今秋我が家ではたくさんの稚ザリが生まれましたが、アダルトサイズを含めそれなりの数になりました。
残念な事に現状は僕の左腕が使い物にならないし、今後はリハビリに時間を取られることになります。
幸いな事にこれから「冬」を迎えるのでいっそのこと我が家のアメリカザリガニを全て冬眠させてみようと(笑)
まぁそれはいいんですよ!
実はこの【冬眠】をさせるにあたりいくつかの疑問があります。
そもそも、屋内飼育をされている方が多いので屋外飼育と言うか特に【冬眠】までも実行する飼育者は少ないと思います。
故にインターネットで検索してもさほど環境の作り方等の情報が出てきません!
ならばっ!!!
鳴かしてみせよう
ホトトギス
ほら、僕は大阪市在住でしょ?
【大阪市→大阪城→豊臣秀吉】
ほらねっ!!!
簡単に言えば我が家のザリガニたちに「人柱ならぬザリガニ柱」になってもらおうとw
記事にすることで「公益性」が生まれればザリガニたちもきっと本望でしょうw
本題に戻り
・栄養をストックできるのか?
もうね、コレに尽きます!
これが一番重要じゃないかな?
インターネットで検索すると「冬眠前」や「産卵前」に『しっかり人工飼料を与えて栄養を付けさせましょう!』みたな記述が割と出てきます。
ホンマかいなw
そもそも栄養をストックできるのか?
もしもこれを「前提」とし、ここまで過保護に育てる必要性が「ある」とするならばアメリカザリガニが日本に入って来て約100年。日本各地で累代が進み爆発的に繁殖した歴史的事実と乖離すると思います。本来であれば絶滅した地域がもっと多くてもよかったでしょうね。
「自然下」にはそう都合よく高カロリーのエサなんて転がってないからね!
・例えば哺乳類
哺乳類で【冬眠】をする生き物は「熊」であり、本州には「ツキノワグマ」北海道には「ヒグマ」が生息しています。
冬眠をするために秋口からいっぱいエサを探し、ブクブク太って脂肪を付けていきますよね?
まぁ想像の通りと言うかマンマですよね。
・ザリガニの体の構造
ザリガニは甲殻類です。
昆虫と同様に固い外骨格に覆われ、平たく言えば「鎧」をまとっているような感じですよね?
故にどの生体を見ても「同じような形」をしてますよね?
・どこに栄養を貯めれるのか?
そもそも栄養を貯めるための「太る」という概念が無いと思うので考え方としては消去法しかないよね?
1.ハサミ&足
「自切」もあるのでこの部分は考えにくい。
2.尻尾の身の部分
一番リアルだが質量が増える事は考えにくい。
3.頭胸部(本命)
いろいろ詰まってるから貯めれそう。
4.外骨格(大穴)
「脱皮」を考えると…?
わかんねぇw
・栄養の吸収率は?
これもかなり疑問なんですよね!
ザリガニの「腸」はストレート構造です。
稚ザリだと確認しやすいけど、フンの色味と合うので尻尾の中央に走ってる黒い筋がたぶん「腸」です。
ストレート構造ですね?
ポツポツと黒い小さな点が確認できますが、それが「フン」になり稚ザリは比較的小間切れになる傾向です。
アダルトサイズになると「一度に与えるエサの量」によっては長いフンをしたりもしますが、それは全くどうでもいいのでとにかくストレート構造です。
排泄までに必要とする時間は当然ながら早いハズです。
・人間の「腸」はぐにゃぐにゃ
成人の「腸」の長さは7~9mと言われ、摂取した栄養をしっかりこしとり吸収するために長くなります。一部の両生類以上でも「腸」はぐにゃぐにゃ構造になりますが、とにかくザリガニはストレート構造です。
もう秋刀魚と一緒だよ!
だからね、この現状を踏まえると「どこまで摂取した栄養を吸収できているのか?」に疑問が残ります。
つまり?
もう…
?????ですよw
とにかくね
エネルギーの使い方は上手いという事で落ち着くと思います。
そういうわけで!
今回の冬眠はあまり深く考えずに、昨年よりはマシな環境を用意しました。
で!
ここから少し別件になりますが、僕がザリガニの観察をするホームのおよその生体数を今年5月に出しました。
4つのブロックごとに面積から算出してるのでもちろんアバウトな数字になりますが、1年を通して少しは真面目にやったのでそこまで大きくズレてないと思います。
この記事内で出した画像になります。
大きく2ヵ所に減少が見られますね!
この落ち込みはシーズンを迎えこの場所での「ザリガニ釣り人口」の増加によるものなので特に不自然ではありません。
問題は…
こっちの減り方になります。
グラフをパッと見ると小さな人工の小川のクセに『多すぎじゃね?』と思われそうだけど、春と秋に稚ザリが大量に生まれるのでそれらも含めた「総数」になります。この数字はこの小川の生体数の下限として考えていますが、一部入れないエリアがありそちらが本丸なので上限は3万匹で計算しています。
とにかく!
冬場にガツンと減るのは間違いないです!
この場所はアメリカザリガニにとっての「天敵」が多いので、特に大半の稚ザリは春を迎える前にどんどん途中退場をしていきますが…理由はそれだけなのか?
やっぱり冬を越せない生体が多いのではないか?と考えています。
これもあったからね、今年生まれた稚ザリを全部冬眠させてみます。
どれぐらい減るだろうね?
1/10~1/15ぐらいになるかな?
我が家の環境で数が残れば「天敵」による影響が可能性として高くなりますが…
わかんねぇw
どのみち冬眠をさせないと僕がパンクするからね!
そうそう!
忘れるところだった!
さらに別件になりますが「冬眠時の呼吸」にも疑問が残ります。
・冬眠は仮死状態?
通常の冬眠をする生き物は「仮死状態」までいかないと思いますが、アメリカザリガニはどうなのか?
『泥に潜って冬眠をする』なんて記述を見たことがある人も多いと思います。
このような状態ですね!
流石にコレを小さな水槽で再現できないので、我が家では「多重積層の落ち葉」で代用します。
ちなみに!
以前に「1坪か2坪のビオトープ」や「全長7mのFRPの人工の川」というワードをどこかで書きましたが屋外屋内問わずどちらでも作れるからね!
もちろん設置場所があり作る事が出来るから引き合いとして出してますが、流石にそこまでザリガニに掛ける情熱が無いから絶対に作らないけどね!
どうせ後数年でザリガニ飼育は一度終わるから!
で!
問題は呼吸ですよ!
確かに大阪城公園の生体も冬場に泥に潜っているのを確認していますが、ここまで泥に覆われて通常の呼吸が問題無く行えるのか非常に懐疑的です。
極限まで代謝を落とせば問題が無いんだろうけど、1月2月は気温も水温もかなり下がるので仮にザリガニが『もうヤバイ!』と悟っても身動きが取れずそのまま力尽きて途中退場になるんじゃないかな?
つまり?
環境(※特に緯度)にもよりますが「冬眠→水温が下がり過ぎる→仮死状態→動けず死ぬ」こういう感じでアメリカザリガニ(※特に稚ザリ)の冬眠においてはオーバーシュートする事も考えられます。
実際はどうだろうね?
一度試さないとわからないよね?
そういうわけで!
今年はココに注目しながら観察をし定期的に記事を更新していこうと思います。
続く。