本体の軽量化のため肉抜きをしていきます。
本当は加工前後でどれぐらい軽くなったかを記載すればよかったんだけどデータがありません…
ラインを引いている部分の厚みは6㍉なのでそこそこ数を抜いても強度は落ちません。
下段に1㎝ピッチで印をします。
5㎜径のドリルで穴を空けていきます。
続けて上段にも1㎝ピッチで印をします。
印は下段と5㎜ずらし段違いにしています。
上段、下段共に各21個 計42ヶ所抜いています。
ここまで抜けば体感でも軽くなったのがわかります。
刃本体はまだまだ作り込むので出来るだけ軽量化したいのが本音ですが、さすがにこれが限界です!
刃裏側の本体延長パーツの続きをします。
先端には2㎜の段差があるので、そこを埋めるために2㎜板を使用します。
本来は一枚物で作ればいいのですが、現物合わせで製作する絡みで場所によっては分割したほうが製作時間の短縮につながります。
余っていた板を使ったのでかなり大きめで接着しています。
接着したパーツの上に更に2㎜板を接着しますが、2㎜ずらして(被るように)います。
接着してから削るのは至難の業なので事前に内側に角度を付けて削ります。
約40度です。
このパーツを接着し
アウトラインを整えます。
仮合わせをします。
切先側本体側共に問題がないので刃側の立ち上がりを作っていきます。
ここは寸法的に2㎜板を2枚合わせ4㎜厚にしてから角度をつけて削っていきます。
ある程度削った切先側ですが、白ボケでよくわかりませんね…
本体側です。
要は横の純正の立ち上がりと同じ角度にします。
形はこんな感じです。
サイズとしてはまだ大きいのですが、グラインダーで削れる限界です。これ以上は接着しないとさすがに削れません。
削れないこともないですが、幅や角度、削る力加減に集中しているともれなく指を削ってしまいます…
指先は神経が集中してるから痛いし、刃物の鋭利な傷とは違い完全に肉が無くなるので治るまでにかなりの時間を要します…(最低2週間)
あとは、この細さになると力の入れ方次第では折れます!
このパーツを本体延長のパーツに接着しますが、接点が少ないので小さなパーツで裏から等間隔に2ヶ所補強しておきます。
マスキングテープの部分は最終に加工があるので小傷防止です。。
接着した立ち上がりとラインを合わせる為に切先側のぷっくりした部分を荒削りして少し形にします。
少し完成のイメージが出ましたね!
本体に合わせてみます。
マスキングテープを貼っている所は本体の延長なので黒色になります。
こうして見ると、刃本体の厚みがわかりますね!
これは裏側のみなので表側も作る事を考えると、肉抜きをしたとはいえソコソコの重量になりそうです。
切先の峰部分の削りをします。
1㎜板を追加した部分は、切先先端へ向け斜めに上がっていきます。(マジックのライン)
言葉での説明が難しいですが、角度を変えて削っていくので忍者一番刀・改の削り作業ではかなり神経を使う部分になります。
しっかりエッジを出します。
刃側の削りが甘いとこのエッジが出ません!
峰側からですが、透明すぎて形がわかりませんね…
これで90%です。
残りの10%を仕上げるのに同じ時間(もしくは以上)を費やします。