「刃」についてはほぼ完成ており、最終の仕上げの研磨ぐらいでしょうか。
何かと作業が続くと小傷が入ったり…があるので95%ぐらいの仕上げで一度止めます。
で、ココなんですよね。
1本の木から自分の好きな形状の木刀を作るのであればいろいろ遊べたと思いますが、既製品の木刀を削っているので全体的なバランス調整が都度必要になります。
少し「反り」を強調したために峰側のクリアランスが大きくなりました。
反対の刃側は0なので…どう仕舞をしようか…?
「柄」の部分も少し反らすように削っています。
「元幅」の仕上がりを25~28㎜にすればもう少し全体的に見栄えが良くなったような気がします。
いやいやいやいや…
鑑賞等のただ眺めるだけであれば、もう少し遊べた(攻めれた)かもしれない。
細く薄くし過ぎると耐久性がどうなるかわかりません。
そもそも「樫の木」の強度が如何ほどなのかわかってないので。
こういう感じで少し広がるように角度を付けています。
これは「樋」にも通ずる内容ですが、素振り(寸止め)の場合はそこのハバキ辺りの負荷がどうしても高くなります。
優先順位の一番に耐久性を持ってくるとあまり造形はせずに…少し物足りないけどこのまま終わらすか?
色を塗り分けるとパッと見は区別できるし、それで誤魔化しましょうか!
既存のトップコートを剥いてアウトラインの微調整をしました。
最終はもっとガッツリ削っていますが撮影を忘れました。
どこかで紹介したと思いますが、これが防水用の水性塗料になります。
んーーーーーーー。
なんとも言えんなぁ…
塗料の水分が飛んで完全乾燥すると木目の色味は戻りますが…筆で塗るとどうしても凹凸ができてしまうので綺麗に仕上げた面をどうするか?
作業中の湿気対策にはなりますね。
例えば、これからの梅雨時期や汗ばむ夏季には作業したくないですね。
ビッチャビチャになるわけではないし大丈夫だと思いますが、できれば汗をかきにくい秋から春ぐらいの季節が理想だと思います。
とりあえず…「縁頭」はあった方が見た目が良いでしょう!
どうしようかなー。
そもそも…今回の木刀の改造目的は「すっぽ抜け対策」でした。
最初に始めた「刃」が終わるころには方向性が出ているだろう…実は何も考えていませんでしたw
「目貫」も代用できそうな良い物が見つからなかったというか…ポンと取り付けても浮くだけだし…。
すっぽ抜けを防止するためには「凹凸」を付ける。
逆説的に「なぜ?」から考えれば「摩擦係数」が低いからすっぽ抜けるわけです。握力はその次ですね。
すなわち「溝」を彫るだけでも摩擦力が上がるのでクリアできます。
だがしかし?
例えば夏季のように汗をかく季節ではどの程度の溝が必要になるのか?
溝の深さは何㎜が理想か?
溝のピッチは何㎝が理想か?
実は考える要素がそこそこあります。当初から「溝を彫る」がベターであろうと考えていましたが、少な過ぎると意味が無いし多すぎると時間がかかって面倒くさい。
「斜め」もいるかな?
めんどくさwww
これさぁ…「集合体恐怖症」の人は大丈夫かな? なんか微妙だよね。
とにかく、こういう時は…
息抜きも必要だわな?
このように詰まった時は全然別のことをして気持ちを切り替えます。
見ての通り「ハバキ」になりますが、急遽作ってみることにしました。コレは修正なんですけどね。
伊之助の日輪刀の紹介記事も用意してますが、単品だとちょっと寂しいしわかりにくいと思うんですよね。
コレが完成したら「日本刀と日輪刀の違い」について1本書きたいと思います!
先に「刃」を仕上げます。
「ふくら」~「横手筋」~「三つ頭」をほどよく形にしていきますが、あくまでも「木材」なのでテキトーな段階で終わらせています。
で!
ここから一気に飛びます。
はい終わり終わり、終了や。
もう面倒くさいしあまり時間を掛けたくない本音があるので柄糸を巻いて終わりました。
「鬼滅の刃」を知ってる人であればわかると思いますが、竈門炭治郎の「片手巻き」にしています。
この「片手巻き」も厳密には何種類かあるそうですが、炭治郎の柄は縁頭側と柄頭側の上下がよくある「捻巻き」になっています。
だからさぁ、煉獄さんの日輪刀は完全な「片手巻き」っぽいですが、なんかねぇ「一貫巻き」とか…ごめんよくわかってない。
とりあえずね、炭治郎と同じ巻き方にするとあれだけ悩んだ「目貫」が不要となります。(※別に入れてもいい)
横から見るとこんな感じ。
やはり左右の「捻巻き」の凹凸具合がよくわかるし、これですっぽ抜けることもないであろう…。
最初からコレにしておけば…
なんて言うのかなぁ…
この木刀も「絶倫刀」とコンセプトは同じで、少しでも練習が楽しくなればの「親心」なんですよね!
なにより、炭治郎のように真っ直ぐで優しくて強い人間に育って欲しいという願いを込めて巻いています。
だからさぁー
刃が透けてるように見えると思いますが、ガチのマジの本気で面を出してるからねw
モチのロンで「機械磨き」では無理だからね。
元重から先重に流れるような勾配を付けバチっと「峰」も出してるからねw
たぶんやり過ぎたw
まだ最終の仕上がり寸法を測ってないし、このままだと傷が入りやすいので簡単な「布製の拵え」も製作します。
で、売るとしたら2万かな?
って書いたら『高っかw』『ボッタ乙w』とか言われそうだよね。
僕もそう思いますw
ネット相場で木刀1本が2,000円ぐらいだから10倍になるじゃないですか?
買う奴アホやでwww
ってなるよね?
だから売ってないわけ。
そもそも「本造り」仕様の木刀なんて見たことあります?www
これで海外からの送料を入れて5,000円ぐらいなんですよ。これでも2倍以上だもんね?
今回作ってみた木刀は本体を含め原価で5,000円を軽く超えてるんですよね。
だからね、お店で売ってない物は自分で作らないと手に入らないワケ。
最終の記事で大まかな仕様も書きますが、とにかくけっこう出来がヤバいです。
もちろん「樫の木」ということもありますが、これだけ軽量化したのに一切ブレないからめっちゃ振り回しやすいですね! ビックリするぐらい!
小2に振らせても風切り音が発生しますが、めっちゃ楽しいw ビックリするぐらいw
ところで…あの…?
【テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編】
5月25日(水)発売となる、Blu-ray&DVD第4巻のジャケットイラストを公開いたしました。完全生産限定版特典もぜひチェックしてください。
▼ジャケット解禁動画のご視聴はこちらhttps://t.co/SAoHfxyqtc
▼詳細はこちらhttps://t.co/xGUQv3teQO#鬼滅の刃 pic.twitter.com/xvewtSnaxz
— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) May 4, 2022
TVアニメ-鬼滅の刃「刀鍛冶の里編」はいつ頃始まるんでしょうか?
つづく