何かと話題のアメリカザリガニ。
現状は【輸入】【販売】【移動】【飼育】【繁殖】の全ての行為に規制がなく、みんな大好きマッカチンです。
そしてバトルが多いですね!
基本的な構図は「飼育者VS飼育者」になりますよね?
後でもう少し詳しく説明しますが、僕の意見としては『できるだけバトルはしない方がいい!』コレに尽きます!
そういう訳で!
急遽というか、この「アメリカザリガニ」についても『自分はこう思う!』を語っていきます。
が!
僕の記事を定期的に読んでくれている方は薄々気付きだしていると思いますが、僕は「外来種」の飼育を始めて1年ちょっとなので、「どちらか」と言うか限りなく「一般市民寄り」の意見になります。
「アメリカザリガニ」の飼育をしたので、アクアリストの「気持ち」も少なからず多少は理解できると言ったところです。
では、直球ですが。
・「特定」に指定されるのか?
これを気にしてるというか、心配をしてる飼育者が多いと思います。
どこかの記事で『98%の確率でソレはないだろう』と書きました。
これにはしっかり理由があって、環境省単独で決めれる話ではないからです。
・教育現場における「教材」
小学校では現在でもアメリカザリガニが教材として使われています。
正しくは『アメリカザリガニも』になりますが、やはり各家庭の事情によって飼いたくても生き物を飼育できない場合があります。
特に小学校においては義務教育期間中でもあり、「子供達が生き物と触れ合える機会」を必ず設けます。
安易に「アメリカザリガニ」を特定に指定してしまうと、教育現場で使えないどころか「これからの子供達からザリガニという生き物を取り上げる」ことに直結します。
そして、「教材」として使うかどうかは都道府県の各教育委員会の方針に委ねられています。
・教育委員会制度
これは「地方教育行政」の中の「教育委員会制度」であり、束ねるのは文部科学省になります。
「省」が変わりましたね!
当然ながら日本の「組織」はほぼ縦割りなので、あとはお察しで!
・「環境省」という…
多くのアクアリストは環境省は絶対の存在と言うか『ははーっ環境省様ー。』みたいになると思いますが、それはアクアリストの常識であって世間の非常識。一般的な話で言えば最強官庁は問答無用で財務省です。
各省庁の予算を握るのは当然のごとく、代議士の先生方もお国に予算を持って帰らないといけないし、歴代大臣を振り返ってもほぼほぼ取り込まれてますよね(笑)
何より『消費税を10%に!』のスローガンを掲げてるのはここと朝日新聞でしょ。
・弱小官庁
仕事内容をみればわかりますが、そもそも「省」に上げる必要なんて全く無いんですね!(※2001年に改組)
ただただ大臣ポストを1個増やしただけ。「環境庁」に戻しても何も問題ありません。
つまり、11ある「省」の中で最弱官庁になります。
※最後に書く「想定しうる最悪のケース」で出てきます。
・結局…「特定」指定は…?
無いでしょう!
アメリカザリガニを「特定」に指定してしまうと社会的混乱を招く恐れがあります。
「アカミミガメ対策推進プロジェクト」を当ブログで軽く触れましたが、まぁ縁日とかでも売ってるミドリガメですよね。
アカミミガメを「特定」に指定するのは最初から無理な話で、確か同プロジェクトもH28年度からの3年間の時限処置だったのでH30年度(H31.3.31)で一度終了する予定のはず。(※たしか)
その後も引き続き何かしらのアクションがあると思いますが、とにかく「特定」指定は無理な話でしょうね。
・指定されなければOK?
「特定」であろうが「未判定」であろうが「要注意(生態系被害防止)」であろうが、言葉一つの違いであって「外来種 or 外来生物」になります。
本来の日本の自然環境を考えれば、迷惑にならないように謙虚に飼育をするべき生き物です。
・「輸入」の不思議
今やアメリカザリガニは日本全国に分布し、一部の地域(田んぼ)では実害も確認されています。
『なぜ今でも輸入できるのか?』
理由はわかりませんが、僕は不思議で不思議で…
というのも!
・輸入個体を繁殖する人=間接利益
・輸入個体を飼育する人=愛玩目的
三人三様とはいえ、多くの一般人には全く関係ない話なんですよね。
それに、すでに相当数の新しい「色」が日本国内に入りましたよね?第2、第3の「チタニウム」が入ってくるのかは個人的に気になる所ですが、もう日本人が「新しい色」を作っていけばいいんじゃないの?
そういうわけで!
アメリカザリガニについては外来生物法における「特定種」の指定はありえないと思うので、今後も各家庭で飼育ぐらいは出来るでしょうね!
『ぐらいは…』
・今後一切の「規制」がないのか?
これは状況によるでしょうね!
フェーズで考えるべきですが
1.輸入規制
2.販売規制
この順番で大いに可能性があります。
ただし!
輸入規制を掛けようと思っても、今の環境省の対応(仕事の遅さ)では5~10年ぐらいかかるんじゃないかな?
