・ザリガニミミズとは?
ザリガニミミズとは環形動物門貧毛綱ヒルミミズ科の寄生虫です。
インターネットで調べるとこういう“感じ”の大して重要でもない情報ばかり検索上位に出てきますが、結局のところ『うん、でっ?』になると思います。
「駆除」うんぬん、そもそも『ヒルミミズとは何なのか?』からをしっかり整理し考えていけばおのずと「正解」が見えてきます。
【ザリガニミミズ実物】
基本的には野生の天然物に付着しているのでペットショップや個人のCB個体に付着している事は稀(※ほぼ0)であり、観賞用として流通してる生体のみの飼育であれば無縁の存在だと思って下さい。(※輸入個体はしらん)
この生体は大阪城公園で捕まえた天然物なのでたまたま偶然ザリガニミミズが付着していましたが、我が家での確認は2017年秋以降2年半ぶりとなります。
【ザリガニミミズ実物】
ザリガニの頭の尖った先端部分は下に空洞があるのでザリガニミミズがよく隠れる場所でもあります。後はザリガニの体中を尺取虫のように移動するので裏側の腹部等にもいてる場合があります。
気持ち悪いよね?
全国的にはこれから「ザリガニ釣り」のシーズンを迎え、野生の天然物を家に持ち帰ることも多々あるかと思います。こんな気色の悪い寄生虫が付いていればお子さんは触りたがらないだろうし、ママさん方に見つかると『きしょい 今から捨ててこい(真顔)』このような惨事に発展するリスクも大いに考えられますよね(笑)
・本当に寄生虫なのか?
話を進める上で一番大事なことは「ザリガニに害は有るのか?」になります。要は体調を崩したり死に至ったり。とかですよね!
軽く調べると基本的に「害」は無いとされていますが、あくまでも一般論になるので生体のコンディションによっては何かしらの弊害(悪さ)をもたらす可能性があることだけは頭の隅にでも置いておきましょう。
・寄生? or 共生?
結論から申し上げるとザリガニとヒルミミズの関係は「共生」になり、噛み砕くと「共に生きる」になります。別にお互いが意識する仲でも無さそうですが。
「寄生虫」と書くと何か怖いイメージが浮かびやすいと思いますが、たぶんそのイメージは昆虫等に良く見られる「捕食寄生」のことだと思います。
「カマキリとハリガネムシ」の関係が有名だと思いますが、要は寄生虫が宿主を殺しちゃうパターンですよね。
・タイムリーな話
どうでもいい話ですがついでに書いておくと、世間を騒がせている「COVID-19」ですが“新型”の“コロナ”の“ウイルス”で「ウイルス」なんですよね。
この「ウイルス」はそもそも生命活動をしていなのでザックリ言うと「生き物」ではありません。そして宿主(人間)を殺し自らも滅びるというね…。
【 正しい駆除方法 】
コレだけです。
もう、ちょー簡単。
これだけでは意味がわからないと思うので少し補足しておくと、ヒルミミズの栄養源は水中や底の「有機物」になります。
箱のサイズはもう少し小さくても構いませんが、この箱を3セットほど用意しカルキを抜いた水を注ぎまずは水中の有機物を遮断します。
底材には赤玉土をチョイス。エサは与えても1日1回。
たったコレだけ。
撮影した僕でも既にわかりませんが、ヒルミミズは自ら移動するので放っておけば赤玉土にも勝手に移動します。
要は3セット作って1日おきのローテンションで中のザリガニを移動させます。一度使った容器はリセットで内部をしっかり洗い、赤玉土は完全乾燥させるので3セットは必要。
一見すると面倒くさいように思えますが、生体には一切の負担がなくこちらも見なくて解決しますが、数と言うよりも卵の有無で必要日数が異なります。
ザリガニミミズがザリガニに寄生する原理は川(池)底からザリガニの足をつたい全身に移動します。もしくは泥や落ち葉の下に潜った際にダイレクトに外骨格に付着します。つまりその原理に基づいてザリガニの足から赤玉土に逆寄生させれば解決します。という流れですね!
これぐらい出てればピンセットで除去した方が早いですね。もしも小さいのがいっぱいいてたら…
コイツにお願いをしてみるか、少し大きくなるまで単独飼育で放置。
コレがちょっと怪しんだけど、あまりにも数が多かったら完全除去までに時間が掛かりますが薬剤の使用だけは止めておいた方が無難ですね。
このサイズはたぶん外骨格の内部(エラ付近)に入り込めるサイズなんですよね。仮に薬浴をさせてザリガニの体内でヒルミミズが死ねばその後はどうなるでしょうか?
おわり。