところ、一言で「ザリガニ飼育」といっても生体数、箱の大きさ、携われる時間が皆さんバラバラですよね?
【麦飯石】
金魚に適したサイズもあるみたいですが、若干角が尖ってるのでザリガニ種に使うには少し気になると言うか、特性を考慮しても一工夫が欲しい所です。
ちなみに、ウォチタの飼育には全然違う物を使っています。
・たかが…されど砂利!
【ガーデングラベル】
この大きさで角が丸いですよね。
【黒玉砂利】
サイズは同じですが、このような物を併用しても「環境」としては面白くなりそうです!
基本をしっかり学びながら少しづつ視野を広げていく事が「飼育を楽しむ=王道」ではないかと。
まぁ後はアレですが、多少は失敗をしつつ最後は『テメーを信じろ!』ですね!人の環境を真似して仮に失敗したらその人の責任にすり替えちゃうでしょ?www
・【水質 / pH】について
これも見解が分かれますよね!
2.中性
3.弱アルカリ性
アメリカザリガニの飼育においてはザックリと中性(7.0)~弱アルカリ性(7.5)ぐらいで良いと思います。
・弱酸性の賛否について
弱酸性押しの方々もいますよね。
代名詞は【ソイル】になります。
先に結論を書くと、弱酸性でもアメリカザリガニは死なない!コレですね。
本来の自然環境から考えればアメリカザリガニにソイルを使う時点でミスマッチと考えられ、完全に「シュリンプ飼育」の延長と言えそうです。
・結局…pHは…
6.5~8.0の間に入れとけば問題なくアメリカザリガニを飼育できます。
『発色を良くするには弱酸性の方が良い』なんて言葉を聞いた事がある人も多いと思いますが、裏付けされた科学的な根拠があるのか僕は知りません。
もう一つ加えると…
やはり…水槽飼育ならではの視野の狭い発想というか…
これを見て何か感じますか?
屋外環境です。
雨が降っています。
この画がすでに「答え」ですが、鈍い人は「雨水 pH」でググって下さい。池や川の自然環境においては水量が多くほぼほぼ中和されるので本来はそこまで意識しなくても良いですが、アメリカザリガニは小さな水域にも生息しているので必ずしも影響が無いとは言いきれないし
これなんて雨水で水量が倍になっています。
割りばしが届く水位まで下げ赤い原種を探したいと思います。最後の更新はいつか忘れましたが、あの日以降人工飼料は一切与えていません。
ミズムシさんとスネールさんは数が減ったけどね!
発見しました!
超絶元気です。
体が角に沿ってるからちょっと斜めになっていますが
ここまで甲羅が浮いてきたら直に脱皮ですね!
もう流石にスマホで日にちの確認撮影はしてませんが、しっかり育っている証拠です。
無ろ過無エアレ無水流
なかなか酷いよねw
でも死にません!
僕の場合は昨年1年間野生のアメリカザリガニを調べてきた経験則を元に直感で環境を作る事が多いので、細かい数値の質問をされてもたぶん答えれません(笑)
この環境を見た時に多くの人が『最低最悪人でなし悪魔ーっ』とか言いそうなんだけど、僕から言わせればそこまで酷くは…みたいな。
もう文章では上手く説明できませんが、やっぱり野生のアメリカザリガニの観察をする事は有意義です。
洞察力はいるけどね?
そういうわけで!
「底材」に「pH」についても『何でも良くね?』が「答え」だと思っています。
いや本当に、人にどう言われようが自分が楽しむ事が一番だし、抱卵ハッチアウトまで持って行ければそれはそれで「正しい環境」と言っても過言ではありません。
終わり。