昨日2018年4月11日午前4時30分頃 大阪市東住吉区北田辺4付近で職務質問中の男性がパトーカーを盗難し、30ｍ先で電柱にぶつかり大破する事件が起こりました。
(出典：毎日新聞)
一報を聞いた時は『はぁ？』でしたよ。
大阪市生野区で窃盗事件が発生し被害者が大阪市東住吉区まで容疑者を追いかけ、通報で駆け付けたパトカーの後部座席で職務質問を受けていた最中での出来事だったようです。
通常パトカーの後部座席はロックが掛かっているので車中から開けられない仕様ですが、犯人は運転席へ移動しパトカーを急発信させ電柱に激突したというのが事件の真相らしいですが…
『はぁ？』
世の中、悪い事をする奴はいっぱいいてるわけです。
今回の事件の問題点は大阪府警の警察官の対応の不味さだったとしか言えません。
昨今はセダンタイプの自動車が少なくなり、乗ったことが無い人には想像しにくいかもしれんが
・室内高がきわめて低い
・運転席助手席ともリクライニングをしていない
全車に導入しているか知りませんが、タクシーのように運転席の後ろにアクリルカバーを取り付けた車両もあります。
・成人男性がそうやすやすと運転席に移動できるのか？
個人的には非常に懐疑的ですが、現場には窃盗事件の被害者数名と別の警察官もいたので間違いない情報(らしい)です。
であれば？
同じ後部座席で職務質問をしていた「警察官は何をしていた？」っという疑問が出てきますよね？
後部座席から運転席へ移動するとして上半身からのめり込んでも腰辺りで必ず一度は引っかかるし、1秒2秒ではできないと思うんですよね！
一瞬の出来事だったということで一歩譲っても、警察官が容疑者から目を離していたのは確定します。
この事件を全国放送で取り上げたのかは知りませんが、大阪では11日の夕方ぐらいには報道されていました。
せっかくなので！
まだメディアには一切出ていない画像が手元に数枚あるので事故直後の様子を確認しますが
こちらが事故発生から20分後の午前4時50分頃
この画像で注視するべき所は、電柱に衝突し停車する前に街路樹を1本なぎ倒しています。
この角度はわかりやすいけど、パトカーの四輪全てが歩道に乗り上げています。
ボンネットが浮いてるし、フロント部分は全損なのでいかに大きな衝突だったかうかがえます。
現場は非常に物々しく府警本部の覆面に青バイ、消防救急まで併せ20台程駆け付け
200ｍぐらいの区間を規制線で封鎖し、日が昇る前に実況見分まで行われました。
当日の昼過ぎに現場を見に行きましたが
特に人だかりができる事も無く平穏でした。
ただ
2～3社の報道関係が取材をしてました。
最初に衝突した街路樹がこちら。
電柱に損傷は見当たりません。
横に衝突痕はありますね。
この角度で突っ込んでいますが、当然ブレーキ痕はありません。
街路樹をもう一度確認しますが、根がここまで露出するほどの衝撃だったので
若干傾いてる気がせんでもない電柱ですが、仮に街路樹が無く電柱までの約4ｍの距離をさらに加速してたら倒壊してたんじゃないかな？
衝突時にどれぐらいの速度が出ていたのか気になる所ですが、目撃者の話ではタイヤの焦げる臭いが残るぐらいの急発進だったそうです。
例えば…
ドラッグレースのゼロヨン(0-402ｍ＝1/4mile)では3000馬力クラスの車で時速400㎞に到達します。
このパトカーは200系クラウン(2500cc)なのでスペック自体は公表されていませんが、たぶん200馬力ぐらいです。
今回はゼロヨンと同じく停車中からの急発進で「0-30ｍ」になり、街路樹の倒れ方を見る限り時速40㎞以上は出ていたと考えられます。結局はアクセルの踏み込み具合にもよりますが、メーター読みでは時速60㎞っていう数字も視野に入ってくるんじゃないかな？
とにかく
早朝の事件だったので事故による被害者が0で済みましたが、もしも日中で歩行者がいてたらと考えると恐ろしいです。
こんなスピードでぶつけられたら十数ｍは吹っ飛ばされるだろうし、全身打撲＋複数個所の骨折がスタートラインになり、頭を強く打ったら最悪のケースで死亡する事も考えられますね！
容疑者はその場で窃盗及び公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されましたが、仮にこの事故で被害者が出ていたら別件になっていたでしょうね。
昨年辺りから自動車の「あおり運転」が社会問題化していますが、危険運転については厳罰化が進んでいます。
過去に事例がありますが、この手の事故で仮に被害者が出ていれば罪名が「殺人未遂」に切り替わる可能性があります。
将来的に武勇伝になるわけもなく、自分の行為をしっかり反省してもらいたいですね！