それでは1つ前に書いた
「ニホンザリガニ」について。
2000年に「絶滅危惧Ⅱ類」に指定され、生息域の南限にあたる秋田県大館市の個体たちは「天然記念物」に指定された日本固有の在来種のザリガニ。ソレが「ニホンザリガニ / ヤマトザリガニ」です。
自然下のニホンザリガニは東北3県でも生息できる環境と言えますが、手っ取り早く北海道まで行った方が発見できますね!
本当は年初にもっと詳しい内容で公開する予定でしたが、文字数がエライことになるので今回の記事は項目自体も減らして大幅に端折って書いています。説明不足と思われる箇所については脳内補完をして頂くかググって下さい。
・絶滅危惧Ⅱ類(VU)
ランクはここで「絶滅の危険が増大してる種」となり、ニホンザリガニが指定された経緯は過去に2回ほど大幅に数を減らした時期(ほぼ崖)があり『これではマズい!』とかだったハズ。つまり100年後には『絶滅してるかもね?』って感じだから後数年で絶滅することなどありえません。
・大幅に減った?
現在の北海道にどの程度生息してるかは北海道庁ですら把握していませんが、広大な面積故に道内をくまなく調査できないので専門家によっても見解が異なり、少なく見積もっても数百万匹はいてるであろう…と言う人もいますね。ただね、200年前には道内に100億匹ぐらいはいてたと思うから大幅に数が減った事は間違いないでしょうね!シランケド
・数を減らした最大の理由
問答無用で環境破壊です。
人の手によって自然が破壊されたら環境破壊となりますが、平たく言えば「宅地開発」「治水」「インフラ整備」等の人が生きていく上で必要な事でも「開発」と言う名の環境破壊になります。
・人が生きる為
特に自称生き物大好き連中って堤防のコンクリート化すら否定的だよね?
本気で言ってんの?
2019年7月-鹿児島豪雨
どうすんのコレ?
2018年7月-西日本豪雨
またこうなってもいいんだ?
そもそもさぁ、こんな大雨が一度でも降ってしまうと大事に保全活動をしてようが生き物はかなり流されるからね。
2018年7月-西日本豪雨
ここまでの大雨が降ると牡蠣の養殖にも甚大な被害が出ましたが、どう考えても人命と財産を守る方が先でしょ。まぁ賃貸住宅の人は引っ越せば解決すると思いますが。
・レジャー開発
日本の国土の約20%を占める北海道。これが1つの地方公共団体であること自体がすでに謎ですが、そのあまりにも広い面積故に第一次産業がメインでもあります。でもさ、第三次産業を作らないと若者って都市に逃げるんですよ。北海道は「スキー場」や「ゴルフ場」もクソほどありますよね。
内地で無責任に『自然破壊がー』を言ってる連中は本質がわってないんだろうけど、このようなレジャー開発が無ければインバウンドどころか国内旅行すら…
現在の人口530万人と最低賃金があると思うなよ?必然的に離婚率も上昇してただろうね。
・木を切るだけでも?
始めは信じられなかったんだけど、ニホンザリガニが生息する小川の周辺の木々を倒木するだけでも日の差し方や地形の変化、その後の落ち葉量等の複数の要因よって水質が変わる為かニホンザリガニが消えると言われています。
ただね、今はもうほとんど無いらしいんだけど、30年前とかは「薪ストーブ」が多かったから倒木も多かったらしいです。北海道は寒いからねー。
誰も好き好んで木なんて切らんでしょうに。筋トレで倒木を選ぶ奴なんてロッキー・バルボアぐらいしか知らんわw
・そうは言っても?
実は北海道の自然は回復しています。例えば戦後すぐに植えられたドングリの木なんて秋には1本で200~300㎏もドングリを実らせるらしいです。5本もあれば成体のヒグマが冬眠できるぐらいのカロリーになるらしいですね。
・北海道経済
ぶっちゃけヤバいです。北海道はこれから急速な人口減に見舞われる予想になっています。(※全国1位)
高齢化率も高いし何より限界集落が増えていますね。道の財政が厳しいのでコンクリートの対応年数50年を迎えだしたインフラの大規模修繕費用も工面しにくい状況なので、これから道が管轄する「道路」や「橋」なんかもバンバン廃止に追い込まれます。
・大底を形成した?
僕が聞いてる話では「絶滅危惧Ⅱ類」に指定された際も『このペースで減少すれば』という条件があった…。らしい。
現在の北海道の自然状況を考えれば確実にニホンザリガニの減少は緩やか…と言うか止まったハズ。もしも、まだ絶滅へ向けて数を減らし続けているのであればもう人間には止められない。
・だがしかし?
減少スピードが緩やかになり大底を形成しようが、ウチダザリガニが入り込んだ場所にはもう戻れません。
オマケにニホンザリガニは遺伝子レベルでは非常に細かく分類できるそうなので、出所が不明の生体を繁殖させても自然下に戻す場所はありません。
・総括
天に委ねる(笑)
具体的な策があるのか?
