こういう状態ですよね?
見ての通り柄は樹脂製の安物です。中華製なのかどうかは知りませんが見るからによくあるタイプになります。
通常の鮫革部分に生地が接着するように貼っていますが、見ての通りこちらもボロボロになっています。
当ブログでは真剣以外でも言葉として「模造刀」と「模擬刀」という感じ(ニュアンス)で使い分けしていますが、こちらはヤフオク等でも見られる安物です。
でね、このような道場では使えない安物の模造刀をどのような層が購入しているのか知りませんが、このように柄糸がほどけてしまった場合にどうしようか?
柄糸はけっこう長い状態で売っており実はまぁまぁ高いです。巻き直す手間を考えると中華製の新品の柄を購入して取り付ける。
アリだと思います!
この安物は息子の練習用なのでこういう感じで接着して終わりました。
どのみち柄糸も短くなってるので綺麗に巻き直すことは不可能であり、あくまでも練習用なのでコレで十分であろうと。
でね、なぜこのような解け方をしたのか気になるかもしれませんが、実は柄頭を持って抜刀する練習をしてたんですよね。故に負荷がかかり過ぎたってところでしょうね。
ちなみに、息子(中3)の右手の握力は62㎏なので世間一般的な握力であればここまで解けない可能性もありますが詳細はわからない。
ちょっとグラついていたので茎(なかご)の厚みを修正しておきます。
なぜこのような安物の中華製が道場で使えないのか?に直結してきますが、本当におもちゃのような簡素な作りなので耐久性がありません。
強引にボンドで接着してる物が大半なので分解すら不可になり、一度取外すと後々が面倒くさいことになるかもしれません。
これは敷地内で振り回す用の安物なのでコレでOKです。
最後に目釘も打ち込むのですっぽ抜けはしません。
摩擦力を上げるためにビニールテープも使っているわけですが、このようなゴムハンマーでけっこう叩いて柄を入れてるので目釘が無くてもすっぽ抜けることはないですね!
ちなみに、目釘はアメリカンドッグの芯でも100均の菜箸でも代用可能です。
このような角度から確認すると一目瞭然ですが、刃がグニャグニャですよ。
ようは下手くそ!
まぁどうでしょう、通常の抜刀はどうしても鎬と鞘の内側が接触しやすいので引け傷が付く場合もあります。
だから硬度が低い亜鉛合金製の刃であればこれぐらい曲がることもあります。まぁ多少であれば修正して真っ直ぐにできますが。
観賞用刀剣(真剣)になると原則的にこのように持って自分の方に刃が向くように抜きます。
真剣を見に行って通常の抜刀で抜いたら怒られると思うからしないように!
おわり