はい、それでは!
久しぶりの外来種ネタになりますが、「アメリカザリガニ」に関することで少し気になるというか、ちょっと面白かった記事があったので紹介。
【定説覆す】高校生の研究 ザリガニの繁殖を解き明かすhttps://t.co/aNFTdEqf9l
アメリカザリガニはこれまでオスから交尾を迫るのが一般的とされてきたが、メスから迫る例があることを突き止め、中学生の時から4年がかりで詳細に解析してきたという。 pic.twitter.com/bwERFPWOem
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 26, 2022
詳細というか僕はちょっと意見が異なるのであとの方で補足しますが、とにかくリプ欄は本題とは関係ない内容が多く地獄ですね。
でね、自称生き物のザリガニを飼ってる奴らが誰も反応してないんだよね。
情けないわー…(呆)
そもそも「アメリカザリガニ」という生き物を知らないから答えられないんだろうし、色味でマウントを取ることしか能が無いから無理なんでしょうね。
関連する内容でね!
これも面白いね!
ここまでやれば立派!
こちらも4年間か!
なんかね、ザリガニ界では「自作餌」や「海外製の餌」が流行ってた時期があったんだけど、情弱が飛びついてたから良いビジネスだったんだろうねw
ついでに補足すると
コレも凄いなwww
“大人”になるとこのような発想がなかなか出てこなくなりますが、子供の探求心を伸ばしてやるのは親の責務でもあるから、まぁ単純に「教育」が良かったんだろうね!
他人からどう思われようが、何か一つのことに打ち込みしっかり結果に繋げることは大人でも難しいですよね?
いや~立派だよ、立派!
でね、アホの一つ覚えのごとく「ザリガニガー」を言ってる専門家にも一言書きたいことがあるんだけど、それはまたどこかで書くので今回は「外来生物」としてスポットを当てたいと思います!
繁殖能力が高く→正解
厄介者扱い→正解
これはこの通りですね!
アメリカザリガニが日本国内の自然下に与える影響というのかな、当てはまる内容も多いんだけど誇張されている内容が多いことも事実ですね。
日本の司法は「推定無罪」から始まるわけですが、なぜか外来種問題になると「推定有罪」から始まることが多いように思います。
結局のところ一般人は生き物の専門知識が無いどころか、そもそも大して興味自体が無いから専門家がテキトーな嘘をついてもバレないわけ…ですねw
それでいいのかなー?
どの例えが適切なのかパッと思いつきませんが、この外来生物による自然破壊(侵攻)を「喧嘩」に置き換えると…?
ケツ持ちを調べんの?
かつて西成区にはワゴンRの乗ってるドチンピラがおってだな…かつて八尾市ではマスタングに乗ってるチンピラがおってだな…。
喧嘩する相手を間違えると火傷の元ではあるんだけど、やるからには勝たなきゃ意味が無いから普通は調べるよな?
なんで調べんの?
まぁいいや。
んーーどうだろ?
どのような「環境」だったのか載ってないから何とも言えませんが、オスよりもメスの方が体が大きい場合はメスから近づいていくこともあるんだけど…
【 ザリガニの交尾 】
オスがメスのハサミをしっかりホールドする形になりますが、最終的にはオスが先導というか…メスは完全に受け身になるんですよね。
最後の方に書いてる『メスからの繁殖行動が繁殖能力に繋がる可能性』は無いですね。これは関係ないですね!
その次の『生態をもっと知ることで河川の保全に生かせれば』と続きます。
もろにコッチだよね!
なんか上から偉そうに書いてしまって申し訳ないので僕の“水槽”を紹介しときますね!
全く取り組んでない時期もありますが、2017年から本格的にこの場所で調べてます。
甲殻類もそうだけど、基本的に生き物の専門家って「生体学」からの「分類学」なんですよね。
僕みたいに「生態学」から「飼育学」に展開してる人なんていないんじゃない?
金にならんからwww
でね、ザリガニの「飼育」ってすっげー頭を使うんですよね。
教育現場でよく用いられるこのような環境で完結するならザリガニなんて飼おうと思わなかったけど、「ザリガニ飼育」ってめちゃくちゃ奥が深くて頭を使うから僕には合ってた…頭の“ストレッチ”にはちょうど良かったわけです。
その繁殖の話なんだけど…
驚愕の事実になりますが、2017年から調べだし「交尾中」のザリガニを見つけられたのは1回のみです。
オマケで書いておくと、「抱卵個体」を見つけたのが2回のみです。
どう“展開”しようか?
ココが頭の使いどころ!
アメリカザリガニを一つの生命体と考えて進めると、攻守のバランスが非常に優れていると言えますね。結果的に移入された国々で爆殖することになるわけですが。
ちょっと話をもどし
パッと見てもこの飼育環境はポイントが高いですね!
