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◆クロベンケイガニ◆

【中編-基本的な考え方】環境を作る前に何を調べる? #子供と楽しむクロベンケイガニ飼育

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それでは!

張り切って【中編】をスタートしていきますが、今回のクロベンケイガニについては若干脱線した部分があり、そのまま時系列で書いていくと伝わりにくい部分があるのでちょっと調整をしたいと思います。

【 クロベンケイガニ 】

大阪城公園で捕獲するまでは名前すら知りませんでしたが、大阪市内の実店舗いわゆるペットショップで見かける事はそうそう無いと思われます。結局はマイナー過ぎて問屋が扱ってるかどうかなんですが。

【 サワガニ 】

日本国内ではお馴染みのカニさんですが、夏前にはペットショップに並ぶことが多く比較的入手しやすい生き物です。

青白っぽいカラーリングも存在しますが、基本的には色遊びができない生き物でありサワガニを飼育してる方々は純粋な生き物好きが多いのではないでしょうか?

今年はCOVID-19の影響で全国的にも夏休みが減らされる傾向になりますが、タイミング的にもドンピシャだしちょっと市中感染が広がっているので「お家で生き物飼育」も割とアリだと思います。

でね、基本的にはペットショップで水生生物を購入するパターンが多いと思いますが、必要最低限の情報はココで揃います。

おっ…雑いな(笑)

でもこんなもんかな?後は「浮遊性」「沈下性」どちらのエサか?ぐらいかもね。だからけっこうザックリですよね。

今回のクロベンケイガニについては

大阪城公園内の人工の小川」で発見しました。この人工物には本来いないハズの生き物なので放流個体」として少し脱線した経緯がありますが

ポケモンゲットだぜ!(力技)

本来の自然に生息する生き物の場合は採集したその場所の環境に合わせる事で長期飼育」が可能となりますが、この個体は間違いなくこの場所で生まれたわけではないし

捕獲する2週間ほど前に同種と思われる生体の亡骸を確認しています。何もわからない状態でスタートしていますが、基本的なアクアリウムの知識があればそこまで頭を悩ます必要はなく、実はそこまで選択肢があるわけでもなく消去法に近いからね!

カニさんについては少し微妙ですが、水生生物を考える上でまずは大きく3つに分類できます。(ペットショップベース)

1.海水(ニモとか)
2.汽水(ミドリフグ)
3.淡水(その他多数)

基本的にはどれかに属しペットショップで購入できる水生生物は【3.淡水種】がほとんどになります。維持費がかからないからね!

純粋な淡水種ではサワガニ確定として、あとはたまに見かける外国産になるのかな?

ガザミは海水種?
シオマネキは汽水種?

モクズガニもそうですがクロベンケイガニも水域を移動することが確認されており、有名どころではウナギになりますが正確には「遡河魚(昇河魚/降河魚)」とかの分類があったり。シランケド




要は産卵の為に水域を移動するので家庭での繁殖はかなり厳しいというか…正に買った方が安いですね!

捕獲したクロベンケイガニはオスなので産卵行為が無いため一生「淡水で飼育しても問題がないと思われますが、ちょっと不安要素があると言いますか…

汽水にした方がコンディションが整うのか?コレがハッキリしないんですよね…

っていうのも!

インターネット上でこのような投稿を見つけ、その後にちょっと調べましたが

干潮時と満潮時で大阪湾からの海水の流入が異なるし、加え梅雨時期でも数値がいろいろ変わってきます。

大阪市立自然史博物館の情報でこの辺りに野生のクロベンケイガニが確認されていますが、しっかり探せばもっと広範囲に生息してると思われます。

問題は水質か…

要は海水の塩分濃度が32~35‰であり淡水は0‰ではなく0.5‰以下、すなわち0.5~32‰の範囲にある水が汽水となるわけで、条件が整えば湾から海水が数十㎞も遡ったり…

もう知るか!てなw

淡水で良くね?(思考停止)たぶん…クロベンケイガニは…汽水の方が…良いだろうなぁ…

別に汽水でもいいんだけど、箱や飼育用品の洗浄や換水が面倒くさくなるんだよね…(切実)まぁいいや。

っていうか!

わざわざクロベンケイガニの詳細情報をピンポイントで調べなくても状況証拠というか外堀を埋めていくだけで汽水種が濃厚と判断ができます。

そこまで多くのペットショップを巡っているわけではありませんが、汽水種の「ミドリフグ」も取り扱ってる店舗が限定だし、常設でもないので維持管理がメンドクサイというか生体価格に見合わないんだろうね。ってことは実店舗でクロベンケイガニを見かけないのは実需もそうだけど儲からないんだよ!

こういう風に考えていくとおのずと点と点が線で繋がるわけですが、水生生物に限らず生き物の飼育とは場当たり的にいろいろなことが起こります。

トラブルも含めしっかり対応していく事で飼育スキルが上がるし、新しい生き物の飼育をスタートしてもアドバンテージを築けてるから大きな失敗に繋がりにくくなります。

つ ま り ?

どのような生き物を飼おうが始める前にしっかり下調べをしないと生体を殺すことに繋がりかねません。よくSNS上では『わからないことが…』『初心者ですが…』こういう感じのハードルを下げた投稿を目にする機会があると思いますが、ゴメンね本音で書かしてもらうけどアホだと思ってる。

結局ね、日本という国が豊かになり過ぎてハングリー精神を無くした人が多く、オマケに平和ボケで常に何とかなると楽観視した結果の惨状なんですよね。

社会は義務教育とちゃうぞ?

馴れ合いが好きな人には今回の内容は手厳しく感じるかもしれませんが、お子さんと一緒に飼育をするのであれば

どこに生息してるのか?

どのように過ごしているのか?

本当は自然環境を見に行けば早いのですが、実情としてなかなか足を運べない場合もあるかと思います。インターネットですぐに答えを見つけるのではなく、遠回りでもしっかりお子さんに考えさせて下さい。

それでは長くなったので最後の【後編】に引き継ぎますが、【前編】と【中編】を踏まえ「どのように組み立てていくのか?」を書いていきます。

つづく。




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