昨今のアクアリウム(趣味)を取り巻く環境はSNSの普及によってお世辞にも「良い」とは言えないので、この辺りを定期的に書いていきたいと思います。
そうですねぇ~、本来の「趣味」であれば特に制約があるわけではないので背伸びをしない程度に抑えればけっこう楽しめると思います。
だがしかし!
僕は全く理解できませんが、どうも生き物を“使い”自分を大きく見せることに一生懸命になってる痛い連中が一定数います。
そういう奴らは上辺の良い所しか表に出さないので、額面通りに受け取ると『聞いてた話と違う…』と感じることも相応に出てくると思います。
今回は「海水魚」の続きになりますが、『コレが現実だよ?』という売ってナンボのペットショップからは嫌われるであろう内容を書いていきます。
生き物を飼育することは「命を預かる」ことであり、この辺りはモロに「教育」も絡んでくるのでぶっちゃけ僕は厳しいと思います。はい。
「セブンパーク天美」内にあるひごペットです。
11月17日にオープンしたばかりで水槽がしっかり立ち上がっておらず海水魚を始める予定の方には参考になると思います。
たぶん45㎝ぐらいの水槽だったと思いますが、現状はカクレクマノミ(ニモ)が二匹のみとなります。
ファインディング・ニモを観てしまったお子さんは高確率で『欲しい!』と言うんじゃないかな?
確かにカラフルで可愛らしいと思いますけど…「金魚」や「メダカ」と同じ環境では飼育ができません。
見ての通りライブロックがコケまみれで大変汚らしく、決して「南の海」とは言えません。
この大型商業施設は記事を書いている現時点でグランドオープンから1ヵ月も経っていませんが、それでもこれだけ状態が悪くなっています。
正面のガラスがピッカピカなので定期的に掃除はしてると思われますが、現状はこのような状態に陥っています。
ライトの加減で塩がわかりにくいですが、もっと分かり易い画を後で出します。
こちらがもう一つの海水魚水槽になりますが、前回は数枚しか撮影をしてないので詳しく見ていきましょうか!
海水魚水槽に使う底材(砂利)は「サンゴ砂」になりますが、これも粒の大きさに種類があります。
しかし凄いなぁ~
この画を見ると『想像と違うなぁ~』と感じるかな? 確かに「水族館」とは大違いですが、アレはアレで日々メンテナンスに追われていますからね。
もう『海原はるか師匠ですか?』と聞きたくなるぐらい水流でユラユラしていますねぇ…。
コレはよく分かりませんが、たぶん偽物というかオブジェ的な奴でしょ。シランケド
これは「ストレーナー」と呼ばれる外部式フィルターに水を送る吸い込み口部分ですが、見ての通りここまで汚れきっています
たぶんね、淡水魚であれば立ち上げから1ヵ月でここまで汚れることはほぼありません。
もちろん生体の数やエサの頻度、換水を含めメンテナンスの度合いにもよりますが、我が家ではここまで汚れることがないので詳しくはわかりません。
いわゆる「水流ポンプ」と呼ばれるアイテムですが、水槽の中に「波」を発生させることができ、イソギンチャクの飼育や90㎝水槽以上では必須となります。
淡水魚には不要でさほど需要が無く、そこまで売れる商品ではないのでネット価格でも1万円を超えてきたと思います。
白くなっているポツポツが「塩の結晶」ですが、やはり水跳ねからの乾燥蒸発でこのようになります。
とにかく汚らしい!
厳密にはそこまで汚いわけではありませんが、当然ながら海水魚を長期飼育する上では「海水濃度」も重要になってくるので「換水」だけをやっていれば良いという問題ではありません。
【 プロテインスキマー 】
これも淡水魚には不要ですが海水魚には必須となります。
海水魚はとにかく水を汚しますが、その中でも「プロテイン」の除去が必須となります。「ろ過」とはまた別の話ですね。
価格はピンキリ。
総水量と生体数に応じてスペックが変わるので水槽サイズが大きくなればプロテインスキマーの価格も上がります。
でも現状はコレ!
