今回の記事はフォーミスが属する「Cambarus系ザリガニ」のお話になります。ウォチタが属する「Procambarus系ザリガニ」については今後アップする予定の【ウォチタの繁殖について】の記事で書きますが、前半に関係ない生き物2種の話を入れてるので予定より長くなっています。(※書き終わってない)
別に大した話を書いてるわけではありませんが、まぁ何かしら参考になるんじゃないかな?と思います。
・Cambarus系ザリガニとは?
いわゆる北米種。
【Cambarus rusticiformis】
国内流通量が多いProcambarus属よりもハサミが大きくなり、パッと見は日本国内に定着繁殖してるウチダザリガニのような形をしています。
独特なフォルムに加え、種ごとに色々な発色も確認できるのでザリガニ飼育者は1度ぐらい飼育をしてみたい?人気があるのかな?
・だがしかし?
もうお約束事項ですが、現在は日本国内に正規輸入ができない「未判定外来生物」に指定されているので自家繁殖(CB)個体が出回るまで入手できない種になります。
オマケに価格も高い!
・いわゆるレア種
Procambarus系ザリガニに比べ一度の産卵数が少なく、また冷水環境を好む種が多いことから成長が遅い傾向になります。
「繁殖」や「色」等で遊ぶ種ではないのでニホンザリガニ同様に専用の飼育環境が必要となり、維持管理にはそれなりの労力(※時間&金)や基本的なアクアリウムの知識+αが必要不可欠となります。
・繁殖が難しい種?
間違いなく「難しい」の部類に入ります。と言うよりは繁殖にこぎつける前に生体を落とす(死なす)方が多いんじゃないかな?
・まずは「脱走」対策!
そもそも種を問わずザリガニの「脱走」をしっかり理解してる人が少ないですよね?
以前どこかでザリガニの脱走について医学に例え「西洋医学(上蓋対策)」と「東洋医学(環境構築)」で軽く触れましたよね?覚えてる?
アメリカザリガニだったら西洋医学で十分なんですよ。ぶっちゃけね!ただし、ザリガニ飼育においては「アメザリでも問題ない環境」自体がすでに間違いだから、アレを基準にしてしまうと言うかあくまでも例外だから、正確にはアメリカザリガニを「ザリガニ」と思わない方が良い!
大丈夫?混乱してない?
・飼育環境が重要!
ウォチタの記事でもう少し詳しい説明をしますが、僕が調べた中では「ザリガニ」を飼育する上で大きく分けて5つのグループに分類できます。あくまでも飼育環境ベースの話だから学名とか原産地とか全く関係ありません!
オールマイティにほとんどの種を同じ環境で安定して長期飼育なんかできる訳がないんですよね。
・つまりだな…
現在の日本国内のザリガニ飼育でよく見られるありきたりの環境というのは、どれを見ても似たり寄ったりの意味のわからん、コンセプトどころか「何をポイント」に「何をアクセント」にしてるかすら理解ができない不明な物がほとんどですよね?
あんな物で『簡単に繁殖ができるよ!』なんて言ってたら100%噓。断言できるわ(笑)
以前にコレを「環境」と書いたんだけど、コレは世間一般的に「生け簀 / いけす」と言います。
お寿司屋さんでも活魚水槽を置いてたりしますが、お客さんに“提供”するまで生体が死ななければいいだけ。生け簀でできることはせいぜい「餌を与えて現状維持+α」。僕は昔から日本国内におけるザリガニ飼育の環境のほとんどが『生け簀だ!』って言ってんの!
幸か不幸か「アメリカザリガニ+一部の種」だったらこれでも育つんだけどねw。つまり勘違いをする人が続出するわけ。
だから特例なわけ!
・そうは言っても生き物ですから!
それなりの環境でも基本的にはしっかり育つことが多いし繁殖もできない事は無いでしょう。ただね、相当確率が落ちるハズなんですよね!
ただでさえ成長が遅く一度の抱卵数も少ないのに輸入規制から13年…しっかり毎回抱卵ハッチアウトまで持って行ける人なんてそうそういないと思うんだけど
今日現在でも国内で稚ザリが流通してる事実から、もちろんゼロではないけどガチャ1回でこの辺のどれかを狙うぐらいの確率になってくるんじゃない?シランケド
・実際の抱卵確率は?
すでにCambarus系ザリガニの抱卵ハッチアウトに一度でも成功してる人は流れが理解できているから置いといて、問題は僕を含めこれから「抱卵チャレンジ」をする人ですよね?
ザックリ…7%!
本当にザックリだけどあえて数字を出してみました。
(7/100)^13=…w
生き物に絶対はないから本当は数式には落とし込めないんだけど、10回やって1回成功しない…20回やれば1回は成功する…7%w
アクアの知識がある人やベテランのみに絞るともう少し高いだろうと思いますが、全ザリガニ飼育者を対象とするとそれぐらいの確率に収まるんじゃない?シランケド
・オーバーフロー水槽
Cambarus系ザリガニを屋外で飼育…夏場は絶対にアウトですね!
