それでは【後編】です!
バーンスポットを発症すれば外骨格(固い殻)に茶色いシミが出来ます。いわゆる“原種”の赤~茶褐色のアメリカザリガニではパッと見でわかりにくいですが
もちろん出ます!
このような足の先端であったり欠損箇所の断面部分が茶色くなくことも「バーンスポット」になると思いますが、僕の勝手な基準で「かさぶた」と呼んでおり、この程度(面積)であれば特に気にする事もないので多頭飼育を続けます。
た だ し !
このバーンスポットの中でも僕が危険視しているのが関連記事内で使った「健康そうな場所にポツン」であり、特に損傷が見られない箇所に湧いて出てくるような症状になります。
【健康そうな…大量!】
手前に写る大きなハサミはポツンどころか…後は顔周りや胴周りにも少し確認できます。ちなみに貰い物なのでどのように管理されていたのかは不明。
この生体は次の脱皮時に両ハサミが取れ、エラが飛び出し壮絶な姿でそのまま死にました。実際に僕が今まで育ててきたザリガニはこのようなバーンスポットが一度も発症しなかったのでこれっきりとなりましたが…
プラケ越しで解像度が悪いですが、よーく観ると肉眼では見えないような小さな点々が無数に確認できます。
まさか…増殖…?
この辺りは専門家に聞かないとわかりませんが、仮に増殖しているのであれば【細菌性】が濃厚…ほぼ確定でぶっちゃけかなりヤバい。つまり飼育水を媒介して伝染する可能性も考えられるから多頭飼育であれば即取り出すレベルです。
後はね、バーンスポットによる【毒性】も考えましたが、であれば「蕁麻疹」のようにもっと全身に出てくるハズで、ここまで局所的に集中することは考えにくい…。
普段から管理しとけ!
って事になりますが…いやはや。
前置きはコレで終わり。
【ウォチタ TL7㎝】
前編で出したメスと同じような成長過程のメスです。『なんでウォチタやねん』ってツッコまれそうですが、いや…ウォチタしかいなかったし…大阪城公園までアメザリを捕りに行くのが面倒くさかったし…
っていうか!
【2019年12月スタート】
開始当初の撮影はしていませんが、左側の足が2本欠損した状態からスタートしています。見ての通り断面が茶色くなっていますが、これが僕が勝手に「かさぶた」と呼んでいるバーンスポットです。
こ れ な (笑)
絶対に手で触りたくなかったからこういう感じで向きを変えたり…もう元気がないし命が尽きる前ですね。
脱皮をされると経過観察ができなくなるので、この大きさにまで育てた生体をチョイスし、12月ということで水温が低いですが加温をせずに単独飼育にしました。
ウォチタを飼ってる人はわかると思いますが、外骨格の色味も病的でちょっとヤバそうなんですよね。
【エサを食べる手】
正式な名称を調べていませんがエサを食べる時に使う「幽霊の手」みたいなやつ。こんな箇所はそうそう損傷しないけど出てるよね。
【足の小さなハサミ】
ザリガニの足は片側4本計8本ですが前の2本が「ハサミ」、後ろの2本「ツメ」の形状になります。
足先については歩くことで地面との摩擦が生じますが、バーンスポットの発生箇所でも割と厄介なのがこの部位です。
どうしても憶測の域を出ませんが、この茶色くなった部分は平たく言うと「細胞の壊死」だと思うんですよ。時間経過と共に結合が崩れてモロモロになるハズだから、つまようじで茶色の部分をカリカリ擦れば多少は削れるハズ。やった事がないからシランケド。つまり放っておくとどんどん短くなっていくハズ。
で あ れ ば ?
特に前側の2本は大事だしあまり症状が進行してしまうと次の脱皮で形状が元に戻らない可能性が出てきますよね。解決策としては2本の内1本を自切させるか?この個体については既に片側が2本しか残ってないので切れないね。最低でも片側2本計4本は残さないと満足に歩けないから。
し か し だ な …
この個体は既に致命傷が入っているので動きが悪いですが、ここまで進行しても普通に歩けるんですよね。本当に「痛覚」があるのか疑わしいし、我慢して歩いているだけなのか?
この箇所も元々は「衝突痕」からの進行だと思われますが、あきらかに変色だけではなく欠損というか虫食いみたいになっていますよね。
どこかで「尾びれに穴が開く」って観た記憶がありますが、このように端ではなく中央からだと直に穴が開くでしょうね。
これがけっこう衝撃的でしたが、完全に虫食いと言うか…酷いな。バーンスポットについては「フェーズ」で考えた方が良さそうですが、ここまで症状が悪化したのであれば諦めないといけないでしょうね。
ちょっと気になったのが
丸まるよね?
違う画像なので微妙に異なりますが、物理的に尾びれは足の付け根に届かなかったっけ?確か届くような気がしましたが、であれば「接触感染」の可能性もでてくるよね?シランケド
致命傷ですね。
生殖器官や排泄器官周りまで進行してしまうと、脱皮とかそういう次元の話ではなくなってくるよね。残念だけどここまで悪化すると助からないでしょ。
どうだろうね?
本当にここまでやる必要があったのかどうかは個人的にもけっこう微妙な感じですが、「バーンスポット」はあまり舐めない方が良いであろうと。
正しくはコレだから!
【2020年3月23日 撮影】
もう1ヵ月以上前の話ですが、この生体については回復の望みが薄いしこれ以上苦しめても意味が無いので。ということです。
僕はザリガニをペットだとは思ってないからこういうことができますが、本音としてはやりたくないし『無駄だな~』とは思ってます。
ちなみに、止水の汚い環境に放り込んでおいただけです。
絶対に真似しないように!
終わり。