「セミ捕り」なんてちびっ子はみんな大好きで夏の風物詩ですが、生き物に興味がない人からすれば只の“騒音”に過ぎません。
我が家のベランダにセミが飛来するのであれば大阪市内では同条件になる…7月中旬ごろから探していました。
日中であれば騒音の度合いからその年のピーク時期がおよそ判明しますが、先行指標として「セミの抜け殻」の増え方から予測することも可能です。
これも判断材料です。
まずは足元を足元を確認し、穴が無いようであれば木を探す必要はありません。
桜の木なんですよね。
春は「お花見」で人が良く立ち入るエリアなので比較的踏みしめられて土が固くなってる…考え過ぎかな?
【2020年7月27日】の記事内でこの1枚を出しましたが、実は上側の木をライトで照らした際にビックリして逃げた(隠れた)の図。
いきなり“教科書”通りの撮影が出来ましたが、クマゼミの飛んで「逃げる」とは異なりアブラゼミは周辺の樹木に「隠れる」の行動パターンが多いようです。
夜間撮影の際は「ライトの当て方」も少し意識した方が良さそうですね!
抜け殻も確認。
少し移動して
抜け殻がポツポツ
けっこうきてるな。
うーーーわっ
周りの木によっても抜け殻の数が異なるし、その木によっても抜け殻のある場所と無い場所が比較的分かれているというか…何か「規則性」があるのかもしれないよね!
冒頭の「お花見エリア」も確認しましたがあまり抜け殻を確認できず。こちらの方が乾燥してるから、たぶんあと1週間~10日程で「クマゼミ」が大量に湧いてくるんじゃないかな?
『んっ?』と思いました?
今回の撮影で僕が現認した限りではほぼ「アブラゼミ」になります。あくまでも今年2020年の大阪市内の大阪城公園の話になりますが、「クマゼミ」と「アブラゼミ」は少し羽化時期がズレていますね。詳しくはこの2匹の特徴を調べて下さい。
この赤〇の位置に抜け殻があり小学生なら手で届く高さです。
ヤゴの時も疑問でしたが、コイツ等はどこまで登るんだろうね?基本的には「安全」と思った場所で羽化をすると思いますが。
流石に「カブトムシ」や「クワガタ」はいない…と思われます。シランケド
コレがちょっと面白いかな。
1枚の葉っぱを隔てて抜け殻の裏側に本体が確認できます。
こういう感じですね。
近くに寄っても逃げません。
ズームアウトするともう1匹が写り込みますが注目は色味の違いです。
ボディや羽の色味がボケており完全乾燥に至ってません。つまり羽化の終盤であってまだ飛び立てませんが、この1枚からわかることは完全乾燥前であっても多少は移動する!ということになると思います。トンボはどうなんだろう?
これもそうか。
全部アブラゼミ!
京都市内での調査結果とは異なりますが、大阪城公園は大阪市内であって今回の撮影では「大阪市立自然史博物館」の調査と同じ結果と言えそうです。まぁ平たく「地域性」ということになりますが、こういう事も調べながら観察をするともっと面白くなりますよね!つまり…
「知る」ということ!
サンプル数が少なくて傾向を掴めませんが、やはりアブラゼミはこのような木には少ないような感じがします。
と思ったら?
クマゼミを発見!
これはメスだね!
ちょっと倍率を上げて撮影をしてるのでボケていますが、辺り一帯が蜘蛛の巣だらけだし、この時点で蚊に20ヵ所ぐらい刺されてるからマジで勘弁してw
今回発見できた唯一の生体です。この個体も完全乾燥には至っておりませんが、羽が綺麗に伸びているし…ってよく落ちずに掴まってられるよね(笑)
しかしアレだなぁ~
ここまでしっかりセミを観察したのは30年ぶりになりますが、僕の小学生時代でも100匹捕まえて1~2匹ぐらいしかアブラゼミがいなかったからね。
そうそうそう!
セミを使った“キャッチボール”を知ってます?もしかしてご存知でない?
お互いの距離間が重要になり相手に向かってセミを投げてキャッチボールをするわけですが、離れすぎるとセミが途中で「ブイーン」っと急上昇をし逃げられるんだよね。ソレをジャンピングキャッチみたいな?
このご時世にSNSに動画をアップしたら炎上しそうやな(笑)
まぁな、何でもかんでもSNSで公開するから炎上するわけで、その辺りを上手いことやればいいのになって常々思う事はありますけどね。
とにかくだ!
実際のセミの寿命はわかりかねますが、現在確認できた生体群が8月終わりまで生存してる可能性は非常に低いのでアブラゼミを捕まえたい人は今すぐ大阪城公園に行って下さい!
おわり。