家庭でザリガニを飼育していてドキッとする瞬間。
それは脱皮殻!
帰ってふと水槽を見ると…思わず『死んだ?』なんて心配になる時も大いにあるのでは?
単独飼育においては基本的にどの時間帯でも問題なく脱皮が行えるし、甲羅の浮き上がりを事前に確認していれば撮影も可能ですね!
問題は多頭飼育!
でも?
基本的に問題ありません。
こちらを読んで頂ければ「多頭飼育状態の自然界での脱皮とは?」的な内容になっているので、なんとなく雰囲気が理解できると思います。
TL3㎝ぐらいまでの幼体は細胞分裂が活発なので『ちょっと待って!』の我慢ができず時間帯や周りの状況も関係なく脱皮をする事が多いです。
そして!
要は、そのような競争を勝ち抜いてきた強い個体が成長すると基本的には脱皮中に襲われる確率はグッと低下します。(※絶対ではない)
そういうわけで!
久々にドキッとしましたが、最初は『死んでる!』と思いましたねw
これぐらいの大きさでも過去には同胞に襲われ食べられた奴もいましたが、亡骸については早く回収しないと…
すっげー水が汚れる!
生臭い匂いがして水も若干白濁します。
僕の場合はキモチワルく耐えれないので水槽を一度リセットします。
まぁ…1秒で脱皮殻と判断できるんですが…
この生体は明るい日中のこの場所が同胞に襲われにくいと判断したんでしょうね!
水面ギリギリですがアメリカザリガニはどこででも脱皮をします。(※できます)
撮影時は気付きませんでしたが
奥に本体がいました。
これは後程。
せっかくなので脱皮殻を引き上げてみました。
実は脱皮殻をまじまじと見るのは初めてです!基本的に興味がないし、多頭飼育中においては気付いた時は「時すでに遅し」でほぼ原形が残っていません。
脱皮ごときで時間を取られたくないので本来は完全スルーですが、今回は少し気になったので確認をしています。
というのも!
この個体は昨年の最後の抱卵個体で脱皮をせずに冬眠(仮)に入りました。
この個体です。
思い起こせば…
しっかり我が子を育て上げ…
2018年12月21日撮影なので、最初のハッチアウトが始まって3週間以上経っても残ってる稚ザリの為にユッサユサしてましたね!
コレが本来の姿です!
今回の確認は
バーンスポット部分です!
こちらが全体像で欠損無しの完品です。
すでに黒い点があちらこちらに確認できます。
一番気になっていたのが
この部分です。
このまま脱皮をせずにあと数ヶ月もしていれば確実にもげていたと思われます。
あとは長いヒゲの先っちょ。
ぐらいかな?
ライトで照らしていますが逃げません!
とりあえず長いヒゲの再生はできていそうです。
確認したいのは逆なんだけど…
無理です。諦めました!
脱皮後はガツンと色味が変わるのですぐに確認をしたいと思う人が多いと思います。
が!
ありえない!
脱皮後の甲羅はフニャフニャです。水中であれば「浮力」があるので一切問題がありませんが、このサイズになり水面から引き上げるとモロに重力が加算されるので生体への負担が相応にあると言えます。
しかし…
脱皮殻をまじまじと確認すると凄いよね?
特に「頭胸部の内部」はどこまで入れ替わってるんだろう?
ザリガニをある程度飼育すると脱皮ごときでいちいち驚かないと思いますが、「生き物」として改めて考えるとなかなか凄い行為と言えると思います。
とりあえず触れないので後で確保したいと思います。
騒ぎを聞きつけザリガニが1匹出てきました。
とりあえず「脱皮殻」を与えてみました。
すぐに食いつきました。
美味しそうに食べています。
「脱皮殻」については与えるか?与えないか?と飼育者によって異なるのかな?
この考え方が既に間違っています。というよりは「栄養」という認識自体をわかっていない飼育者が非常に多い印象があります。
「エサ」関連の方で詳しく書きたいと思いますが、すぐに「美味い不味い」の話に持って行くのが人間様の悪い癖で、野生動物はいちいちそんな事を考えて無いからね!
だから…コアラ…
でさぁ
「目」も脱皮してるんだね!
エアーが入ってるから確認できますが薄い透明の膜が確認できます。
「風の谷のナウシカ」でオームの脱皮殻が登場しますが同じですね!
宮崎駿やるなw
そういうわけで!
その日の晩です。
あら~色が…
んっ…?
ハサミが1本…
お前ちゃうやん…
ややこしい…
奥に行ったか…
逃げたか…
これねぇ…
最下層に行かれたら水槽をリセットしないと引き上げれません。
ただねぇ
夜になると上がってくるからね!
捕まえれる可能性がワンチャンあるとすればソコなので一応捕獲は完了してます。
続く。