【改造記 その11】でビスを通した本体表側ですが、このままでは延長加工ができないのでユニットを完全に取り外します。
ここは一度外しましたが、長期間保存しておくのでスピーカーは表の蓋を付けておきマスキングで保護しておきます。
前回は取らなかった配線ですが、べったりホットボンドで接着しています。
配線自体はかなり細いのでこのまま力任せに取るともれなく断線する可能性があります。
ホットボンドは温めると柔らかくなりますが、周りには基盤等があるのでヒートガンの類は使えません。
配線の数やホットボンドの分量で異なりますが、密集してるので半田コテで温め上から1本づつ確実に外していきます。
詳細は分かりませんが、規定温度に達するとホットボンドがとろ~っと糸を引くようにボンド状に戻ります。
半田コテで配線を焼かないように数回点付けするだけで柔らかくなり、配線に負荷をかけず外すことができます。
シュリケンが付くユニットはビス数本で本体に付いています。
ユニット、配線さえ外せば黄色のスイッチや裏の基盤はそのまま外せます。
ユニットを外すとさらに黒い円盤が外れますが、挟み込んでいるだけなのですぐに取れます。
最後に一番上のパーツを取ります。
忍者一番刀で一切遊ばずに分解を始めたので、何が何のパーツか全くわかっていません…
これで全パーツが無くなり、本体裏側同様にプラスチックケースのみになりました。
裏側と同じ手順で柄頭の出っ張りを削っていきます。
裏側との最大の違いはこのへこみです。
これも延長の邪魔になるので削っていきます。
ここでイメージ確認のために一度パーツを戻します。
柄の延長に伴い、内部の「炎のデザイン」も変更する必要があります。
削る分量はフラットです。
これで完了です。
ただ…
バンダイ製のおもちゃの樹脂厚は約1.5㎜で統一です。
この部分を削るともれなく穴があきます。
画面中央の白いアールの筋が穴になりますが、このままでは強度が落ちるので裏側からエポキシ樹脂で補強します。
今後はこの工程が多くなります。
113㎜から82㎜に修正が完了しました。
柄頭5㎜板の一部が無くなったので隙間を埋めるように復元しています。
これは僕のミスなのでカウントしませんが、柄の延長もかなりのパーツ数になるので最後に完成までに切り出したパーツ数を数えようと思います。
ちなみに【無双セイバー・改】は5個です。
純正に比べかなりインパクトが出ましたが5個です。
所詮は「刃の入れ替え」だったので、忍者一番刀・改と比較すればものすごく簡単だったと言えます。
本体裏側です。
2㎜のベース板に5㎜の芯材を張っただけなのでその上側を作っていきます。
ここは本体柄頭のアール部分と形状を合わせるので分割で製作します。
接合する本体側の角度に合わせ、できるだけ隙間ができないようにフィッティング確認をします。
先ほどの2㎜板の上に3㎜板を使うと綺麗に面が出ますが、こちらの方が角度が寝ているので削り作業に時間がかかります。
この2枚を順番に接着していくとこうなります。
純正柄頭の形状に合わせる為に2分割で製作しましたが、一応5㎜板でも製作が可能です。
当初は5㎜板を使う案もありましたが、段違いの角度を綺麗に造形できないので大きく削り、耐衝撃性能の高い特殊接着剤を用いると仕事が早いですが、やはりそれでは強度に不安が残ります。
手間が増えましたが、この方法で製作した事により、手はもとい工具を使っても外すことができない強度が確保できました。
ちなみに、外す場合は「破壊」の一択です。
マジックで天面の仕上がりにラインを入れます。
アウトラインを少し削り形を整えます。
サイド部分を少し削って斜めラインを出しています。
この斜めの角度は途中で一度折れて2段になっています。
天面・斜め(大)・斜め(小)・側面の4面をアウトライン(コの字型)に沿ってバシッとラインを出しますが、意外と難しくかなり時間を要します。
切先の仕上げ磨きにもかなりの時間を要しますが、ここもなかなかの曲者で時間を要します。それが表裏の2本…
表側の延長ベースを83㎜で製作しました。
1本目の裏側を接着した時は下に木を置いて固定しましたが、表側は先に作った裏側と完全に固定して接着します。
これをする事で最後に張り合わせても隙間ができることがありません。
空いた時間で刃本体の接合部で少し大きい所にエポキシ樹脂をパテ代わりに入れていきます。
最終はパテで仕上げ面出しをしますが、事前に入る所は強度が出るエポキシ樹脂を使います。
これから先の工程は接着・パテ・塗装と全て乾燥作業によるタイムラグができるので、時間優先で製作すると作業内容がバラバラになり見にくくなります。
出来るだけ時間軸で関連作業をまとめようと思いますが、今後の改造記が少し読みにくくなると思います。