では、無双セイバー・改の製作に入ります。
工程としてはセンターに3㍉板を使い、両サイドに2㍉板を接着する方法で刃の形成をします。
日本刀でいう【芯鉄】【皮鉄】と同じ理屈になります。
DX無双セイバーの刃の厚みがおよそ7㍉なので【芯鉄】に相当する部分(センター)に3㍉板を使います。
切っていきましょう!
上にカブリカリバーの刃が見えますが無視して下さい。
アクリル板のサイズは、300×450×3です。
接着後に削って形成する工程があるので、純正の刃よりも少し大きめにラインを取ってアクリルカッターで切っていきます。
途中で止めることなく上から下へ一気に切るのが理想的なのでステンレスの長尺ものさしをガイドとして使います。
アクリル板には保護シートが付いています。
これは傷つきを防止するもので出来るだけ最後まで張り付けていた方が理想的なので、アクリルカッターを使う前に通常のカッターナイフで一度ラインを入れて保護シートを切っておきます。
この様に綺麗に切断ができます。
最後は塗装をするので小傷が付いても特に問題は無いのですが
あまりにも小傷が多いとアクリルサンデーで面面接着をした時に気泡が入りやすくなります。
何より、初めから雑な作業をしてしまうと後々いろいろな作品を作る際の完成後の出来に響いてきます。
丁寧を心掛ける事が大切です。
アクリルの透明を活かし純正の刃を下から当て、仕上がりラインを油性マジックで引いていきます。
これが最終の仕上がりの形になるので、ものさしでしっかり各幅の確認をしておきます。
本体に取り付ける為に純正と同じ位置に同じ大きさの穴を6ヶ所あけておきます。
先に純正のラインまで削ってから穴を空けてしまうと、最終ラインと穴までの幅が狭い所で1㍉程しかないのでドリルの振動で割れる可能性があります。
穴の位置、大きさを確定させておけば、後から仕上がりラインまでの削り調整をするだけなので、少し余裕をみて残しておきます。
都度本体に合わせ、クリアランスを含め問題が無い事を確認してから
端の方から最終ラインまで削っていきます。
これが最終ラインになります。
グラインダーで削っていますが弾いてしまうと絶対に割れるので細心の注意が必要です。
仮に弾いて割ってしまうと接着しても強度が出ないので初めから作り直すか、接着剤を多めで固定する事になります。
まぁ一応割れても問題はない!っていうのが後付け理論です。
黒く塗りつぶした『樋』に相当する部分の刃先のエンド部分は刃本体よりも少し凹んでいるで先に削っておきます。
場所場所で不規則に作り込むと最終のバランス調整が出来ないので、この『芯鉄』を全ての基準にして刃の形成をしていきます。