【改造記 その2】ではセンターの「芯鉄」に本体側の細い刃と切先を表裏一組の4パーツを接着しまし5ピースにしました。
続いて、空いている真ん中を同様に接着していきます。
先に接着した本体側の刃幅を5㎜にしていましたが、この中間パーツは中に1㎜セットバックして仕上がり幅を6㎜にします。
これはこの本体パーツの1㎜の段差を省略して作るためです。
この1㎜の段差には角度が付いており、削り出しで完全再現するにはあまりにも時間がかかります。
つまり……妥協です!
1m離れればわからないレベルなので省略です。
切先側も同様に1㎜セットバックして接着します。
表裏を同様に2パーツを本体刃に接着します。
一度本体に合わせてみます。
細部ディテールの造り込みは置いといて、仕上がりのイメージが湧いてくると思います。
これを見ると柄の短さが良くわかりますね!
ネジネジパーツを入れるために「芯鉄」に穴を空けていきます。
芯鉄の厚みが2㎜で接着した切先の厚みが3㎜になり、そのまま無加工の平板を接着すると厚みが8㎜になります。
8㎜厚を一から削り中の形を整えるには物凄く時間がかかるので、事前にグラインダーで削れるだけ削りましたが、これでも時間がかかる作業にになります。
90%位削っています。
ルーターなど要りません!ダイソー製3本セット108円の鉄ヤスリです。
これで十分です。 っというか、鉄ヤスリの方が指先の感覚に頼れるので手っ取り早いですね!
「刃」は余裕をみて切り出したので仕上がりラインを入れておきます。
忍者一番刀・改では製作していくにつれ刃の重さが出てきて作業性が悪くなるので、定期的に不要な部分を切除していきます。
ちなみに!
切先はおもちゃ同様の丸みを付けています。
当時は息子が5歳だったので!
続いて、峰を作っていきます。
こちらは「刃」とは異なり2㎜の板を使用します。
説明が難しいですが、本体の中間位置の厚みと寸法が合うので新設する本体部分と峰を「一枚物」で製作します。
峰に2㎜板を使う事で純正刃と同じ厚みになります。
本来は3㎜板を使用して1㎜の勾配をつけて削った方が仕上がりとしては綺麗ですが、本体延長部分の仕上がり厚の絡みで出来ません。
この峰側の段差も最終は誤魔化していきます。
このパーツも表裏の2面に接着して取り付けます。
今で……計9パーツ…
正面側はこのように遊びが無いように削っています。
忍者一番刀・改で一番神経を使うのが本体の延長部分の製作になります。
削り、接着ともに常に本体パーツとマッチング確認をしていきます。
画像では説明できないので飛ばしていますが、かなり時間をかけて確認&微調整をしているのでマッチングは良いですね!
黒い本体部分は半身になりますが、ビス止めをしなくても重心を下にすれば外れる事はありません。これがとても大事!
忍者一番刀の本体パーツの延長加工にはかなり精度が求められます。この時点でガバガバのグラグラで直ぐに外れるようでは危険な感じがします。
今後はある程度作るたびに確認作業が必要になるので相当時間がかかりそうな予感がします……
半身なので非常に重さを感じます。
強度を落とさないように肉抜き軽量化が必要です。
刃先の仕上がり幅は2㍉なのでちょうど「芯鉄」と同じ厚みです。
これからは角度を付けて削っていくので分かり易いようにマジックで色を付けています。
刃先を削ってちょっと形にしていきます。
切先部分はまだネジネジを入れれないため強度がありません。削り過ぎて不慮の事故があると割れます。一度割れると接着しても強度が出ないのでこの辺りで一旦止めます。
この切先製作がかなり複雑になりそうです……