それでは昨年2018年にザリガニ業界を騒がした「密輸」をメインに、アメリカザリガニを含む個人の「販売」についても少し触れ『自分はこう思う!』を語っていきます。
この「密輸」問題は第1弾ということで
2.「ニホンザリガニ」について
3.「北の瑠璃」関連について
2019年のトップを切ってもらおうと!
でね
僕はぶっちゃけ「密輸」について詳しく知りません(爆)
そういうわけで!
現在ザリガニを飼育してる人は既にご存知だと思いますが、これからもザリガニの飼育を始められる方が一定数出てくるのでよく語られる「アクアリストの価値観」ではなく、一般論としてこの問題を切ります!
先にこの「密輸」を語る前に各ザリガニの区分というか、大きく分けて3つのグループを再確認の意味でおさらいします。
1.規制がない種
倫理的な問題は置いといて、2019年現在でも自由に飼育(販売)が出来るのは在来種の「ニホンザリガニ」と外来種の「アメリカザリガニ」の2種になります。
2.規制がある種
これは問答無用で「特定外来生物」に指定された種になり、どちらかと言うとザリガニの中でも比較的大きくなる種が先行して2006年に「特定」に指定され、現在は「輸入」「販売」「移動」「飼育」の全てに制限が設けられ(※許可制)、原則的に個人で飼育する事は不可となります。
違反者については「3年以下の懲役または300万円以下の罰金」となり、けっこう重いから初犯でも起訴されるんじゃないかな?
3.上記以外の「未判定種」
これが少しややこしい!
一言で言うと規制があるけど規制がない種になり、特にザリガニの飼育を始められて直ぐの人は意味不明だと思います。
・どんな規制?
この「未判定種」については、2006年2月に施行された改正外来生物法において「日本への輸入」が禁止されましたが、「販売」「移動」「飼育」「繁殖」については一切お咎めがありません。
・日本へ輸入=「密輸」
しかるべき機関が研究目的等の理由で正規の手順を踏めば輸入許可が下りると思いますが、個人においては法律で禁止さているので輸入できません。
違反者については「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」となり、そこまで重くないから初犯でも20日留置で終わるんじゃないかな?(※不起訴)
・「密輸」は簡単なのか?
これは簡単でしょうね!
というのも、アメリカザリガニ(※カラー含む)には一切の規制が無く輸入ができます。
大きく育った個体については見た目で判別ができるので生まれたての1㎝ほど稚ザリの状態で輸入すればまず判断がつきません。
たとえば
これはカラーザリガニの稚ザリです。
全てアメリカザリガニの稚ザリになりますが、ここまで色がバラけるとこの中に10匹ぐらい「未判定種」を混ぜてもバレないでしょうね!
・もっと重要な事
日本は島国なので「水際の防衛」として禁止品の密輸については常に税関が目を光らしています。
が!
当然ながら「銃器の類」「違法薬物」これらにウエイトを置いています。
近年では「金製品」が特にの傾向ですよね!
「金」なんて密輸額1億円につき800万円の純損失になるし、反社会勢力の資金源になるから特に福岡空港では徹底してますよね!
ザリガニごときに…
何となく「ザリガニの密輸」が理解できたのではないでしょうか?
ただね、刑事罰がある行為になるので『メリットがあるか?』と言われれば…どうだろうね?
この「密輸問題」
基本的な考え方としては「火のない所に煙は立たぬ」なんですよね。
「密輸」という物騒な言葉が出てくる時点でそれなりに何かがあったんだろうと。
・「過去」から「現在」
この「密輸」については「過去~現在」の話しか出てこないんですよね。
どうでも良くね?
過去に何かあったとしても時計の針を戻す事なんてできないんですよね。
・CB個体とは?
【Captive Breed】
いわゆる日本国内における「自家繁殖」個体の事で、現在市場に出回る「未判定種」については全てがコレになります。
そう、建前ではね!