脱走防止策としてエアーチューブを真上から垂らしているし、箱の大きさから水深と水量がおよそ判明しますが「多頭飼育」が可能になります。
ザリガニをザリガニらしく飼育しようと思ったら「上見」の一択になりますが、自称生き物好き連中はほとんど「横見」なんだけどコレが落とし穴ですね。
どこかで「原点にして頂点」と書いたことがありますが、ザリガニに詳しくなろうと思ったら「ザリガニ釣り」の一択なんですよね。
ザリガニの性格と書くとちょっとニュアンスが違いますが、やっぱり「生態学」にも通じてくるし最初に考えついた人は頭が良いと思うわw
窃盗に置き換えると少し不適切ではあるんだけど、「ザリガニ釣り」って金庫破りみたいなもんで日本人の美徳感に合ってるんだよねw
と思えば昨今はYouTuberの影響もあって「ガサガサ」というヤクザ顔負けの行為がよく見られます。これも窃盗に置き換えたら基礎を破壊しユニックで釣り上げて荷台に乗せ、金庫をそのまま奪い取るようなもんでしょwww
お下品だよねーwww
それでは【本題】です!
これはカラスに食べられたザリガニになりますが、あまり見たことがないんじゃないかな?
ド底辺の生き物だから!
要はね、敵は「水の中に限らない」の図になりますが、書きだすと長くなるなぁ…。「精包」についても書くと更に長くなるので…割愛!
今週の撮影だから「月曜日」になってますが、1月9日の撮影になります。
もともとは袋の中に半分ほど水を入れて放置してたわけですが、ハサミで破ってバケツの側面の濃いラインまで水が漏れた状態です。ちょっとわかりにくいね。
外に漏れた水はすべて蒸発しましたが、袋の内部には1~2㎜ほど水位が残っている状態です。
コレでも死なないのね?
別に殺す目的で放置してるわけではありませんが、僕がこの2年ほどいろいろ調べた結果をもとに「人工的な冬眠状態」を作り出したわけです。
ついて来れてる?
この生体なんですよ。
上に日時が書いていますが、小さい生体と合わせこの半年間ほど一度も餌を与えずそのまま冬眠させてみました。もちろん脱皮もしてないけどね。
コレが本質的なヤバさ!
ザリガニ種って相対的にエネルギーの使い方が上手いんだけど、某池の水を抜く番組であったり、基本的な防除関連ではアメザリを完全駆除することは不可能なんです。
どうだろうね、生き物の専門家でもこんな実験ができることを知らないだろうし、自称生き物好きがいかに簡単に「ザリガニを殺しているか?」という話になってくるよね?
オマケで書いとくけど
【 2022年6月30日 】
昨年は5日ほど止水が行われましたが、これはチャンス!ということで撮影に行きました。
そこにアメザリが確認できますがわかりますかね?
あのね、アメザリって本来は「移動する生き物」だから穴を掘らないわけ。
命の危機を感じ取り追い込まれるとこの“行動”が見れるわけですが、これさぁ自称生き物好きの“飼育”ではよく見る光景だよね?
しかも『可愛い~』とか言われていますが、完全に勘違いで大いなる勘違いでただの「虐待」ですからね?
環境が合ってないから穴を掘りだすわけで、結果的に「脱走」に繋がるわけ。ええかげん気付けよな。
更にオマケで書くけど
Procambarus ouachitae
分類学においてはProcambarus属になりますが、飼育学に落とし込むとCambarus属との中間になるから「Rocambarus」になるんですよ。
知ってました?
アメザリと同じような環境にするとストレスでやられるから上手く育ちません。
アメザリの飼育学を徹底的に鍛え上げたのが当ブログの「ザリガニ飼育-奮闘記」になりますが、このロジックを完成させ「基本」を作り上げたからこそ「応用」が可能になり、当時は「未判定外来生物」に指定されていた繁殖が難しいザリガニも簡単に飼育ができたわけ。
別に「鯖」を与えたわけではないけど、青くすることもできましたね。
これぐらいやっておかないと恥ずかしくて『生き物が好きです』なんて言えないよねw
まぁ僕は別に生き物が好きってことはないんだけど、何かに取り組む際はこれぐらいの熱量が無いと結果的に時間の無駄でやる価値無しだと思ってるからw
ちなみに穴掘り系だから!
そういう意味では環境作りも歯応えがあって楽しかったけど、特に水質には拘ったというか維持管理が難しかったよね。
現在は「特定外来生物」だから新規では飼えないし輸入もできないからね。いいザリガニだったんだけどなー。
なんの話だったっけ?
あぁ…アメザリか!
でね、アメザリについては今年2023年6月頃に現行法とは異なる「条件付き特定外来生物」に指定される予定になっています。
また近くなったら1本書きたいと思いますが、これまで通り「ザリガニ釣り」が可能だし、自ら釣った生体を家に持ち帰り飼育することも可能になります。
そんな感じ?
おわり