・バトルはしない方が良い。
当ブログではさんざん言っていますが、色々な思惑があるからバトルが起こるのは仕方がない事としても、大人の対応として「落とし所」はしっかり考えるべきですね!
当事者間で口喧嘩をするぐらいなら特に…周りを巻き込むと波風が立つ…いや、そんな事はどうでもいい!
要はね
目立つんですよ!
それが「良くない」って話ですね。
前回の【密輸騒動】の話にも当てはまりますが、他の生き物の飼育者たちの目にも留まりますよね?
それが良くないんですよ!
これは【未判定種】にも言えますが、あまり派手なアクションを起さずに『シレー』と大人しく飼育しとけば環境省も忘れるんですよ(爆)
アイツらは大した仕事はしてないけど忙しいらしいからね!(爆)
つまり?
環境省は「ザリガニ」にも注視してるけど、その他多くの「外来生物」にも目を向けています。
その他の外来生物で問題が起こり、環境省がそちらを向けばザリガニ飼育者は『ラッキー!』であり、環境省に『未判定種?ナニソレ?』と言わせれば勝ちですよ!
オマケで言うと、アイツらの仕事も1つ減らしてあげる事ができますね(爆)
・問題提起するにあたり
これも以前どこかで書きましたが、中途半端な覚悟で問題提起しない方が良いでしょうね!
つまり?
『目的は何なのか?』って話にもなりますが、そもそも論で切り捨てると『皆が皆、真実を知る必要はない!』であり、現実社会では「シロかクロか」でバッサリ切れる事の方が少ないわけで、基本はグレーであり玉虫色決着にする事の方が多いですよね?
僕も「密輸」で記事を書きましたが、本来はこんな物騒な言葉を使うべきではないし、下手をしたら「パンドラの箱」を開ける事になりかねない訳です。
その先に何が待ってるのか?
日本国は法治国家だから絶対に禁止品の「密輸」を認めるわけにはいきませんが、過去として「終わった事」をあまりほじくり返さない方が良いのでは?
だからね、今年4月30日で「平成」が終わるでしょ。
僕はね、「恩赦」って言葉が好きではありませんが、節目として切り替えるならこのタイミングしか無いんですよね。
過去に何があったとしても一度水に流して「リセット」すれば良いと思うんですよ。個人的に!
ただし!
「これから=未来」については襟を正す人は襟を正し、その他の飼育者に「誤解や勘違い」を与えない立ち回りが求められると思います。
言うて僕みたいにザリガニ飼育のエンドを決めて飼育を始めるような人には全く関係ない話だから、これから向こう10年、20年とザリガニを飼育していく予定の方々は頑張って下さい。
本件はここで終わりとなりますが、せっかくなので【ネタ】でも書いてみようかな?と。
そう…
『想定しうる最悪のケース』
現在ザリガニを飼育されている方々は「アクアリストの立場」として「外来種や放流」について考えると思います。
上でも書きましたが、「アクアリストの常識=世間の非常識」「世間の常識=アクアリストの非常識」になることが多々あると思います。
テレ東の「池の水ぜんぶ抜く。」
これなんてマンマだと思いますが、多くのアクアリストは企画自体に否定的ですよね?
でもね
一般論で言うと『アホどもが放流した外来種を駆除したってるんやで?』『ケツ拭いたってるんやで?多少のリスクぐらいあるやろ?』ぐらいだと思うんですよね。
だってさぁ、外来種を放流しなかったら「かいぼり」なんてしなくてもいいからね!
そろそろ本題に。
先に補足をすると、僕が一番危険視してるのが
ズバリ、これです!
今や当たり前のように屋外採取で「野生の色変わり個体」がそれなりに見つかりますよね?
これがそもそもオカシイ!
アメリカザリガニが日本へ移入されたのが1927年(昭和2年)であり、今年2019年からみてもまだ100年も経っていません!
日本国内で初めて「白化個体」が見つかったとされるのが1980年代後半。今から約30年前になりますが、アメリカザリガニの進化の歴史を考えればこの「100年」や「30年」はあっという間になります。
本記事冒頭で「マッカチン」という言葉を使いましたが、これはアメリカザリガニの別名であり、方言になるそうです。
軽く調べると関東の方言らしいです。
そう、関東なんですよ!
アメリカザリガニが初めて移入されたのは神奈川県でしたよね?
「マッカチン」の方言が北海道や九州で使われる言葉ならまだ理解できますが、関東で使われる方言なんですよね!
アメリカザリガニが本当にこの短期間で偶発的に色が変わる生き物であるならば、日本に移入された当時から「白色」や「青色」がいないとオカシイし「マッカチン」なんて言葉は使われてないハズなんですよね!
どう思います?
これを本当に調べていこうと思うと、過去の文献や書物を調べていかない事には始まりませんが、僕はメンドクサイのでしません。
とにかくね
あまりにも日本国内で「野生の色変わり個体」が見つかり過ぎだと思うんですよね!
