はじめに!!!
別に「対立」を煽る目的ではありませんが、現在のザリガニの“飼育方法”を見渡す限りもうメチャクチャです。
これから書く記事の絡みでこの“内容”を先に書いておきたいと思いますが、僕の中ではと言うか当ブログでは「飼育者」と「キーパー」を差別化して使い分けています。特に深い意味は無いけど『何を目指すのか?』って話ですよね。
・キーパーって何?
初めてこの“言葉”を知った時は違和感しかありませんでしたが、「キーパー」なんてサッカー等のゴールキーパーぐらいしか思いつかないんだけどザリガニ業界では割と使われてますよね。
keep・er / kíːpɚ
何かを守る人?
そういえば2006月2月の改正外来生物法でアメリカザリガニ以外のザリガニは正規輸入ができなくなりましたが、日本国内で飼育されていた外国産ザリガニが絶えぬようにみんなで仲良く守っていきましょう!ってこと? で、今日に至るわけかな?
最終的に「ザリガニの密輸問題」についてはどこかの記事に核心部分をシレーっと入れ込む予定にしてますが、僕の経験則に基づく読みが当たっていればけっこうヤバいと思うのでお楽しみに♥ いや、気付いてる人はいるけど口に出してないだけかな?
この辺りを書き出すと1本の記事ができるのでここで終わりますが、「ザリガニ」という不思議な生き物を割と舐めてる人が多いよね?
・お手軽に飼える?
まぁお手軽ですよね。
その辺の池や川で捕まえてきた生体を今日の今日から飼い始めれるからね。つまり事前準備が要らないってことね!
バケツに入れてるだけでも屋外採取の元気な生体はそう簡単には死なないからお手軽ちゃあお手軽だよね。海水魚でコレはありえないけどねw
要は『死ななければ何でも良いのか?』って話になってくると思いますが、それで『良いよ!』って言っちゃうとただの根性論なんですよ。つまり「お手軽」を「手抜きでいい」や「横着ができる」と勘違いする人が出てくるわけです。
ちなみに、お子さんが興味本位で連れて帰ってきた場合はコレでOK。2ヵ月以内に飽きる子が大半だし、わざわざ水槽なんて買わなくて結構です。続けれそうだったら買ってあげて下さいね!
・飼育者とは?
本来は飼育が好きな人は総じて「飼育者」で良さそうですが、それでは差別化が図れません。
どの“ものさし”を使うかでも意味合いが異なってくるのでザックリ「環境」にお金を掛ける人が「飼育者」で、「生体」にお金を掛ける人が「キーパー」でいいんじゃないかな?(※当ブログにおいて)
分かり易いでしょ?
2019年後半は未判定種ザリガニに完全移行したので僕の“手の内”を見せる頻度が激減しましたが、これまたザックリになりますが僕がこの2年半でザリガニ関連に使ってきたお金の内訳の「環境製作費」と「生体購入費」の比率は…
8:2 です。
その「環境」を作るための「自然下のザリガニ観察」なんかにかかった経費はもちろん別だし、ウォチタやフォーミスももちろん購入してますが、その高額な生体を含めても「8:2」だからぶっちゃけかなり突っ込んできたよね。でね、この差は縮まるどころか次で「9:1」になり今後もどんどん開いていくからザリガニ飼育を辞めるのね。続けてるといつまで経っても他のDIYに予算を回せないから!
・キーパーとは?
SNS上では右を向いても左を向いても朝から晩まで『色~色ー色~色ー色~』とええ加減鬱陶しいんだけど、中には100匹以上を飼育してたり色で遊ぼうと思うと必然的に数が増えますよね?
ソレをステータスと言うか自慢げに話す人も見受けられますが、逆説的には1匹あたりに掛けれる維持費を相当抑えないと高給取り以外は絶対に無理だから安易に真似をするものではありません。産卵から数が増える事も視野に入れれば一般家庭で“まともに”飼育できる数は10匹未満が相場になってくるんじゃないかな?只でさえ「単独飼育」が主流なのにね?