室内で飼う前提の生き物になるので、できれば水量が多い箱を用意した方が無難です。別にオーバーフロー水槽にこだわる必要はありませんが、僕はバケツリレーの頻度を少なくしたいからオーバーフロー水槽を採用しています。ただそれだけ。
あー後はねぇ
「濾過槽」もイジった方が良さそうだからオーバーフロー水槽だったらアドバンテージを築けるよね!
・飼育すら難しい?
基本的にはザリガニなんですよ…。
ただなぁ…正直…
よくわからない!
結局ね、参考となる情報が全く無いんですよね!インターネット上で簡単に見つかる「環境」は僕が見る限りほぼアウトですね!
僕が欲しい情報は「この環境で抱卵に成功しました!」みたいな薄っぺらい物ではないんですよ!たぶん見つからない。と言うか、今までCambarus系ザリガニの抱卵ハッチアウトに成功した事がある人に質問しても
『へっ…?ナニソレ?』
たぶんこうなる(笑)
・つ ま り ?
ちょっと生息地に見に行く…行けるかよw
この辺りになってくると大半の人が理解できない、もうついて来れないと思いますが、「飼育環境」をレーダーチャートを使って具現化すればイメージしやすいですね!
これがいいのか?
これがいいのか?
これがいいのか?
これがいいのか?
ある程度は絞れたんだけど、これ以上が一度試さないとわからない…。ちなみに全て環境の作り方が違うから製作だけで骨が折れる…
オマケで書いとくと「pH」や「硬度」とか水が絡む数値ではありません。飼育水なんて生き物が生存しやすい基本レンジ内に収めておけば何も問題ありません。
・結局…難しい?
洞察力勝負になるんじゃない?
まぁ…その辺のよくある環境では『失敗するだろうな』を裏付ける「行動パターン」の撮影は終わってるんですよ。まぁ見せないけどw
今のところ我が家のフォーミスは順調に育ってますが、もしも失敗すればしっかり報告するんで!(笑)
って言うか、もうCambarus系ザリガニはいらない(笑)
どこまで水槽を作り込むか?にもよるけど、たぶんニホンザリガニよりも面倒くさいと思います。(※僕の場合ね!)
・初心者は諦めるべき?
いや、そんな事はない!
お金があれば飼える!(爆)
失敗してもまた買えばいい!(爆)
・ニホンザリガニ
調べれば調べるほど頭が『???』になりそうな種ですが、一番のネックは「水温」ですよね!
本州で安定的な飼育を目指すのであれば「空調+水槽用クーラー」を前提にしないとまず夏場を乗り切れず失敗します。沖縄県とかはw
Cambarus系ザリガニは室温26℃ぐらいにしておけば問題無いと思われ…
僕がニホンザリガニを飼育するのであれば生息地を生で確認するためにも一度北海道まで行きますが…そもそも北海道とか行ったことがないし…
初めて行くなら行きたい所がいっぱいあるじゃん?でもさー、北海道ってめっちゃ広いじゃん?基本的にはバス移動じゃん?
「函館-稚内」間を直線距離で結んだものを大阪から半径で描くとここまで行けるじゃん?行くにしてもツアーになるし3泊4日が限界じゃん?けっこうタイトなスケジュールになるじゃん?
なんで…初めての北海道…
ニチザリの為に…
ってなるじゃん?
だから僕がニチザリの飼育をする事は絶対に無いのね!
・ 総 括
Cambarus系ザリガニは本当のザリガニ好きがじっくり構えて育てる種なので、アメリカザリガニすら満足に飼育できない人は諦めた方が無難d…もしくはお金の力だよね?
けっこう本質的な話になりますが、生き物を閉鎖的な小さい設備で飼育するデメリットをしっかり理解しないといけないし、それとは別に「たかがザリガニされどザリガニ」と言うことで種ごとの「習性」もしっかり見極める必要があります。
簡単に言うと
これがザリガニ飼育!
・未判定外来生物
もう詳しい説明は不要だと思います。将来的にCambarus系ザリガニの飼育を考えている人は前倒しも検討しては?
と言うかアメザリ“以外”の種だよね。比較的温厚で多頭飼育がしやすい種やアメザリほど大きくならない種も複数流通してるので「思い立ったが吉日」ということで後悔する前にw
・オ マ ケ
この前コメントも頂いたんだけど、僕の方でもハッキリとわからないから断言はできないし生き物に疎いから適当な例えが思いつきませんが、ミシシッピアカミミガメを「酒税」とすると未判定種ザリガニは「タバコ税」。
この意味がわかるかな?
たぶん間違いないと思います。
確認コメントは不要だからそっと心に留めておいてね(笑)
終わり。