日本は世界的に見てとても恵まれた国であり、国民全員が最低限の医療を受けれる権利として【国民皆保険制度】や【高額療養費制度】があります。
何か緊急の事態が起こっても【119番通報】をすることで全国平均で10分以内に必ず救急車が来てくれ(※有事&過疎地域は除外)いわゆる【救急搬送】になりますが、症状の度合いによって専門の民間病院や救命救急センターに振り分けられます。
しかし、一般の病院では対応できない一刻を争う重篤な場合は【高度救命救急センター】に行く場合があります。
この【高度救命救急センター】は全国に41ヵ所(2018.9.現在)しかなく、平成30年8月1日現在の人口別設置数のTOP5を調べると
1.東京都-1,383万人 4ヵ所
2.大阪府-882万人 3ヵ所
3.神奈川県-912万人 2ヵ所
3.埼玉県-732万人 2ヵ所
5.愛知県-753万人 1ヵ所
47都道府県で41ヵ所しか無いのでもともと日本全国にはありません!
これから「医療の二極化」がさらに進むので、お住いの地域の情勢を一度調べておく方が良いですね!
大阪府内には【高度救命救急センター】が3ヵ所あります。
- 関西医科大学附属病院
- 大阪大学医学部附属病院
- 大阪急性期・総合医療センター
特にこの病院は大阪南部までをカバーする「最後の希望」です。
ただし
原則的に一度は受け入れ拒否をされ望んでも行けない救命救急センターになります。
そして
他の病院では治療ができない「さじを投げられた人」が向かう病院になるので、仮に受け入れられたとしても単純に喜べることではありません。
僕は12年前にここの高度救命救急センターに救急搬送されました。
家族には『余命数日。葬儀屋を探してくれ。』でした。
奇跡的に出血が止まりこのセンターでも数年に1度あるかないかの壮絶な緊急手術の結果、見た目は健常者で戻ることができましたが、当然ながら「生きる為の代償」を支払い12年経った今でも毎日体が痛いです。そして、死ぬその時までこの痛みは消えません。
僕にとってこの病院は辛く苦しく嫌な思い出しかありませんが、当時は結婚して1年も経っていなかったからママの為にもその後に授かる息子の為にも頑張れたんだと思います。
また来ることになるとは…
とてもお世話になった親しい人が搬送されました。
緊急手術が終わり何とか一命をとりとめましたが、どれだけの「代償」を支払うことになるか現時点ではわかりません。
色々な理由で自ら「死」を選ぶ人達がいる一方で、今も必死に「死」と戦っている人達がいます。
「不幸」は突如訪れます。
何人にも決して「対岸の火事」ではない事を頭の片隅にでも置いて頂ければと思います。