ザリガニってけっこう繊細な生き物だから、クソみたいな環境では結果が出ないことが多々あります。
そろそろ書いとこうか?
お金が掛かるアクア関連をやってる人って独身貴族が大半なんですよ。それにオッサンが多いよね。でね、オッサンという生き物は基本的にデリカシーが欠如してるのね。だから若い人は安易にオッサン連中の真似をしない方が良いよ。見た目は若いのに中身がオッサンだと合コンとかでヤバい事になるよ。いやマジで!
ザリガニってけっこうツンデレなんですよね。「女心」とまでは言わないけど近いものを感じるし、「ザリガニ飼育」の本質的な難しさってたぶんコレなんですよ。
・飼育力が無いだけ!
「生け簀」で10年飼育してる人より僕の下でみっちり半年勉強する方が「ザリガニ飼育」が上手くなるでしょうね。
ちょっと意味がわからないと思うので1つ例えを出しますが、ザリガニの産卵において『初産は失敗しやすい』なんて聞いた事が無いですかね?
アレは噓だから!
ザリガニみたいなド底辺の生き物はここ1発で確実に決めてくるんですよ。本来の自然下では周りは天敵だらけでそんな悠長なこと言ってる余裕なんて無いからね!まぁ自然環境を知らない人には理解できないと思いますけど。
「抱卵」なんて個人的にはどうでもいいんだけど
しっかりした「環境」を用意してあげればウォチタとか関係ないからね。むしろウォチタはアメザリより飼育が楽だし。『ウォチタは難しい』なんて言っちゃうと『生体は購入したけど環境を作ってません』って公言してるようなもんだからね。
【TL6.5㎝ / 初産】
初産だと抱卵数が少ないぐらい?
TL9.5㎝のアメザリとスケール合わせて比較するとこんな感じ。
こういう感じだと思うから、1年目よりも2年目の方が卵の数は単純に多くなるよね。
TL6.5㎝ならこんなもんかな?とは思いますが、正しい環境を作っておけば「脱卵」とか「食卵」とか一切無いからね。
ここで『あれっ?』と気付いた人はなかなかセンスが良いと思いますが、過去記事を振り返れば一番最初に抱卵を失敗してますよね?
今だから書けるけど実は横着をかまして「交配済のメス」を購入してたんですよねw。稚ザリが生まれる所を息子に見せたらそのままザリガニは終われると思ってたのね。当時は…w
だから僕が稚ザリから育てたザリガニは全て初産で抱卵ハッチアウトしてるし特に問題らしい問題もありませんでした。
これが当たり前なんですよ。
「飼育者」を目指すなら常に結果を残していく努力をしていくべきと思ってるんですよ。結果がでれば楽しいと思うよ?
キーパーなら無理じゃない?
これも逆説的には色遊びでマウントを取りたいならこんなお金がかかる飼育をオススメしません。
読解力が無い人は『キーパーをディスってる』と捉えるかもしれないんだけど、僕が一貫して言ってることは『楽しければ何でも良くね?』なんですよ。人それぞれ価値観が違うからね。
ただ、僕もいろいろ考えていましたが「飼育者」と「キーパー」はたぶん両立しません。
ある程度飼育年数が経つと水槽の数なんかも増えてくるから両立できなくもないと思いますが、結局のところ手抜きができる「キーパー」寄りになるんじゃないかな?
もうわかったよね?
中途半端が一番アカン!
何事もそうだけど、お金と時間を使う割にはどっち付かずで結果が出にくいんですよね。だからね、他人様がどうこうではなく自分が楽しいと思える方を選べばいいんだよね。選択の自由ぐらい持ってるでしょ?
コレも一長一短があって「飼育者」は設備投資を惜しむな!ってなるし、「キーパー」には多くを求めるな!ってなるよね。
最後に一言
僕はアメザリなんて「多頭飼育」ができて初めて一人前だと思ってますが、この「アメザリの多頭飼育」って水生生物の中でも難しい部類に入ると思います。これもちゃんと理由があって今後どこかで書こうと思いますが、簡潔に言うと「我が強い」。
続く。