ザリガニの飼育においてわからない事が多いですよね?
多くの方がインターネットを通じて飼育方法を調べると思います。
これはこれで先人達の知恵を借りれるので単身でいろいろ調べる労力を考えると単純に「時間短縮」に繋がり、本来は否定する内容ではないしどんどん真似ができる所は取り入れていくべきだと考えています。
しかし!
これはあくまでも「家庭での水槽飼育の方法」になり、本来の野生下の環境と大きく乖離している可能性も否定できません。
僕はできるだけ「野生に近い環境での飼育方法」を目指しているので、よくインターネット上で出てくる記述に疑問を覚える事が多いです。
では、「野生とは何ぞや?」ですが
ズバリ!
大阪城公園南外堀南部の「人工の小川」のことで当ブログではお馴染みの場所になりますが、僕が今でも幾度も通って生体の調査をしている理由は「自然環境下を知るため」になります!
そう…ここのザリガニ達はめちゃくちゃ元気でアクティブです!
この場所で息子とザリガニ釣りをし、ザリガニのイメージが大きく変わったので飼育する流れになりました。
例えば淀川河川敷の城北ワンド
こんな感じなのでザリガニの確認などできません!
ザリガニの数も少ないし、この環境からは何も学ぶ事がありません。
一方の大阪城公園の人工の小川
水深の平均値は20㎝で水は無色透明。
適度に水草が植えられており泥の堆積もあり、名称すら無い人工のビオトープになりますが大阪市内一の清流になります!
なので!
僕のザリガニの飼育方法は大阪城公園の人工の小川をフィードバックさせたものになります。
つまり!
世間一般的な飼育方法からすでに乖離しているとも言えます。
ゆえに!
検証ができたものから記事にしていますが『こういう飼育方法もあるんだ?』ぐらいの軽い感じで見ていただく方が良いかと。
ただね、段階的に検証した結果として
このような水草に絡まっての交尾であったりとか、その他インターネット上ではあまり見られない行動が複数確認できました。
もっと言うと、副産物で「脱走しない環境」も作る事が出来ました。
現在鋭意作成中の「ザリガニ専用オーバーフロー水槽」
今までの検証結果を全て詰め込んだ水槽に仕上げるべく日夜取り組んでいますが、最後の最後で悩んでいる
・水流は必要なのか?
これです。
「水流」自体は上部フィルターを使うだけも起こせますが、僕の言う「水流」はソレとは別物になります。
大阪城公園の人工の小川です。
赤丸で囲った部分は川幅を絞っているので流れの早い水流があります。
そして、ここにも大型のアメリカザリガニがよく隠れており、長い触角を揺らしとても気持ち良さそうです!
アメリカザリガニは原種故に自然環境下でもたくましく生きていますが、タイゴーストやクリア等々も所詮はザリガニ下目になり嗜好はそう変わらないと思うので水槽飼育下にもフィードバックできると考えられます。
・どうやって水流を作り出すか?
コレですね!
マキシジェットウェーブ!
一定の水流ではなく『ボボボッ ボボボッ』と一定のリズムがありますが不規則な水流を作れる商品になります。
海水魚とくにイソギンチャクの飼育においては必須アイテムですが、淡水魚とくにザリガニ飼育に使われている記述は現在見当たりません。
それもそのはず
けっこう高いんですよね!
根拠も無くあえてコレを導入しようとは誰も思わないでしょう!
で!
この「水流」を作るメリットをまとめると
・水が滞りにくい
長期飼育において非常に重要です。
・動きが遅くなる
複数飼育をする場合に限定されますが、強い水流を作る事でザリガニの動きが遅くなるので単純に喧嘩の頻度を下げれます。
※バーンスポット病の発症頻度を抑えられる可能性(未検証)
バーンスポット病の発症原因が良くわかっていませんが、自然環境下と水槽飼育下での決定的な相違点は「強い水流」になると思います。
今後野生のアメリカザリガニのバーンスポット病の発症頻度を秋口までサンプル調査していきますが、今までにそれなりの数のアダルトサイズを確認した結果としては大阪城公園のアメリカザリガニはたぶん1匹も発症していなかった記憶です。
軽度のバーンスポットであれば食欲もあるし元気なので特に問題が無いとも考えられますが、できれば発症しない方がベターであり全ての飼育者の願望ではないでしょうか?
ちなみ「強い水流」のデメリットは
・エサが散らばる
・脱皮中は流される
・交尾も上手くいかない
・稚ザリは飛んでいく
これぐらいかな?
通常飼育においては特にデメリットが無いですね!
10日前から水流の影響についての検証に入っていますが
これでは弱い!
こういうのでブーストを掛けてやれば幾分マシになるので今後もしばらくは検証を続けようと思います。
ちょっと別件になりますが
「強い水流」がもたらす好影響としては「フンや餌の残り」をしっかり回収できることが期待できます。
次のオーバーフロー水槽のメイン水槽は砂利無しで運用しようと思っていますが
ホントねぇ…
食い散らかしが酷い!
これが水質悪化に繋がりますが『なんとかできないか?』と考え
投げ込み式フィルターの有用性に気付きました!
ただ
普通に使うと吸引力が弱いので「ザリガニ特化」に魔改造しました!
単純に吸引力が上がるので時間が取れ次第記事を出します。
そういうわけで
・ザリガニ飼育において「強い水流」がどのような影響をもたらすのか?
確認したい項目が複数あるので数カ月の検証が必要になりますが、秋ぐらいまでには最終判断をし記事を更新します。
終わり。