結局最後は「ヒト」「モノ」「カネ」でしか解決できないんじゃない?
そういうわけで!
「ニホンザリガニ」については色々な意見があると存じますが、まずは冷静に再分析をするべきなんですよね!僕は別に『自然下の生体数が多ければ乱獲してヤフオクで小金稼ぎをしてもいいよ!』なんて言ってないから!
・水槽で飼育する目的
現在飼育してる人
将来飼育する予定の人
いろいろですよね?
僕の個人的な意見としては、やはり「一部が天然記念物」「絶滅危惧Ⅱ類」のワードが重いのかな?と。
大阪市内にはニホンザリガニなんて元々いないし大して深くは考えていませんが、外国産のザリガニを飼育してる身分が『あーだこーだ』言える事は無いのかな?と。(笑)
・飼育にあたり
店頭価格ですらこの安さ…
7秒ぐらい考えましたがもちろん購入していません!この時の所持金は300円だねw(※息子が200円ガチャで使った)
無理無理!
・生き物に根性論は不要
ニホンザリガニを飼育する場合は素直に「水槽用クーラー」を用意して下さい。全てはそこからです。
お金が無くて用意できないのであれば分不相応なので素直に諦めて下さい。
イニシャルコストもさることながらランニングコストもなかなかなので、ニホンザリガニを飼育する場合は相応の覚悟が必要となります。(※大型肉食魚の飼育ぐらい?)
・先に余談
生き物業界に疎いから何とも言えないんだけど、動植物を問わず「天然記念物」「特定外来生物の継続飼育」「特定動物の許可飼育」といろいろ分かれていてややこしいよね?
出先機関の「環境事務所」や「各自治体」にて書面でのやり取りが必要になる…という事は“もれなく”人件費もかかってきます。
「ヒアリ」や「セアカゴケグモ」なんて論外なんだけど、2018年4月に新たに特定外来生物に指定された「アリゲーターガー全種」。この種の危険性や定着リスクについて懐疑的な人も多いと存じます。
危険だから「特定種」に指定してるのに継続飼育ができる謎。それならいっそ種別にランク分けをして所得制限を設けて1匹いくらで税金(※地方税)を搾取すれば良いじゃん(爆)
例えば年収800万円以上でアリゲーターガーの飼育がOKとか。(※税額:1匹17,800円 / 年)
SNS上では『スマン、アリゲーターガー飼えん奴おりゅ?』これだよw。『スマン、ワイはアカミミガメが限界や…』とかw
オモロいやろwww
現実的な話をすると、それぐらいの高給取りになると外での付き合いが多くなるから面倒くさいアクアリウムなんて大してやらんだろうから割と理に適ってる。と思われる。
まぁ好きな人は好きだから飼育をするとしても環境を確実に整えるだろうね。もう一つ言うと、金持ちは最後はお金で解決できるんですよ。お金を持ってない奴が「ただ好き」って理由で身の丈に合わない生き物を飼育するからカオスになるんだよ。
・つまりどういう事?
外来種(生き物)の飼育自体を課税対象にするという事ですね!
数が増えやすい種は一律課税、教育上使われやすい生き物には除外指定を設け、それ以外の種については1匹いくらですね。
地方税にして各自治体の条例で縛れば“特色”なんかも出てくるし、『流行ってるらしいから、とりあえず飼ってみようかな?』みたいな人が少なくなるから外来種の放流も間違いなく減る。
オマケで書いとくと「納税」という義務を果たす以上、それなりの「発言」という権利が付いてくるので誰に何を言われることもなく堂々と飼育ができるよね?
店頭販売以外のネット販売でも「納税証明書」を提示しなければ購入できないように義務化すればいい。アクアなんて道楽なんだから課税した所で一般人は誰も文句を言わんでしょ。文句を言うのは…w
とまぁエンドを決めてザリガニ飼育を始めた僕は平気で“こういうこと”を書いちゃうから(笑) もしくはニチザリに完全移行だわな?いや、アメザリは非課税だわ!
・飼育するにあたり
我が家にいる「未判定種ザリガニ」なんて外来種だからどうでもいいんだけど、ニホンザリガニについては日本の固有種だけに安定した長期飼育に向けて飼育者同士がしっかり情報交換や相談ができるネットワークを構築するべきだと思うんですけどね。
難しいかな?
てかさぁ…すでにSNS全盛期なのに確立できてないって事は金輪際できないだろうね(笑)
・最後にとにかく!
とりあえずお金を出せばいくらでも買える種です。とはいえ、無茶苦茶な飼育をしてしまうと世間様から後ろ指を指される事態に発展するリスクがある事を頭の片隅にでも置いておく必要があると思います。
最後は連帯責任だからね!
終わり。