・「現実」と「建前」
「未判定種」については2006年2月以降は1匹も日本には入って来てない事になっています。
それ以前に輸入された個体についてはお咎めがないので、規制から13年経った2019年現在でも「CB個体」という建前がまかり通ります。
「現実」としては?
・いつまで続ける?「建前」
人気があるのが「北米系ザリガニ」ですよね。
大きくなる個体や独特の色味で単純に魅力がありますよね?
過去に一度でも日本へ入っていれば「累代繁殖によるCB個体」という理屈を押し通せますよね?
でもさ
環境省が「そんな事」を想定してると思う?
・「特定」と「未判定」の違い
これは「言葉」の違いだけであって『もう日本に入って来なくていいよ!』ってことです。
考えたら誰でもわかる話で、これ以上日本に外来種なんていらないんですよ。
・僕が環境大臣だったら…
2006年の時点で「ニホンザリガニ」と「アメリカザリガニ」を除く全ての種を「特定外来生物」に指定してたでしょうね(笑)
末端の個別事案を引っ張り出して『あーだこーだ』と議論しても時間がもったいないじゃんw
どうせ環境省の慣例に従えば「未判定種」に指定された時点で遅かれ早かれいずれは「特定外来生物」に指定されます。待ったなしです。
・「未判定」という段階
ザリガニを飼育してる人はこの「未判定種」について、「CB個体ならこれからも問題無く飼育できる種=安泰」と考えている人が多そうですね。
本当に「問題が無い」ならはじめから「未判定種」なんかに指定されてないんですよ。
・つまり温情?
どのような会議や工程があって「特定」と「未判定」に分かれたのかは知りませんが、一度に上記2種以外の全ての種を「特定」に指定すると少なからず混乱が起きると踏んだのでは?
・いずれは「絶滅」へ
日本国内で流通飼育されている「未判定種」については、「いずれは絶滅するであろう」という考え方だと思うんですよね。
つまり?
市場に出回る数がいつまでたっても減らなければ「想定外の問題」になるのではないか?と。
・CB個体が多いのなら?
『わざわざリスクを冒してまで密輸をする必要があるのか?』なんて思う人も出てくると思います。僕もそう思います。
飼育した事がないからわかりませんが、多くの「未判定種」はアメリカザリガニに比べ一度の抱卵数が少なく繁殖が難しいと言われています。
失敗する方が多いのかな?
「どの種がどうだ」と詳しい情報がありませんが、規制から10年もすればそれなりに数が減ってこないと辻褄が合いませんよね?
・「密輸」によって常に一定数を補っているのか?
これが本件の「核」になります。
「密輸個体」を繁殖させた「CB個体」って…どういう扱いになるんだろうね?
この理屈が通るなら「未判定種」は絶対に日本国内から減らないんですよね。
つまり?
「特定」指定へ待ったなしですね!
・アクアリストとは?
今回は【一般論】としてこの記事を書いているのでハッキリと書かしてもらいますが、多くの国民から見れば自己中の集まりで非常に迷惑な集団です。
ぶった切ってゴメンねw
「外来種と放流」はワンセットで考える必要がありますが、愛玩目的で飼育してた生体の屋外放流が後を絶ちませんね!
大阪の川にも「アリゲーターガー」がいっぱいおるからねw
・人権なんて無いから!
日本の人口は1億2,642万人(※H30.12.1現在)です。
これを確率分母に据えて
・水生生物の飼育者数
・外来種の飼育者数
・ザリガニの飼育者数
これらをそれぞれ【✘ / 126420000】で落とし込んで各パーセンテージを求めた時に、放流されると日本の環境破壊に直結する外来種を飼育してるような奴らに人権なんて与えると思う?
極々一部の身勝手な人間の都合によって多くの人が迷惑を被っているわけです。まぁ連帯責任になるだろうね。
でね
外来種を駆除するにはお金と時間が必要で、工面するのは基本的に地方公共団体(各自治体)になります。
もちろん広くから集められた税金から捻出しますね。
・外来種と戦ってきた滋賀県
滋賀県は「海なし県」でありますが、面積の1/6を占める日本最大の湖「琵琶湖」があり漁業権もあります。
「外来種」にどんなイメージを持ってるか知ってる?
