先日の第5回特定外来生物等分類群専門家グループ会合(無脊椎動物)議事録にも名前が出てきた【ザリガニペスト(かび菌)】
一体何なのか?
昨年2018年にニホンザリガニを調べている”ついで”で調べていましたが、環境省や北海道庁に問い合わせても明確な答えを頂けませんでした。
北海道庁については『ナニソレ?オイシイノ?』…ここまで書くとさすがに怒られるね(笑)
ザリガニ種を介して媒介?する病原菌?という所まではわかりましたが、それ以降が全くわかりません。
要は!
・発生原因
・繁殖率
この辺りですね!
感染力が非常に強く、最悪の場合は数カ月で1水系丸ごと絶滅に追いやられる…ザリガニ種(甲殻類)だけの話かな?それとも魚類に両生類や水生昆虫も含め水生生物全体に影響があるのかな?
それすらわからない…
それもそのはず!
つまり都市伝説です!
ザリガニペストについて本気で調べていこうと思うと海外の文献を探していく事になるので英語に自信がある方は是非挑戦して下さい!
ちなみに!
「翻訳ソフト」を使っても無駄ですよ!アレでは微妙なニュアンスが解からないので、できれば英語ができる外国人のお友達(※理想は若い女性)がいればベターで、可能であれば無脊椎動物に詳しいそれなりの識者に直接お話を聞くのがベストです。
到底無理な話だわなw
誰かさぁ、下心丸出しで構わないから講師がピチピチギャルの英会話スクールに通ってよw
【ニホンザリガニ】を調べていると割と出てくるザリガニペスト。もはやニコイチの関係ですが、ニホンザリガニについてもザリガニペストで死滅した報告が未だに無いハズです。(※北海道庁も未確認)
もちろん『ザリガニペストを軽視して良い!』等の内容ではありませんが、情報が極端に少ないだけに色々な形で”伝言ゲーム”になっている事が多いのでは?
一回冷静になろう!
現在日本国内で流通飼育されているアメリカザリガニも含め未判定外来生物(※ザリガニ種)において、北米大陸を原産地とする種についてはザリガニペストに対する免疫がある事が知られています。
場所はココですね!
主に「ミシシッピ川流域」になります。
アメリカ合衆国ということで…
北米大陸です。
続いて同じスケールで移動
ミナミザリガニ科になるのかな?
現在は特定種に指定された「ヤビー」「マロン」「レッドクロウ」を始め、タスマニアオオザリガニやトゲザリことEuastacus armatusもそうですね。
これらはもう関係ないから割愛。
とにかく
オーストラリア大陸
続いて同じスケールで移動
ザリガニペストの被害がそれなりに報告されているらしい…
ヨーロッパ大陸
最後に同じスケールで…
我が日本列島
何かピンときませんかね?
そう「大陸」と「列島」の違いですよね?
以前にも出した画像ですが
これは本州の「分水嶺」と「河川」の関係です。日本列島は縦に細長い割に標高が高いので世界と比較しても「川の流れ」が速いことで有名です。
※2 日本最長の川は新潟県と長野県をまたぐ信濃川(367km)、北海道最長は石狩川(268km)
ウチダザリガニは河口側の汽水域にも生息してるそうですが、仮にそこいらのウチダザリガニがザリガニペストを発症しても最上流に生息するニホンザリガニの生息地まで進行することはまず不可能でしょう。
そもそもザリガニペストの菌単体としての大きさからして単独で川を遡上できるのか?という疑問も出てきますよね。これは人類が徒歩で月に行くぐらい厳しいのではないでしょうか?
ソレに加え日本の四季には「梅雨」があるし、近年ではゲリラ豪雨による大雨で川が濁流と化したり等々。そもそもね、被害が報告されている流れの緩い「大陸の川」と日本の「列島の川」を同じものさしで測る事自体がナンセンスです。
ただし!
今回の議事録内でも書かれていますが、環境省は【ザリガニペスト】を危険視しています。
まぁ当然ですよね!
