現在カラーを含むアメリカザリガニを飼育されている方は「単独飼育」が基本形になっていると思うので、この話にはあまり興味がないと思います。
アメリカザリガニを交尾(交配)させる場合は「お年頃」になったオスとメスを一つの容器に入れて交尾が成立するか見守ることが多いですよね?
僕はわざわざ無駄に時間を必要とするそんな面倒くさい事をしたくないので交尾をしても問題がない組み合わせで多頭飼育をし好き勝手にやらせています。
今秋は自然交尾をしたメスが5/5で全て抱卵し、食卵脱卵もなく全てがハッチアウトをしました。
で!
前々から不思議だったんですよね!
・同種の識別は?
関東以南の自然下にはアメリカザリガニ(※タンカイ除く)しか生息してないので本来はスルー推奨になりますが、何を基準に同種を識別してるんだろうね?
・異性の識別は?
これもけっこう不思議です。
何を基準にオスはメスを、メスはオスを識別してるんだろうね?
・求愛行動をとるのか?
一部の両生類以上になると交尾をする為にオスがメスにアピールをする「求愛行動」が見られますが、アメリカザリガニはたぶん無いよね?
・結局は偶然?
これは生息環境に大きく左右されると思いますが、産卵ができる状態のメスがなかなかオスに出会えなければ「種の保存」を優先してオスを選ばない事もでてくると思われます。
・唯一確認がとれた行動
多頭飼育であろうがペアリングであろうが、基本的に交尾をする時はオスがメスに近づきます。
距離にして3㎝を切るとメスがじっと動かなくなり、脱皮後のように大きなハサミを前にスッと伸ばします。
これが「受け入れのサイン」と取れますが、この距離でメスは近づいてくる物体がオスとわかっていますよね?
仮に近づいてくる来る物体がメスだったら無抵抗状態になるだけで襲われる危険性があるもんね?
・やはりフェロモンなのか?
これが一番可能性が高いのかな?と。
夏場や冬場の繁殖オフシーズンに試しても全く意味がないと思いますが、今ならまだ間に合うと思ったので…
先日「塩ビパイプの隠れ家」の検証を兼ねてこのような環境を作りましたが、この中にメスを3匹入れました。期間にして10日ほど。骨折後だったから換水はしてません。
ちなみに
メスの内訳はセメント線が出なかったメス×1に抱卵後脱皮をしたメス×2の計3匹です。
平たく言うと…
新車が1台と中古車が2台です。
すでに違う環境を用意したのでこの「箱」は不要となりましたが、せっかくだしイケイケのオスを1匹入れてみました。
この1枚では全く伝わらないと思いますが、明らかに「動き方」がいつもと違いました。
通常では明るい日中の隠れ家が1つも無いこのような環境にザリガニを放り込むと隅っこで大人しくじっとしていますが、何かを意識したかのごとく動き回ります。
まるでメスを探すように…
簡単に言えば女子高に男子高校生を送り込んだようなものなので、ソワソワしても何もおかしくありません。
貴方なら何をしますか?
夜間であれば常駐の警備員に見つかって終わりでしょうね…
話を戻し
これが自然下でのアメリカザリガニの交尾になります。
日中になります。
この場所は
水草こそあるんだけど、けっこうだだっ広い場所になります。
明るい日中に警戒心が強いアダルトサイズはそこまで徘徊をしません。
でも出会えた…
何でだろう?
GPSでも付いてるのかしら?
本当に不思議なんですよね!
来年2019年にでももう少し違う角度で調べてみようと思いますが、考えようによっては「多頭飼育」のロジックの一部が変更になるかもですね!
たぶん続く。