確証はありませんが、仮に初めて「白化個体」が出現したのが日本であるならば、やはり「東洋の奇跡」…理由は何でもいいと思いますが…
例えば
大阪市の場合で考えると、屋外で「色変わり個体」が出現しても大してと言うか…さほどと言うか…全く問題になりません!
大阪府の中でも大阪市の場合はそもそも壊れる自然自体が無いんですよね(爆)
それに、昨年に担当部署に確認を取っていますが、大阪市の場合は…
担『外来種ですか?ええんとちゃいますの?大阪市の池や川は柵で囲ってるから入れんでしょ?』
担『そない危ないのはいませんわ。それにアンタ。駆除する言うたかて、そんなお金がどこにありますの?えっ?』
要約したらこんな感じでしたね(笑)
外来種の「認識」自体が各自治体で異なるんですよ!
オマケで言うと、2025年大阪万博の開催が決定したから大阪メトロの延伸であったり、更なるインフラ投資で莫大な予算が必要となります。
大阪市『外来種?』
大阪市『知らん知らん。』
大阪市『ナニソレ?』
ここまで書くと怒られそうなんだけど、これが大阪市の本音ですね!
基本的にはどこの自治体でも駆除の予算が通りにくいからこの傾向になると思います。
しかし、絶対に出てはいけない場所があります。
ここからが「最悪のケース」です。
ズバリ!皇居のお堀です。
この場所もコンクリートでガッチガチに整備された場所なのでアメリカザリガニが定着する事はまず考えられませんが、もしも!仮に!この場所から派手なアメリカザリガニがいっぱい見つかり、一般参賀で並んでいた民衆がSNSで呟くとします。
『皇居のお堀に気持ち悪いザリガニがいっぱいいてるんですどー。』みたいなw
リツイートが増していくでしょう。
場所は皇居です。
確実に話題になります。
この話を聞きつけたテレ東w
「かいぼり」をしなくても「実態調査」を申し入れるでしょう。
場所は皇居です。
管轄は「内閣府宮内庁」です。
横には霞が関w
テレ東の「池の水ぜんぶ抜く」で取り上げられると、まず都知事が来ますわ。各省庁のお偉い官僚も来ますわ。各メディアも来るでしょう。
「J-CASTニュース」みたいなゴミ媒体が報道しても全く意味がありませんが、全国紙が報道すると話は別で「政治」「経済」「国際情勢」「軍事」等々のそれぞれの専門家の目にも留まります。
そして…「宮内庁」…
この手の話題になると教えなくても呼ばなくても「あの男」が間違いなく参戦してきますw
明治天皇の玄孫「竹田恒泰」w
絶対「敵」にしたくないメチャクチャねちっこい人です。
独自のチャンネルも持っていますが、絶対に取り上げるでしょう!
STAFF『輸入されたやつみたいです。』
竹『ザリガニとか輸入してんの?バッカじゃんwで、なに?放流しちゃったの?』
STAFF『そういうのがあるみたいですよ』
竹『はいっ規制!皇居に放流するとかコイツら何考えてんの?マジで迷惑なんだけど』
もうこの流れですね。
更に問題なのがこの人のフォロワーはほぼ「右」です。これを外国からの侵略と捉えられると…特にTwitter上ではザリガニの飼育者に無差別総攻撃がくる可能性が非常に高くなります。怖いねーwww
話を戻し
この調査中に時間を割いて総理が来るとします。
完全に\(^o^)/オワタ
各官僚の皆さんが環境省の役人を『お前ら仕事してんの?』みたいに冷たい視線で見下し、小池のオバハンなんて『東京オリンピック前にいらんことしやがって…』と顔面が引きつってるでしょうね(笑)
ここまで行けば環境省もチェックメイトで、全中間行程を総スキップで「省」の存在意義をかけてアメリカザリガニの規制にマッハで取り掛かるでしょう。
まぁないよ!絶対にw
何て言うのか、物事を一方通行で考えると対極が見極めれないし、むしろね
逆にね!そう、逆に!
『どこまでやれば一般人は怒るんだろう?』って考え方も面白いと思うのね!
いや…既に怒ってる人たちもおるけど…
そういうわけで!
アメリカザリガニについては「厄介者の外来種」のレッテルが貼られているので、できるだけ変な話題を取り上げず「シレー」としとけば良いのではないか?と。
「未判定種」の問題もそうだけど、ザリガニ関連を取り巻く環境は決して明るいものではありませんが、全ての飼育者がそれなりに謙虚に飼育を続ければ「規制」等も延命延命延命で先延ばしに出来るだろうし、「今までと変わらない日常」も続けていける事は十分可能だと思います。
あとは…
もっと敷居を下げて新規飼育者を増やしていく努力も必要になりますね!
民主主義とは「数の力≒数の暴力」だから全体のパイを増やしていけば…
まぁ知らんけどねw
終わり。