少し前に多少は話題になったかもしれない「ザリガニの全種規制」ですが、アメリカザリガニしか飼っていない人や自然下で捕まえてきた生体を家庭で飼育してる方々には何の影響もない話なのでスルー推奨です。
そもそも!
この「未判定外来生物」に指定されているザリガニ種はインターネット上(ヤフオク等)で当たり前のごとく販売されています。
っていうか!
【Cambarellus texanus】
小さいドワーフ系。
【Procambarus vasquezae】
カンバルス属みたいにハサミが大きくなる種。アメリカザリガニよりも小型かつ温厚なので飼いやすい。
探さないと見つからないので画像は割愛しますが、この種以外にも「青ザリ」としてホームセンターでも販売されている
【Procambarus alleni】
昨年問題になったメス単独で子孫を残せる単為生殖の「ミスクレ」でお馴染みの
【Procambarus fallax】
元となるスロウザリガニの変異種と考えられているので正確には(forma virginalis)が後ろに付くそうです。
っとまぁ、探せば実店舗でも販売されています。
うん、まぁ…www
ネットや実店舗で当たり前のごとく販売されているので『ちょっと変わったザリガニだなぁ~』ぐらいのザリガニ初心者であれば「未判定外来生物」というワードに辿り着くことなんて無いんですよね。
意味が解るかな?
僕が最後に購入したのが「フォーミス」でありソレ以降も定期的にヤフオクを覗いていましたが、販売者の誰一人として『この生体は未判定外来生物です』の注意書きをしてないんですよね。(※たぶん)
そもそも「未判定外来生物」を知らないからそのような愚行になるわけで、知っていればもう少し販路を考えられたであろうと。
結果として多くの勘違い飼育者を排出し、SNS上では朝から晩まで延々と「未判定種ザリガニ」の自慢大会にリツイートで大々的に拡散する始末。
どのみち…
規制待ったなしだわなw
一連のコレら行為を「当たり前」や「当然の権利」と勘違いした飼育者にとって今回の規制は受け入れがたい現実だと思います。指定後は生き物を使ったオナニーができないし現金化もできないもんね?
もう「誰が悪い?」という話ではなく、そもそも有ったのかどうか知りませんが自浄作用を無くした業界全体の連帯責任であって、未判定種ザリガニの寿命を一気に縮めたってだけの話でしょ。
ここまで書くと『オドレも未判定種ザリガニ飼っとるやんけ おっ?』なんて言われそうなんだけど…えぇ法律の範囲内で飼っていますね。
ちょっと言い訳になるかもしれないけど、特に繁殖や長期飼育に絡む重要な部分は全てパスワード制限をし一般公開はしておりません。
そもそも自ら調べないと僕の記事には辿り着かないし、何より一度も現金化してないからね?「ウォチタ」みたいな絶対に値段が付くような生体を100匹以上処分してきた人なんてそういないんじゃないの?シランケド
それこそ抱卵ハッチアウトまで持っていければSNSでこれでもか!ってぐらい自慢をし、もれなく現金化するのが人間の性だと思いますが僕はそういうのに興味が無いんですよ。
「ウォチタ」にしろ「フォーミス」にしろ『アメザリ(clarkii)と何がどう違うのか?』を個人的な探求心で調べてただけだから、仮に「特定種」に指定されようが書類を提出すれば終生飼育が可能なわけで何も痛くない。
・未判定種ってなに?
簡潔に言うと「まだ日本国内には持ち込まれていない生き物」であり、在来生物との力関係であったり自然下への被害を考慮し正規の輸入ができない状態の生き物です。(※その傾向)
つ ま り ?
すでに国内で流通していることが大問題であって、本来であれば即時規制となっても何もおかしくありません。
いろいろ大人の事情があるだろうから今まで未判定種ザリガニがアホほど市場に流通していたわけですが、僕から言わせれば最後に規制された2006年2月以降のこの14年間は壮大なロスタイムだった。
そもそも文句を言うこと自体がお門違いなわけで、本来であればアメザリの飼育を始めた2017年にはお目に掛かれる事なんてなかったから、現在「ウォチタ」と「フォーミス」を飼育できることについては『いやーラッキ~ 滑り込みセ~フっ』ぐらいの感覚なんですけど(笑) 僕はね!
・特定種指定は確定⁉
ちょっと調べました。
この辺りかな?
例えば一切の輸入実態のない個人であろうが、必要な物は「複数の情報」だけなので環境省に書類を提出することが可能です。
原則的に届出を受理した日から6ヵ月以内に判定を下すことが書かれていますね!
このフローチャートを見てもらった方が早いですが、未判定種の輸入届出を提出すると「無害判定」又は「有害判定」のどちらかになり「預かり」は存在しません。
現在日本国内では地域限定とはいえ「アメリカザリガニ」と「ウチダザリガニ」による被害が確認されている中でこれ以上新しいザリガニ種の輸入が認められるわけがありません。
つまり、「未判定種ザリガニ」の輸入届出を提出した段階で「特定外来生物」に指定される流れは確定してたと言えます。
だからこういう(↑)考え方もできるわけですが、このリストを提出した人物にしか真意がわからず現に賽は投げられたわけで、ゴチャゴチャ言う暇があるのなら今後に向けてアクションを起こした方が建設的です。
オマケで書いておくと、今回の一連の流れは「外来生物法」の運用にあたり決められた手順に沿ったものなので、あくまでも「制度上」の話であって感情論は不要です。日本は法治国家だからね?
で だ !
何だかんだ言って納得できない人の方が多いと思うのでちょっとだけアドバイスをしたいと思いますが、そもそも「外来生物法」は穴の開いたバケツと以前にも書きました。
今回の指定を巡っても一部がガバガバなので“節税”が十分可能です。“脱税”はダメだからね?
すなわち「法律の範疇」を理解する必要がありますが、具体的な手順を書いてしまうと対策されそうだし、むしろ「教唆」になる可能性があるから一切書けません。しっかり考えればわかると思いますけど。シランケド
Kit Fisto。