未だに日本国内では事例が無かったとしても、一度入ってしまえばそれなりの水産被害が出る事も安易に推測できます。
出てからでは遅い!
ここまでは理解できると思いますが、センスの良い方は『あれっ?』と思うはず!
そうです!
この議事録内の前提では自然下飼育下問わず「ザリガニペストは自然発生する」と読み解けると思いますが、上の説明の通り日本の河川の多くは流れが速く清流が多いですよね?飼育下においても現状はザリガニを簡単に殺す環境が主流ですよね?
相当確率の低い条件が複数揃わないと無理な話だと個人的には思えますがどうなんでしょうね?
書こうか悩みましたが、【ザリガニペスト】を本当に危険視するのであれば現在市場に出回る「シロの未判定種」を規制するのではなく…先にする事があるよね?
書いていい?
そうです…ズバリ!
アメリカザリガニと言えば近年では「タイゴースト」が有名になりましたが、最近でも違った名前の生体が海外からコンスタントに輸入されています。
中にはザリガニを輸入して生計を立てられている方もおられるでしょう。
非常に酷な話になりますが…
………
……
…
まだまだ安泰やでw
現行法においてはアメリカザリガニに輸入規制を掛けれません!保全側はさぞかし阿鼻叫喚でしょう(笑)
でね、環境省にも確認を取っていますが、もしアメリカザリガニに輸入規制を掛けるならば法改正が必要になります。つまりアメザリを「特定種」に指定ですね。
これは無理な話です。
アメザリについてもこの後に別記事を書きますが、現行法ではアメリカザリガニを規制できません。一応『できるけどな!』と強がっていましたが、仕事内容的に「省」なのか「庁」なのかどっちでもいいような最弱官庁にそんな力はありません(爆)
以前書いた記事でも少し触れていますが、環境省は現場レベルの個別事案なんてほぼほぼ把握してないから基本的な仕事内容は「普及啓発活動」になります。
原則的に各省庁は縦割りだから小学校にチラシを配布するだけでも文部科学省に頭を下げないとできないんですよ(笑)
とまぁ、あまりおちょくってケツを割られても困るのでこの話はここで終わりますが、とにかく「細菌」「病原菌」「寄生虫」の類をこれ以上日本に入れない為には…輸入規制…が妥当なるんじゃないかな?
僕自身はザリガニペストを良く知らないし環境省に問い合わせた内容を本記事で書きましたが、できれば現在ザリガニ種を飼育してる方々は一度ぐらい本気で考えて欲しい内容だと思います。
もう一つ加えると、生き物業界って割と利害関係がハッキリしてるよね?特にザリガニ業界はバトルが多い印象がありますが、アメリカザリガニについては”新しい火種”ができそうで個人的には少し心配しています。(※さほど興味ない)
と言うのも、この問題に円満解決はありません。
もしも!仮に!
これから日本国内でザリガニペストの発症事例が確認されたとします。規模にもよりますが、第一次産業の水産関連事業でそれなりの実害が発生すると…
あとはわかりますね?
現状は手を付けれないアメリカザリガニについても大義名分ができるから…
たぶん一気に行くよ。
まぁ…遅かれ早かれ…ザリガニ種はその運命を辿ることになると思いますが…
いや、でもね?
10…20年後には「ザリガニ飼育=ニチザリ」になっていても素敵かもね?僕はニチザリの飼育にむしろ賛成派です。もちろん前提条件はイニシャルコスト代でまず10万円を用意できる人限定ね!
生き物の飼育とは本来お金がかかる道楽です。お金を用意できない人が何を勘違いしたのか強引に飼育しSNSに投稿をするからカオスになるんですよ(笑)
もちろん相応の知識と労力も必要になりますよね?できない人は分不相応だから金魚とかメダカとか更に簡単な生き物で良いんじゃないかな?
ザリガニペストについては…
とりあえず終わり。