ザリガニにとって何が理想のエサなのか?
これは昨年のザリガニ飼育を始めた時からの疑問でした。
昨年2017年の9月にこのような記事を書いています。
これはザリガニの飼育を始め2ヵ月後の記事ですが、あながち間違っていなかったと思うので、今回はこの記事の内容を補いつつ【至高のエサ】を再考したいと思います!
ちなみに
【至高】≒【嗜好】です!
「ザリガニの理想のエサ」と一言で言っても飼育目的によって大きく意味合いが異なるので『自分はどちらのタイプか?』これを改めて考え直す記事になればと思います。
また、できる限りサンプルを出したいところですが、写真があまり残っていないので文章での説明が多くなりますがご了承下さい。
そういえば…
少し前に「れんこん騒動」がありましたよね!
あれは「嗜好性」についての見解違いからのプチバトルだった記憶ですが、僕はすでに昨年中にだいたいの野菜をザリガニに与えています。
唯一与えなかったのが菌糸類のきのこ。
これは流石にマズいだろうなと。
結論を言うと、ザリガニは天然由来の物をエサと認識するのでほぼ食べます。以上。
あとは…
セミも与えましたね!
が
稚ザリには固すぎて噛み切れないし水槽内もシュールになるのであまりオススメしませんが
セミ(&抜け殻)はほぼ空洞のカピカピなので長期間水槽内に入れておいても水質がそこまで悪化せず非常食に向いているし、この時期だと無限に拾えますね!
大阪市内で簡単に採取できるのがセミぐらいしかいませんでしたが、産卵前のカマキリ等の昆虫などはさらに栄養価が高そうです!
と言うか、自分に足りないと感じる物を積極的に食べるので一概に『あれが~これが~』とそう難しく考える必要はないと思います。
・【市販品のエサ】を再考
これが一番メジャーでお手軽ですが
お馴染みのダイソー製ですね!
基本はこれでも良いと思います。
成分はソコソコみたいで、もう少し高い価格帯のエサと大差ありません。
使っている人が多いと思います。
が
僕はあまり使っていません!
理由は簡単でマルチ過ぎる!以上。
アメリカザリガニの歴史を振り返れば1930年頃にわずか20匹ほどが日本国内に入り、1960年頃わずか30年ほどで九州まで分布を広げました。
これは日本の気候とアメリカザリガニの理想とする環境が合致した結果論ですが、では自然下の生体群はしっかり毎日動物性のエサを食べていたのか?
答えはNOですね!
アメリカザリガニは過保護に育てなくても勝手に増えるので、本来は毎日毎日高カロリーのエサを与える必要はありません!
昨年に元となる記事を書いた後に
稚ザリを追加しました。
この生体はアホほどエサを与えました。
結果は…
生後3ヵ月経たずにここまで大きくなりました。
ハッチアウト後の脱皮回数は5回でしたがTLは7~8㎝ぐらい。
完全に間違った育て方でした。
ただね、一度やってみないとわからない!
ここまで作為的に急成長させる弊害としては【生殖器】が未熟でいくら交尾をさせてもほぼ不発で終わる可能性が高いです。(※あくまでも確率論ね!)
いわゆる「逆コナン状態」です。
この失敗があったので、先日増やした稚ザリ達は動物性のエサの頻度を減らして
スロー代謝でゆっくり育てています。
このペースの成長だと交配は来年春以降になりますが、たぶんこれが正しい育て方です。
そうそう!
少し前に「チタニウム騒動」がありましたよね!
僕は気付いたのが遅くて、複数名のツイートを遡りましたが…結局何が問題なのかサッパリ理解できませんでした。
この「チタニウム」は現在日本で一人しか輸入できないそうで、その方のブログのリンクを貼っておきますが
やっぱりスロー代謝なんですよね!
でね
このダイソーのエサに限らず市販品のエサは長期間の陳列や保管を可能とするために「酸化防止剤」「着色料」「甘味料」等の添加物をしこたま配合してるハズですが
本来は不要です!
添加物が無駄に多いと単純に毒素も増えます!
そういう意味ではザリガニ専用のオリジナルのエサを作られている方がいます。
思っていたよりもたくさん用意できました
今日作ったのは乾燥が間に合わないので翌週の京都に回します
うちとさえりさんのブースいずれかでザリガニ生体をお買い上げの方には10gパッケージを差し上げます#ザリの素 #エキゾチックレプタイルエキスポ広島 pic.twitter.com/Z0mZYqeiVY— ザりガニパンチ☆1/9エキスポ浜松町出展 (@zaryganipunch) July 20, 2018
ザりガニパンチ☆さん
さてと出来上がりましたShrimpRed(色揚げの海老味の餌)
活性の上がる春なので、脱皮や抱卵シーズンに合わせてカロリーも少し上げました。この時期自然界ではオタマジャクシや小さな巻き貝などの餌も増え動物性タンパク質の摂取量も上がります。 pic.twitter.com/eUZC9DDLEL
— ClaySwamp クレイスワンプ (@Maiwolf13) March 14, 2017
クレスワ ClaySwamp Mai先生さん
たぶん添加物は入れてないと思うので(要確認)アリだと思います。
これらを踏まえると
ザリガニの生体観察を楽しむような飼育スタイルの方には高カロリーのエサの常用は不要ですが、生体の販売や色揚げに情熱を注いでる方には必須だと言えます。
『早く大きくしたい!』と考えている方は高カロリーのエサのバンバン与えた方が良いと言えますが、当然ながらその弊害も視野に入れるべきです!
