前回の【その1】を投稿してから日が開きましたが、その後の経過観察が終了したので完結したいと思います。
3月24日【抱卵6日目-夜】
卵の数が一気に減りました。
この仕草で判断できますが食卵の継続中です。
餌を相当ばら撒いても一切食べません。
ひたすら卵を食べます。
赤いのがフンです。
3月25日【抱卵7日目-夜】
さらにスカスカになりました。
1日前がコレですから、いかに減ったかわかります。
卵を取る時はこのようにハサミで掴んで千切ります。
本当に止めないんですよね…
水槽を揺らすと一時的にショボーンと大人しくなりますが、根本的に解決する気配がありません。
フィルターを確認すると黒い卵が確認できます。
パッと見は綺麗な真円で有精卵みたいな感じです。
自ら卵を外しても「食べる為だけに」という感じでもなさそうなので『卵が付いてるのが嫌なの?』って聞きたくなります。
3月26日【抱卵8日目-朝】
これ以上観察しても結果が見えているので「抱卵」を打ち切り親から卵を全て外します。
まだ数が残っているように見えますが、ほぼ死んでます。
産卵から1週間ほど経過してもまだこの色味なので、やっぱり有精卵なのか?
色が変わった死んだ卵は「豆腐」ぐらいの柔らかさなのでピンセットで掴むのが逆に難しいですが、この卵は非常に弾力があり潰そうと力を入れても横にピュっと逃げます。
この雰囲気にとても「命」を感じるので、やっぱり有精卵かな?
3月27日【産卵9日目-朝】
もういいかな?ということで、小さな容器に入れておいたら
水カビが大量発生し、これにて全滅ですね!
今回の産卵は交尾をしたか不明なので当初からさほど期待していませんでしたが、まぁ予想通りの結果に終わったというか…なんと言うか…
「卵の減り方」の確定グラフになります。
経過観察をしたことで判明しましたが、卵の減り方から推測してこのメスの前回の産卵の失敗も自ら卵を千切ってますね。
「自ら卵を千切って食べる」という記述はネットでもあまり見かけませんでしたが、仮にストレスの影響とするならば…
そこまで劣悪な環境ではないと思うんだけど、現状の飼育方法からして僕にはこの個体の抱卵ふ化は無理ですね!
逆にちょっと気になったのが、このメスは家に来た時からかなり臆病でした。
これは違うメスになりますが、このように威嚇する事がなく逃げたりじっとしたりする事が多い印象でした。
仮にこのメスがストレスの影響を受けやすいとするならば、言葉良く言えば「個性」の悪く言えば「ハズレ」という事になります。
検索からこの記事に辿り着いた方は
・抱卵をさせようと考えている人
・抱卵に失敗した人
だと思います。
ザリガニの飼育を始めたら一度は産卵をさせてみたいですよね?
僕もそうでした!
僕自身は昨年からザリガニの飼育を始め、わからないなりにアレコレ調べ考え今に至りますが「タイゴーストザリガニ」の産卵ふ化は『難しいのではないか?』と思えてきました。
これは昨年の失敗の時から感じていましたが、タイゴーストザリガニは人の手が入った生き物です。
起源の主張が複数ありますが…まぁソコは置いといて…(興味なし!)
元はこのアメリカザリガニになります。
昭和初期頃にわずか20匹程が輸入され、繁殖力の凄さから今や日本全国に広まりましたが、これは原種ゆえの結果論だったと思います。
僕はこの理屈で『ザリガニの繁殖は簡単だろう』と高をくくってたんでしょうね…
特にこの手の「観賞用ザリガニ」は今でも店頭では高価です。
初めて飼育をする人が一度にそう何匹もまとめて買わないと思いますが、遺伝や血統によって産卵ふ化の成功確率が大きく変わることは安易に想像できます。
なので!
簡単にザリガニの産卵ふ化に成功した人は単純に『おめでとうございます!』でいいんじゃないかな?
そもそも簡単に繁殖が成功するのであれば、ここまで生体の価格が上ってないと思うんですよね!
当ブログでは「オリジナルのDIY」をモットーに「新しい」を常に心がけ日々取り組んでいますが、当然のごとく失敗による損失を含め「産みの苦しみ」です。
ザリガニに限らず水生生物の「繁殖や掛け合わせ」も先駆者達は度重なる幾度の失敗からの今日ですから同じ「産みの苦しみ」です。
まぁ…時間、お金、労力…これらを相当費やしているでしょう!
有形の場合は「特許」で権利がしっかり保護されますが、こういう無形は『真似した者勝ち』であり、一気に広まると生体の価格が暴落するので探してもそうやすやすと「成功の秘訣」的な情報は出てこないんじゃないかな?
これからも新たにザリガニ飼育を始める方がたくさんいるだろうし、僕の場合はこの失敗を見て貰って『少しでも参考になってくれたらいいなぁ』という気持ちで記事を書いています。
まぁアレよ!
こんな事もあるだろうとヘッジして昨年から稚ザリを増やしたので…
『どれか実るやろ?』
今年の作戦はコレ ↑ です(笑)
あとは…
産卵だけがザリガニ飼育の楽しみではないですからね!
例えば…交尾!
ネットで検索すると横たわったペアの画像しか出てきませんが
こんな交尾もあります。
ライトの色味でわかりにくいけど、手前がオスで水草の上というか器用に掴まっています。
これはたぶん「ミズタガラシ」という水草で、パッと見はクレソンのような形状で茎が固くしっかりしているのでザリガニが登れます!
ちょっと色を変えてみました。
水中で下向きに浮いてる状態です。
この水槽は複数飼育中なので、これなら邪魔されず安心ですね!
やりおるなw!!!
ネットで良く目にする飼育方法からちょっとアレンジすると、ザリガニもしっかり応えてくれアクティブになるので観察してても楽しいですね!
ちなみに
産卵するかは知りません。
一応どちらも交配フォームでメスはセメント線が出てるので…
ふ化したら記事にします。
そういうわけで
一度は成功しないとザリガニ飼育を終われないので、なんとか今年は成功させたいと思います。