まぁココは店舗でオープンから日数が経っていないし、ディスプレイの関係上どうしても水槽が立ち上がってない状態でも生体を入れなければいけなかったので仕方がないですけどね。
このイソギンチャクは本物ですが、状態は悪くないので「見栄えが悪い」程度で納まっていると思われます。
そうねぇ…海水魚水槽が安定するまでには「3ヵ月」ほどをみていれば良いと思いますが、完全に立ち上がり「小さな海」ができると…要は還元が出来るようになると一気に安定します。
ソコに辿り着くまでがクッソ手間で面倒くさいって話ですね!
我慢できるかな?w
続いて「水草水槽」~
基本的には「グッピー」や「エビ類」を一緒に入れることが多いかな?
コレも面倒くさいよw
コレが必須ですよ!
細かな無数の「泡」が確認できますが、コレはズバリ「二酸化炭素 / CO2」になります。
コレぐらいしますよw
植物を元気に育てる為には大きく分けて「日光/光」と「肥料/栄養」と「CO2」が必要になります。
淡水魚水槽では魚が吐き出した「CO2」を減らすためにフィルター等で水を循環させますが、「水草水槽」はその逆で「CO2」を添加しないと植物が上手く育ちません。
奥の方にちょこっと見える緑色のボンベが「CO2」ですが、ボンベを持っていれば中身だけを補填できます。価格は知らん。
コレぐらいしますよw
この価格を「必要経費」とできるかどうかですよね?
このようなパーツを別途使うことで水草に適した水流になるそうです。
このガラス製品はメンテナンスの際にちょっと負荷がかかると簡単に割れるらしいねw
コレぐらいしますよw
というか、これこそ「ポリカ製」とかでいいんじゃい? 水槽の淵に欠けるアールの部分が割れたら部屋中がビッチョビチョになるしね?
まぁADA“信者”用のボッタ商品だから別にいいかw 僕ならアクリルで同じような形状を作れるけどw
この辺りも原理を知っていれば意外と簡単に作れますが、ガラスであろうがアクリルであろうがステンレスであろうがパイプを潰さず歪ませずに曲げる方法はあるんですよ。興味があれば調べて!
コレも人気じゃない?
要は「流木」を水面から出しているので水槽サイズ以上の迫力を出すことが可能となります。
た・だ・し・!
流木の淵(水面との境目)はけっこう高確率で白カビが生えます。
上蓋ができないのでエアコンがフル稼働するこれからの季節は水がガンガン蒸発するので放置しているとガンガン水位が下がっていきます。
左側の小さい方は水が白く濁っていますよね?
ひょっとしたら添加剤を入れた後かもしれませんが、水槽の中身は「全てが生きてる」からバランスが崩れると一気に状態が悪化します。
この店舗では…
こういうのがありました。
子供たちがキャッキャしてたので覗いてみたら?
鯉にエサやりができました。もちろん有料で1回200円ですけどw
こういう感じで終われたらお金もかからないし一番平和なんですけどねw
高いよね?
上部式フィルターでも「90㎝水槽用」になると一気に価格が跳ね上がります。
我が家みたいに屋外に水槽を置いていれば不要ですが、淡水海水問わず場合によっては「UV殺菌灯」もあった方がいいでしょうね。
LED照明なんかもけっこういい価格ですからね。
だからね、生き物の飼育ってお金が掛かるんですよね。
コレがいいかな?
僕も色々やってきましたが、一般的な家庭においては水槽は置いても1つまで!
たぶんこういうことを言ってる人ってほぼいないと思いますが、この汎用品が多い「60㎝水槽」でほぼ間に合います。むしろ間に合わない生き物には手を出さない!
オマケで書いておくと、一般家庭で無計画の繁殖は止めた方が良いですよ。最終的には全部殺すことになるから!
容器の数を増やさないといけないし、何より手間暇が物凄くかかります。
その辺りのコストに自分の動いた時間を時給計算すると少々価格が高い生体でも「買った方が安い」までありますから! 人によるかな?
買ったら買ったらで楽しいと思うので全否定はしませんが、相応に「覚悟」がないと水質を維持し生体を健康に長生きさせることはできませんからね!
結論を書いておくと『海遊館で良くね?』ってところでしょうか…w
おわり