・嗜好性について
ザリガニのエサについては「食いつき」を意識する方が多いですよね?
なんでだろう?残ると水が汚れるから?
本来はそこまで意識しなくても良いハズです。
「嗜好性」を「旨味」に置き換えると理解しやすと思いますが、そりゃ「旨味」が多いほど食いつくんですよね!
魚釣り用の餌がソレです。
・旨味が多い=成長に必要な成分も多い?
たぶん「=」には成りえません!
・なぜコアラは毒性があるユーカリの葉を主食とするのか?
生存競争に敗れて木の上に登ったらユーカリしか無くて嫌々食べてるってのが一番の理由ですが、たぶん絶対に不味いだろうし本当は食べたくなかったと思うけどしっかり育ってるよね?
日本人はラーメンの好きな人が多いですが毎日食べたらどうなります?
絶対に生活習慣病になるし確実に寿命を縮めるでしょうね!
ザリガニも一緒!
毎日嗜好性の高い高カロリーのエサを与えるという事は、それだけ代謝が上がるので寿命が短くなるリスクがあり簡単に言えばライターの炎を大きくする感じです。
そうは言っても、市販品のエサのお手軽さを考慮すればなかなか手放せないですよね!
与える量や頻度を見直すと良いと思います。
でね、僕はザリガニ飼育が1年未満です。
深い専門的な知識が全く無いし、さほど興味も無いので覚える気もサラサラありませんw。
そういうわけで
ズブの素人だから今までのザリガニ飼育関連の記事は社会通念上の話しか書いておらず、趣味程度の飼育であればそこまで深い知識は必要ないので、平たく言えば「基本はこうだよね?」の世間一般的な常識の話です。
ようはね、市販のエサは栄養価が高すぎると考えています!
ここまでの高カロリーのエサを与えないと飼育(生命維持)できないのであれば、たかだか数十年で日本全国にアメリカザリガニは分布しなかったでしょうね!
そして
自然下と飼育下のアメリカザリガニの平均寿命の差を考えれば、高カロリーのエサを常用する弊害で寿命を削っているとしか考えられません!
僕はカラーザリガニの色や遺伝に全く興味が無く子供ウケするかどうかが全ての基準で、これからザリガニの飼育を始める子供たちに本来のザリガニの生息環境をしっかり教えてあげたいと考えています。
っというのも
少し前ですが、教育現場のザリガニを見てきました。
やっぱり色々と足りないですよね!
多少は大人が先導して教えてあげないと子供の考える力だけでは理想の飼育環境には近づかないと思います。
・では、理想の環境とは?
インターネットで調べても「論拠がある飼育環境」が出てくる事はほぼありませんが、「飼育水作り」は参考になるものが多いので大いに真似て下さい。
「脱走」とかは…
とにかく
僕がザリガニの水槽を作る上で毎度毎度参考にしているのが
大阪城公園の人工の小川で全ての答えがここにあると考えています!
少し前に水質を安定させるために「腐葉土」が話題になりましたが
「デトリタス」これの事ですよね!
でね
この小川は人工物なので所詮は小さなビオトープですが、これを家庭の小さな水槽にフィードバックさせるとなると流石に大きすぎますね!
これを書き出すと話が逸れるので別の記事で詳しく書きますが
・なぜ大都会のど真ん中のこの小さなビオトープでザリガニの生態が完結するのか?
その前に!
ここのザリガニたちは力尽きて木から落ちてきたセミを食べています!
深く(3分)考えました!
この場所には小魚もいますが、アダルトサイズのザリガニはまず捕食できません!
基本(9割)は植物性で間違いない…
では…動物性………?
同じザリガニですね!
ザリガニにとって【至高のエサ】とはザリガニです!以上。
そういうわけでもちろん試しました!
画像を載せると動物愛誤の勘違い連中からクレームが来そうなので省きますが、TLが3㎝ぐらいまでのザリガニが大きなハサミ部分までも柔らかいので綺麗に食べますね!
〆たそのままを与えると水が一気に汚れるので頭から尻尾までを真っ二つに割って流水で一度流すと幾分マシになりますが、生餌なので人工飼料に比べると扱いが面倒くさいです。以上。
ベランダに水槽を置いているのでエサ作りがそこまで苦になりませんが、しょっちゅう与えれるわけではないのでかなりハードルが高いですね!
最大のメリットは…
野生の外来種を減らせる!
終わり。