【 切先~物打ちライン 】
ほぼほぼアウトラインが出ました。
この辺りは日本刀においても非常に目立つ部分なのでできるだけ再現したいと思います。
あまり「反り」が無いし、しっかり木目が出ているので各部の造形がわかりにくいですね。
どうだろうね?
「真剣」であろうが「模擬模造等」であろうが、それ以外の刀剣類においても「刃」の出来は非常に重要視されるポイント…価格にも直結するので必ず見るポイントになります。
買う人はそうだろうねw
僕みたいに「物を作る人」は全ての工程が大事だから、「刃」だけを注力するわけにいきません。
これは峰側から見た切先になりますが、予定通りに「先重」の調整をします。
すでに「峰」がある程度出来上がっているので上手く線を引けず撃沈w
もう面倒くさいし、自分の感性を信じて目測で削っていきます。
刃の造形についてはこの後の「パート5」で詳しくやりたいので今回はここまでです。
問題はココから後ろ…
当初の予定では「すっぽ抜け防止」ができれば十分…と簡単に考えていましたが、僕の悪いクセでだんだん火が着いてきたんですよね(笑)
今の予定は「二重はばき」にしようと考えていますが、そのぐらいの高さ(幅)があればそれなりに存在感を出せます。
ある程度「刃」が出来上がってこないと造形が進みませんが、位置さえ確定していれば最終工程にズラしても問題が無いのでココはこれでいい…。
厚みがこの程度あるのでそこまで難しくないだろうし、高さを減らす分には削るだけなのでバランス調整も可能です。
って…おいおい…
ホンマ…安物やのう…
こういう加工って備え付けのベルトサンダーでザっと削ってるハズですが水平が出てないんだよね。
右側にマジックでラインを入れてますよね。また後で書きます。
こちらは刃側です。
こちらが峰側です。
最初の方でザックリ落としていますが、もう少し削ってイメージを膨らませたいと思います。
「柄頭」はこの丸い感じにしますが、将来的な拡張性を考え「鵐目」も掘っておくか悩んでいます。
こういう感じね!
こちらは刃側です。
こちらが峰側です。
まだザックリ落としただけなので形が汚いですが、最終的にはもう少し形を整えるとして…先に「柄」のアウトラインを決めたいと思います。
とりあえず削りっぱなしで角が立っていた個所を丸く落としました。
これだけでも少し細くなって握りやすくなりましたが、今回の改造の目的である「すっぽ抜け防止」をどうするのか?
しくったなぁ……。
ここまでしっかり形にするなら「縁頭」も再現したかったのに…削り過ぎた…。
柄のアウトラインがほぼ決まっているので…エポキシ樹脂で盛るか…? であれば「柄頭」も着色して誤魔化すか…w
「柄」は少し色味を入れても良さそう…何とでも言えるな(笑)
要はね、「樫の木」がここまで削り易いと知らなかったから最初にガッツリやっちゃんだよねw
んーーーっどうしよ…
削れ過ぎた部分を仕上がり高にして形を整えることは可能ですが、削ってしまうと「はばき」の角度がおかしくなるんですよね…
とりあえず…
こんな事をグチグチ言ってても進まないからアウトラインを仕上げます。
峰側のセンターをもう少し落とし、刃側のエンドを絞ります。
画像ではよくわからないと思いますが、そこまで極端に落としていません。
握りやすくなればOKなので、息子の手の大きさに合わせた現物調整ですね。
次の「パート5」の方でもう少し補足ができると思いますが、コッチを削ってアッチを削っての繰り返しで形を作っているので1発で理想の形状になることはありません。
もう画像では説明ができないレベルになってきますが、ここからがそれなりに時間がかかるんですよね。
つづく