はい、それでは!
前回の続きになりますが、普段の生活においてあまり使う事がない「行政用語」が並ぶと読みにくくなるのでザックリと書いていきたいと思います。
【 大阪府 豊中市 】
大阪市の北側にある中核市です。
でね、僕は基本的に淀川の上に行かないから詳しくは知りません。
ざっくりこんな感じ。
大阪府吹田市との境界が良くわかりませんが、江坂は吹田市、千里中央は豊中市、万博記念公園は吹田市、服部緑地は豊中市…要は「北大阪急行」及び「新御堂筋」が両市を入ったり出たり…。
とにかくこの両市は【大阪市】に次ぐ人口密度であり、比較的「子育て世帯」も多い地域ということぐらいしか知りません。
現在【東京都武蔵野市】で進められている「住民投票条例」について、この豊中市は既に条例として可決施行しています。
でね、特にSNSを見渡していると「制度の話」がゴチャゴチャになっており、いまいち理解できないと言うか、逆によくわからないと思うので一度おさらいをしましょうか!
1.外国人参政権
主に国政選挙である「衆議院選挙」か「参議院選挙」に当てはまり、そのような意味合いで使われる事が多いです。
2.地方参政権
主に地方選挙である「首長選挙」か「地方議会選挙」に当てはまり、そのような意味合いで使われる事が多いです。
3.住民投票条例
それ以外。
本当にザックリですが、このようなイメージで考えておけばOKです!
この3つはまとめて一括に語られる事が多いですが、1&2と3は「似て非なるもの」であり完全に別物であることをしっかり理解しましょう!
本記事はあくまでも【大阪府豊中市】のケースであり、同等の条例がある【神奈川県逗子市】並びにこれから議論される【東京都武蔵野市】については調べておりません。あしからず。
では、【本題】です!
今回話題になっている「住民投票条例とは何なのか?」を考える上で「外国人参政権」や「地方参政権」は外せません。
まず公職選挙法に「日本国民で満18歳以上であること」と記載されているので「日本人」が対象になります。今までもこれからも「外国人」が有権者になることはありません。
すなわち「選挙人名簿」に自分の名前が載るかどうか?という話になってきますが、これが地方選挙になれば「3カ月以上その都道府県内の同一の市区町村に住所のある者」の一文も追加されます。
うん、まぁそうですよね。
ついでに書いておくと、まず「国会」で審議されるのは「法律」になり、47都道府県まんべんなく同じ縛りになります。
ただし、47の都道府県はそれぞれ「人口」「面積」「経済規模」「社会構造」等々モロモロが異なるので、それぞれの広域(基礎)自治体の情勢に合わせ“カスタマイズ”できるのが「条例」であり、ソレを決めるのが各市区町村の「地方議会」ということになります。
わかりますよね?
では豊中市で施行されている「住民投票条例」とは何なのか?と非常に疑問が湧いてきます。
そもそも論で言えば「法律」の下に「条例」がぶら下がっている…つまり「上下関係」があります。
例えば僕が知る限りでは、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)」や「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」であれば時に「条例が法律を超える」運用がなされる場合もありますが、あくまでもピンポイントというか時限的な枠に留まっています。
この国は法治国家です!
では豊中市の条例の話に戻しますが、この条例を施行しいったい何がどう変わったのか?
何も変わってません!w
意外でしたかね?
この条例案が豊中市議会に提案されたのが平成20年度になります。施行されたのが平成21年3月26日なので同じ「平成20年度」になります。
何て言うのかなぁ…
【大阪府】が絡む案件は呼ばなくてもすぐに『維新ガー』が湧いてきますやんか? 先に調べといたろうと思ってなwww
時系列で振り返ると議論されていた平成20年は2008年なので「大阪維新の会」ができる前の話だし、現職の豊中市長は維新系でもないのでどのみち関係ありません。
これさぁ、このネタで『大阪は維新に乗っ取られる!』とか言う奴が絶対に出てきよるでw
話を戻し、この豊中市の条例を現行法に基づき当てはめると…
国政選挙の投票は…
できませんから!
地方選挙の投票は…
できませんから!
リコール署名は…
できませんから!
むしろ…
何ができるんやろか…?
って思うよね?
要はね、この条例で出来ることは地域住民の意見を聞く為、すなわち「合意形成」ぐらいしか無いんですよ。現状はね!
実際にこの条例が施行され12年以上が経ちますが、その間に「住民投票」が行われた回数は0回です。
街の(再)開発とか…そのような時に発動される…と思って頂いて結構です。
例えばね、豊中市のどこかに「原子力発電所」を誘致したりとか? 原子力発電のメカニズムを知っていれば内陸部では無い話ですが、「ゴミ焼却場」とかの方が適当かな?
新しく作ろうと思ったら建設予定地に住んでいる方々に引っ越しして貰わないといけないし、できたらできたらで近隣の不動産価格が下落することも考えられます。
そういう奴だから!
ここまで書くと『へっ?』と感じると思いますが、実際にはこのような話であって特に騒ぐ話ではありません(笑)
はいはいはいはいw
この「住民投票」といえば大阪市民にはお馴染みですが、「大阪市廃止の是非を問う住民投票」いわゆる【大阪都構想】が思い浮かびますよね?
できませんから!
『へっ?』と思うでしょ?
アレは言葉としては「住民投票」でしたが、ガッチガチに公職選挙法と「地方自治法」が関係してきます。要は法的拘束力があるから無理なんですよ。現に当時11歳の息子には投票用紙が届きませんでしたから!
0歳児から投票権がある本当の“住民”投票ができていれば最大で5万票以上の差をつけて「賛成多数の可決」に持って行けたんだけどねー。
もしくは大阪府民を対象にしていても1回で「賛成多数の可決」に持って行けたんだけどねー。
およよよよよよ?
コレはもしかせんでも「大都市地域における特別区の設置に関する法律」のことじゃないですかーw
まだ「大阪都構想2030」の最後の記事を書いていませんが、この「特別区」については今回の「COVID-19」の出現、要は「世界的な疫病の大流行」を踏まえ考え直す点があります。
日本国内は政令指定都市が20市ありますが、どのみち現状は大阪府にしか「特別区」を設置できません。残りの19市の市民でも理解できないと思います。
っていうかさぁ?
知ってるかな?
大阪市平野区にある「瓜破霊園」にはすでに「特別区」があるんやで?
冗談はさておき…
ちょっと色々長くなりましたが本質的な話を書いておくと、これからも【日本国】は「日本人」のものであって諸外国の内政干渉は絶対に認めない。というスタンスが不変であるということ。
おわり