漁師さんの生活を考えれば本当に笑えないし迷惑極まりない話だよね。
・「愛玩」という便利な言葉
免罪符ってか?
多くの国民がそれで納得してくれればいいけどね。
ちょっと話が逸れてきましたが、結局「特定」や「未判定」とか言ったところで所詮はただの【外来生物】なんですよ。
本来は他人様や自然環境の迷惑にならないように謙虚に飼育をするべき生き物だと思います。
問題に戻り
・「密輸」の実態
いくら輸入に規制が無く簡単だと言っても、いざ輸入をしようと思っても現地にコネクションや代理人を立てれないズブの素人には難しい話になります。
「ヤフオク!」等ではそれなりにアメリカザリガニの輸入個体が確認できますが、ザリガニを輸入してる人は数えるほどしかいません。
・撲滅するには?
もうザリガニやシュリンプの全面輸入禁止処置をとるしかないですね!
でね、外来生物法が制度疲労を起こしてるなら「新法」を作れば十分可能になります。
まずは5年間ぐらいの時限処置にし、市場に出回る「未判定種」の数が減ればクロ=継続。一向に減らなければシロ=順次「特定」に指定。
もうね、ザリガニ関連についてはそこまで明るい未来はないと個人的に考えています。
・だから「未判定種」
飼育するなら「今」なのかな?と。
そうは言っても直ぐに規制がかかるとは言い切れません。
・環境省の体勢
役人の方々は基本的に忙しいですね。
各省庁の関連法案が国会で審議されている間は定時で帰れることなんてないし、それこそ「ヒアリ」のような外来種が登場すると人員を割いて対応に追われます。
・結局…「密輸」…
これねぇ…結局…
「どの種がどれぐらい日本に入ってきたか?」なんて誰にもわからないだろうし、1度でも入っていれば「建前」がまかり通ります。
さっき上の方で『どうでも良くね?』と書きましたが、これはあくまでも「過去~現在」に至るまでの話です。
結局誰も「未来」を語らないというねw
本当にオメデタイわw
・疑わしきは罰せず
・疑わしきは被告人の利益に
もう過去の話はコレで良いんじゃないの?
物証が有るのか無いのか知らないけど、どうせ告発しないんでしょ?
ならそのエネルギーを「未来」に向けた方が建設的だと思うんですよね!
・だから…「未判定種」…
「未判定種」についてはアメリカザリガニ同様の軽いノリで飼育しない方が良いと考えています。
現時点では「特定種」よりも緩いというか「飼育」や「繁殖」ができるのでもれなく「小金稼ぎ」も可能になります。
ただ、「未判定種」を言い換えると「今回は特定に指定されなかった種」になるからあくまでも首の皮一枚繋がってるだけで、別に認められた訳ではないんですよね。
・「密輸」疑惑をかけられると?
当然至る場所で攻撃されます。
で!
そのまま書いてしまったけど、「攻撃」とか「荒し」とかその様に受け取られるらしいですね!
・なぜ「攻撃」されるのか?
やっぱり本音では「繁殖」が難しく簡単に累代しないからかな?
そう感じる人が多いんじゃないの?
・「説明責任」は必要?
どうでしょう?
僕がその立場なら間違いなくしますね!
そもそも疑われてもイライラしないし、相手が納得するまで説明しますよ!
例えば
交配をさせる日にその日の新聞を用意します。(※朝日新聞以外)
電波時計でもいいんだけど、新聞を使って水槽のガラス面に反射させたら以後画像の加工なんて素人には無理ですよ!
この新聞の日付は【2018年12月22日】ですが、この1枚があるだけでその日以降の撮影が確定します。
何だったらサインも書けば本人確定ですよ。
特に金額が高くレア個体の「未判定種」については【交配】【抱卵】【ハッチアウト】の全ての工程でこのような撮影をしておけば何も疑われないし何も問題は起きません。
けど、たぶん誰もしないだろうね。
とにかく『俺を疑うな!』ってスタンスなんだよね?
