今回の内容は前回製作した「塩ビパイプの隠れ家」の使い方になり、『どのように使うと効果的なのか?』を詳しく説明するための【実戦投入編】となります。
まずは!
これが「塩ビパイプの隠れ家」の作り方になります。参考にどうぞ!
で!
こちらの記事で「本来の隠れ家の意味」を詳しく説明してるので、先に読んで貰うと本記事の内容がスムーズに理解できると思います。
【製作編】では完成品の写真がありませんでしたが、こちらが全面に石を貼った完全体になります。 ↓
形自体は【製作編】に載せたマンマになりますが、全面に石を貼る前に塩ビパイプの接合部にシリコンを厚く盛りラインの修正を行っているので各パイプの繋がりが良くなり「取って付けた感」が薄れていますね!
上から見るとこんな感じ。
ちょうど真ん中に「穴」が開いているので自然光を取り込みやすく
ダイソーの【鉢底ネット】を使えばメゾネット構造にでき、水槽内の有効面積(cm2 )を簡単に増やすことができます。
あとは…
『内部がツルツルの塩ビパイプを斜めに取り付けてザリガニが登れるの?』なんて疑問も出てきそうですが
同じくダイソーの【鉢底ネット】を内部と形状を合わせカットし、底面に対し円周の半分ほどを掛けてやればフィッティングも良いので簡単に登ることができます!(※画像は余り物を使用)
接着が不要なので洗浄も簡単です!
ちなみに!
今回は「説明用」に作った塩ビパイプの隠れ家ですが、当然ながら「モチーフ」があります!
それが…コレ!
ちょうど2匹のザリガニが写っていますが、この黄色く四角に囲った部分になります。
要はこの「水草」辺りね!
『全然違うくね…?』
って思いましたか?www
そう感じた人は頭が固いですね!
これがねぇ…
ほぼ「同じ動き」をするんですね!
意外でしたか?
理想として言えば「同じ造りにする」にできれば話が早いですが、この水草は冬には枯れます。冬場にヒーターを入れれば水温は維持できますが、このような水草までもキープするのは流石に厳しいですよね?
ではどうするのか?
同じ「動き」を再現できる環境を作ってやれば事足りますね!
そう、擬態化です!
この記事内でも書きましたが、ここからはザリガニの飼育なんて一切関係ない「DIYの世界」になり【考える力】が非常に重要になります。
と言うより非常にクセの強い生き物故に初歩的な飼育方法すら自ら調べ考える事ができない人はアメリカザリガニを飼ってはいけないと思いますけどねw
まして外来種だし。
ザリガニの「行動パターン」は先ほどの記事を読んで貰えるとほぼ理解できると思うので
もちろん「穴の中」にも入ることができますが、その間にはフリースペースとして自由な空間が広がっているので『好きな方を選べ!』と選択肢を与えることが大事になります。
今回の塩ビパイプ隠れ家は「規格60㎝水槽」用に製作したので奥行きの仕上がりが約250㎜になり、ザリガニの飼育においては「規格60㎝水槽」が理想と言うかアレコレと遊べるサイズになるのでオススメです。
『規格60㎝水槽なんて持ってねぇわ…』という人もおられると思います。
大丈夫です!!!
これはスリム型60㎝水槽です。
入りますね!
45㎝水槽や衣装ケース等も問題無く入ります!
もちろん2ピースね!
センスの良い人は気付いてたかな?
こんな感じで13㎜浮かせて接着固定をしています。
1ピースではなく2ピース構造にする事で水槽レイアウトに遊びを持たせることが可能にります。
と言うか!
ザリガニの「行動パターン」を調べて擬態化をさせた所でこれでは不完全であり、このままでは「机上の空論」で終わります。
そう…
使ってナンボです!
要はね
まず問題ない形状にはしていますが、ザリガニがこちらの理想とする「動き方」をするかは別問題という事です!
以前に自衛隊を例えとして出しましたが、これでは「背広組」なんですよね!
例えば
TL5㎝の生体では「この間隔」でも問題がなかったのに、TL7㎝の生体では「動き方」が一気に悪くなった。色々なサイズを多頭飼育してるとこういう事がそれなりの頻度で出てきます。
であれば?
間隔を広くしてあげる事で解決する場合があります。
これは
・生体の大きさ
・箱の大きさ
・水流
・水深
・水温
・日照時間
色々な要因があるので『この形状にしておけば良い』と一言で片付けられるほど簡単なものではありません!
そうです。ここで現場を知ってる「制服組」の出番です!
いわゆる「セッティング」であり、車やバイクをイジってた人には理解しやすいかな?
峠のヒルクライムならグリップ重視でランエボ、ジムカーナなら滑らしてシビック等、本来は用途に合わせた「車(=隠れ家)」を複数個用意することが理想と言えますが、そこまで数を用意できないのであればオールラウンダーの「GT-R」を作るべきなんですね!
口で説明するよりも見て貰った方が早いね!w
これが「セッティング」です。
そして
以前に『隠れ家は入れて終わりではない』と軽く触れましたよね。この「セッティング」によってザリガニたちがスムーズに「動け」「身を隠せ」「楽しめる」ジャングルジムにしてあげる事が「脱走原因」を考える上でも非常に重要になってきます!
ちなみに!
一年前に…
こういうのを作ったんですよ!
さすがにTVを観ながら石を貼るのは無理なので、久しぶりに単調過ぎる工程が苦痛でしたねw。
そういうわけで!
ドッキング完了♥
もうスーパー戦隊の合体ロボのノリだよ(笑)
何かを作る場合はこのような「拡張性」を視野に入れておくと良いですね!
この「塩ビパイプの隠れ家」の補足は【第1回分 補足(2-2)】でも更に詳しく説明しますね!
そして!!!
この隠れ家ですが…
実はもう1つの機能があります!
これは60㎝Low水槽
水深はある程度調整できますね!
そうです!
【お家でザリガニ釣り】
ヤバいでしょwwwww。
この距離よw
女子を誘えば…
後はわかるね?
まずは手をしっかり洗おう!
冗談はさておき…
小さなお子さんがいる家庭ならオオウケ間違いなしよ!毎日『やりたい』って言うだろうね。
でね、今回の構造は「飼育寄り」に振っていますが【ザリガニ釣り専用構造】なども製作可能なので来年あたりにでも…それを保育園に貸し出し…カラーザリガニも無料で配って…その子供たちが有権者になる頃には…
また市会議員に近づいたねw
おしまい。