今年は2019年だから「今」ならまだその手は使えると思いますが。
・「密輸」を「痴漢」に置き換えると?
『何で痴漢なんだ?』と突っ込まれそうだけど、たぶんこれが一番わかりやすい「例え」になります。
ぎゅうぎゅうの満員電車に乗っていると考えて下さい。
2006年2月以前では一切の規制がないので「自分が乗る車両」には男性しか乗車しておらず「痴漢」は発生しないと考えて下さい。(※ホモを除く)
1年が経つ度に男性と女性が1人づつ入れ替わるとして改正法から今年で13年。車両には女性が13人乗り込んだことにします。
自分の周りにもチラホラと「女性」が増えてきましたね?
これが20年も30年もすれば確実に自分の周りに「女性」が増えてきます。
現実社会でも絶対に「冤罪」に巻き込まれなくない人は「両手を上げて」自己防衛をしますね?
ちなみに、この「女性」とは新規飼育者のことで、入れ替わる「男性」はザリガニ飼育を辞めていく人たちになります。
今回の【密輸騒動】は現在の飼育者が勝手に騒いで勝手に落ち着いて「終わった事」になっていますが、この問題についてはむしろ「これから」が重要になってきます。
要は、これから先の2030年になろうが2050年になろうがザリガニの飼育を始める人が出てきます。まだこの世に生まれてないちびっ子とかだよね。
その人達からして『何十年も前に輸入規制がされた種が何でこんなに出回ってるの?ひょっとして密輸じゃないの?』と思っても、それは人として自然な感情なので責めれるものではありません。
・だから「説明責任」
そう感じる人が年が経つ度にどんどん増えていきます。
でもね、さっきの撮影をしておけば1発で疑念を払しょく出来るんですよ!
するかどうか?ですね。
さっきの「痴漢」の話に戻すと、その頃は周りはほとんどが「女性」になってますよ。
僕が「レアな未判定種」を複数種飼育してる立場なら、すでに今年2019年の時点で「両手を上げて」一切疑いが掛からないように立ち回りますね!
・結局は『俺やで?』
周りが全部「女性」に入れ替わってもなお「両手を上げない=未対応」の姿勢を続けると、一度事が起こるとまずと言うか確実に疑われますよね?
こういう人に限って疑われると怒るんですよねw
『俺やで?セフレ5人おるで?お前みたいなブサイク触るかよ』とか反論しても「無罪=画像」を提示できなければその言葉にもはや力は無いんですよね。
・「未判定種」を飼育するにあたり
僕はけっこう微妙な段階に入って来てると感じています。
でね
SNS上ではよく【交配】【抱卵】【ハッチアウト】の画像が出てきますが、ほとんどがアメリカザリガニだよね?
僕の調べ方が悪いのかもしれませんが、直近に撮影されたと思われる【未判定種】が全然出てこないよね?
それが何を意味するのか?
・「CB個体」の証明
これが大事になるんじゃないかな?
結局ね、途中のプロセスが全くない中でいきなり「未判定種の稚ザリ」が販売されだすと「密輸」と勘違いされる可能性が出てきます。
これを「密輸」と疑う人は必ず出てくるだろうし、『写真を撮ってないけど、とりあえず信じてくれ』と懇願されたところで仲間内のアクアリスト連中が信じてくれてもあまり意味がないと言うか、一般人が「その話」に整合性を見出せるかどうか?じゃないですかね?
とにかくね
今年4月30日で「平成」という時代が終わり、翌5月1日から新元号を迎えます。
この話をいつまで続けるのかな?
僕的には「密輸」がどうだってより、最近は「未判定種」の存在自体が良く分からなくなってきました。
そんなところかな。
長くなったし左手がパンパンになってきたので「販売」についてはまた後日で。
終わり。